第11話 吹雪の大地



天空

フィラネス「・・・そろそろ動くとするか・・・」


グランディア「おお、遂に自ら動くと?」


フィラネス「・・・終わらせる・・・ために・・・
      丁度、疑いのある者は3人とも北方の氷雪地帯にいる・・・」






その頃・・・


エアー「・・・全く、余計な敵を作っていたらしいな・・・」



彼等は近くにあった村によった。

そして、今後の方針について、彼等は会議をしていた。



ダークネス「一旦、本部に戻ったほうがいいか?」

エアー「そうだな・・・」




ボルテージ「そういえばお前ら何者なんだ?
      あの時襲って来た奴等と対立しているのか?」

カルテット「そうです。
      私達は反乱軍、スピード達と戦っています・・・」

ブルームーン「なるほど・・・
       じゃあ、味方だよな?」

スピア「あいつらの仲間だったら俺がふっ飛ばしてるぜ。」



ボルテージ「で、本部って、お前ら、反乱軍の本部か?」

ダークネス「そうだ。
      運がよかった。
      ここは本部の近くだったらしい。」


スピア「人が増えてたりするか?」

エアー「前より結構増えた。」

カルテット「数年で結構増えるものです。」




ボルテージ「待てよ?
      そういう所をその・・・スピードって奴とかに襲撃されたりしないのか?」


エアー「大丈夫だ、入り口にとんでもない奴がいるからな・・・」






そして彼等はその「本部」へ歩いた。





反乱軍本部



?????「・・・戻ってきたようで。」


エアー「今、戻った。
    客がいる・・・後、スピアが来た。」



?????「スピア・・・!?」


スピア「よう、久しぶりだな・・・メタトロン。
    相変わらず入り口警備かよ?」




メタトロンと呼ばれた、入り口にいた天使は苦笑した。


メタトロン「相変わらず・・・と言っても、重要なのには変わりないから。」




ボルテージ「親しいのか・・・」

スピア「そういえばまだ話していなかったな。」


エアー「立ち話も難だ、一旦中に入るぞ。」



反乱軍本部は、地下にある。

表向きは、建物の廃墟である。



内部

内部は案外静かだった。

少しの話し声ぐらいしか聞こえない。


スピア「そういえば他の奴等を探さないと・・・」


エアー「そういえばそうだったな。
    せっかく本部へ戻ってきたんだ、出来る限り人数を割いて探すか・・・」


ダークネス「危険じゃないのか?」


エアー「いや、危険を冒してでもやる価値がある、
    少なくとも俺はそう思う・・・

    みんな、聞いてくれ!!」


内部にいた他の天使達が一斉にエアーの方を向く。



エアー「2つ、言う事がある!!
    まず1つ・・・スピアが戻ってきた!!」



エアーがそれを言うといきなり周囲が盛り上がった。

一気に活気付いた感じになった。


騒がしくなり、あちこちで話し声が聞こえるようになった。



ボルテージ「だ・・・大人気・・・」


ダークネス「便宜上はエアーがリーダーだが・・・
      事実上のリーダーとして君臨していたのがスピアだ・・・」


ボルテージ「そ、そうなのか!?」



ダークネス「ああ、あいつ1人でかなりの仲間が助けられた。
      それゆえ、あいつが失踪する前にいたほぼ全員が奴を慕っていた。
      この反乱軍、スピアとウィンド以外は全員天使で構成されているが・・・」


ボルテージ「ウィンドって・・・あ、あいつもかよ。
      とてもじゃないが強そうには見えない。」


ダークネス「あいつは戦いにそこまで向いてなかったな。
      スピアと一緒にいるうちにある程度は強くなったがそれでもな・・・」




エアー「そしてもう1つ、今から人探しをやってもらう。
    スピアの仲間だそうだ・・・」



〜特徴説明省略〜


エアー「以上だ、9割方の人員を割いて捜索する。
    見つけたら、ここまで連れて来い。いいな?
    期間は今から1ヶ月、だ。
    では、一旦解散だ。」




天使が散らばる。



カルテット「さて、これからどうしますか?」

エアー「俺は探しに行く。
    ダークネス、カルテット・・・お前達にはここにいてもらいたい。
    進撃の準備を出来るだけ整えておいてくれ。」


ダークネス「分かった。」




エアー「さて・・・探しに行くか。
    とは言え・・・そこの2人。」



ボルテージ「お、俺達か?」


エアー「結局は順々にここに集まる。
    だからここでゆっくりしてるといい。」



スピア「落ち着いて待ってろよ。」



ボルテージ「は・・・?」





有無を言わせずエアーとスピアは本部を出て行った。




ブルームーン「それほぼ軟禁じゃねぇのか!?」



ダークネス「落ち着け。」


ボルテージ「落ち着けるか!!」


ダークネス「・・・案外、危険は広がっている。
      全員揃ってもらうためにはこうせざるを得ない。分かってくれ。」




その頃・・・



ソル「なんっつー寒さだよ・・・」


エリアス「し、死んじゃうよ・・・!!」


ウィンド「予定外だった・・・これは。」



リーフ「・・・手分けして何処か人のいるところ探さない?」

ソル「・・・それもそうだな。
   吹雪・・・とはいえ、あまり強いわけじゃないし、な。」




そうして4人は手分けして・・・



エメリア「わたしもいるよ!」


ウィンド「ああ・・・お前もこっち側に飛んできてたか。」



・・・5人は手分けして人を探した。




ソル「・・・山に着いた。
   さすがにこの先に人はいないだろ・・・」




リーフ「あれ、海に出ちゃった・・・」




エリアス「こ、ここ何処・・・?迷っちゃった・・・
     海が見える・・・」




エメリア「あれ、ここってどの辺り?」




ウィンド「・・・やべぇ、吹雪が強くなってきたぞ・・・」







リーフは南の方の、エリアスは北の方の海岸線に出た。


リーフの出た方はもう吹雪を抜け、雪が積もってもいなかった。


一方、エリアスの出た方は・・・






エリアス「うーん・・・どうしよう・・・
     みんなのいる方は・・・あれ?
     この感覚・・・」








数百メートル離れた地点



ライト「ささささささささささむい」


フリーズ「当然だ、こんな氷雪地帯の海・・・
     何の準備も無く海に入るからだ。」


ライト「・・・い、いいよな・・・寒いのに耐性ある奴は・・・」



フリーズ「お前も、ポケモンの姿で入ればよかっただろう?
     間違えてそのまま入るから悪い・・・」





エリアス「に、兄さん!?」



ライト「ううううう・・・」(遠くの声が聞こえていない


フリーズ「・・・あいつは・・・
     この近くに他にもいるか・・・?」


ライト「ど、どうし・・・」


フリーズ「お前の妹だ・・・」



ライト「何だって!?」(寒さを吹っ飛ばした




エリアス「兄さん!!」


ライト「エリアス!!
    無事・・・だったんだな!?
    よ、よかった・・・」





フリーズ「やはり、無事だったようだな。
     あれだけ離れていたからな・・・攻撃の本体からは・・・」



エリアス「そうだ、伝えないと・・・」


その頃、リーフは引き返して逆方向に歩き、3人いる所に向かっていた。意図せず。


ソルも、東西南北全部行くつもりで真っ先に北に向かい始めた。


エメリアは偶然そっちに向かった。


だが・・・


ウィンド「吹雪が強すぎる・・・
     どうしたもんか・・・」


1人だけ東の方向へ向かっていた。



すると。



ウィンド「はぁ・・・こんな所で1人は死ぬって・・・
     敵がいたらどうすんだ・・・!?」




目の前に1つのシルエットが浮かぶ。


ウィンド「お・・・?
     ソルか?エリアスか?リーフか?エメリアか?
     それとも人を見つけちゃったのか?」







フィラネス「・・・お前は・・・」




ウィンド「・・・え?
     ん、んな馬鹿な・・・何で、天使の総大将がここにいる!?」






フィラネス「・・・お前が、スピアと一緒じゃないのは久しぶりなのではないか?」



ウィンド「な、何を冷静に・・・こっちは血の気が引いてるんだが・・・
     フィラネス・・・」



フィラネス「そこまで焦る事は無い。」




突如目の前に現れた敵。


これは殺られる、と思った。