あの日の追悼・・・



ライト達はウイングの救出計画を立て始めた・・・



しかし、一晩やそこらで立てられる物でもない。


数日かかっていた・・・


そんなある日に、基地の外で・・・



ボルト「・・・ライト、そういえばさ」


ライト「?」


ボルト「ブレイカーの・・・」






ライト「ブレイカー、か・・・
    あいつの事けなしてばっかだったけど、
    今となって思うと、あいつがいたらどれだけいいかと思う・・・」

ボルト「・・・あいつは、どうして、
    あんな自殺行為をしたのか・・・」





ライト「俺は、目覚める時、奴の声が聞こえた」

ボルト「え・・・?」


ライト「あいつは俺に色々と言った。
    そして俺が一番印象に残った言葉は・・・」




「最も、俺にとって信頼に値する者・・・」






ライト「なあ、あいつ、過去に何かあったのか・・・?」


ボルト「それが・・・あいつの過去に関しては何も知らない。
    前、聞いたけど・・・何も言わなかった。
    それどころか、何か圧力を感じた・・・
    よほど知られたくない過去なんだと思った。

    過去をえぐられるのがどれだけ辛いかも分かるし」


ライト「・・・ごめん」

ボルト「いや今また謝らなくてもいいからそれは。

    にしても・・・ブレイカーは・・・」



ライト「・・・あいつは生きてると思いたいよ」

ボルト「・・・そりゃ、無いな」


ライト「・・・いや、きっとどこかで見てるさ。
    あいつの、生命力なら、死んだって・・・」












ボルト「・・・希望的見解だな」


ライト「・・・ああ。
    俺、あいつにも謝らないといけないし」



ボルト「・・・俺もだ。
    あいつの事何も知らないのに、ああやって・・・」










いつか分かるだろうか?




彼の思っていた事。








ライトは、いつの間にかこぼれていた涙を拭くと、計画を考えるため、基地へと戻った。




今を生きる事が最大の償いかも知れない、と思いながら。