第19話 風剣ティルヴィングと炎剣レーヴァテイン その日はみんな寝静まっていた。 いつもだったらまだ騒がしい。 お茶漬けがどうとか騒がれてる時間である。 ・・・お茶漬けは嘘だが。 だが。 ウィンド「あーあ、眠れない・・・」 ウィンドが起きていた。 ウィンド「そうだ、今日あの剣使ったし手入れでもしとこう・・・ ・・・にしてもこの剣相変わらず強いな・・・久しぶりに使ったのに。」 カッ・・・カッ・・・カッ・・・ ウィンド「ん? 気のせいか・・・さて、」 カッ・・・カッ・・・カッ・・・カッ・・・ 気のせいではない。 足音が聞こえる。 入り口の方からである。 本部入り口 入り口を守っている天使、メタトロン。 メタトロン「・・・何の用ですか? 敵でも味方でもなさそうで・・・」 ?????「ここに・・・炎剣がある・・・!! 俺は自らの剣を取り返しに来ただけだ・・・!!」 メタトロン「・・・?」 赤い髪の天使。 しかし、敵意は感じられない。 天空の天使とも繋がりが無さそうに見える。 ウィンド「気のせいじゃないな・・・誰かいるのか?」 その時、入り口の扉がゆっくりと開かれた・・・ メタトロン「・・・勝手に入ってもらっては困ります、帰りなさい・・・」 ?????「そうはいかない・・・ 俺の・・・剣・・・」 ウィンド「だ、誰だ・・・?」 ?????「そこのお前・・・ここに炎剣があるだろう。 返してもらおうか・・・」 ウィンド「は?炎剣って・・・ まさか・・・」 ?????「あの街の廃墟にあった・・・2つの剣。 炎剣と、風剣のレプリカ・・・返してもらおうか。」 ウィンド「風剣のレプリカ? あの2つの剣の片方ってそうなのか? ・・・」 ?????「・・・」 ウィンド「えっと・・・俺にはどうする事も・・・」 エアー「何だ・・・?騒がしいな・・・」 そこでエアーが起きた。 エアー「ん・・・招かれざる客がいるようだな・・・何の用だ?」 ?????「炎剣を、取りに来たのさ・・・ 街の廃墟をあさって剣を取っていくとはいい度胸だな・・・」 エアー「・・・まさかあの剣が本物の神剣だと・・・?」 ウィンド「なんか・・・そうっぽい。もう片方は・・・この風剣のレプリカだってさ・・・」 エアー「なるほど・・・そういえば片方は形状が似ていた・・・」 ウィンド「あ、そうだったのか。」 ?????「炎剣レーヴァテインを・・・返せ・・・」 エアー「・・・まあいい、本物かどうかはともかく・・・ あの剣を渡すわけには行かない・・・」 ウィンド「え!?」 エアー「神剣の力が必要だ・・・ 奴等を倒すために・・・!!」 ?????「・・・返してもらえないようだな・・・」 ウィンド「お、おいおい!! 余計な敵を作る必要は・・・」 ?????「なら、今日は帰らせてもらおう・・・」 ウィンド「って、ええ?」 ?????「強い意志がこもっているようだな・・・ なら、別に問題は無いだろう。」 そう言うと、赤髪の天使はゆっくりと背を向け、出て行った。 ウィンド「な、何だったんだ・・・」 エアー「・・・どうやら炎剣は本物のようだな・・・」 ウィンド「え?」 エアー「そんな・・・気がする・・・ 奴は本当にあの剣の持ち主のようだな・・・ 悪い事をするが、使わせてもらおう」 ウィンド「は、はぁ・・・」 朝。 ウィンド「・・・って事があったんだ。」 ライト「へー・・・ っつーかフォルスが持ってきたから・・・」 フォルス「・・・ウィンド、ちょっとこっちに来い。」 ウィンド「え?」 フォルス「確かにそいつはあの剣の持ち主なのか?」 ウィンド「なんか・・・多分・・・」 フォルス「・・・おかしい・・・」 ウィンド「え?」 フォルス「・・・いいか? よく聞け・・・」 ウィンド「な、何だって!?」 フォルス「いいか?他言するなよ・・・絶対だ・・・」 その頃、天空 グランディア「お前は神剣を知っているか?」 ギガ「聞いたことしかない。」 グランディア「・・・神剣とは、それぞれの属性を帯びた13の剣だ。 その神剣は持つ者に絶大な力を与える・・・ これを見ろ。」 ギガ「それはいったい・・・」 グランディア「水剣村雨・・・神剣の1つだ。 見るがいい、その力を・・・!!」 グランディアがそれを振ると、前方に津波が発生した!! 津波が正面にある壁を砕く・・・ ギガ「こ、これは・・・」 グランディア「俺の属性と違うというのに、ここまでの力を発揮できるのだ。 残り12の剣も集めなくてはならない・・・」 ギガ「なら、総員で捜索か?」 グランディア「そうだ。 すぐに見つけなければならない。 奴等を・・・そして地上の生物を抹殺するために!!」 反乱軍本部 エアー「これから神剣の捜索に入る。が、その前に・・・ 今手元にある風剣と炎剣を誰が持つかを決めておかなければいけない」 ウィンド「って、ちょっ・・・ 風剣ティルヴィングは俺のじゃないか!!」 エアー「まあ、ティルヴィングはお前の持ち物だが・・・ だが、お前が持っているより他の奴が持っていた方が効果が期待できる・・・ 我慢しろ」 スピア「ウィンド、終わったな・・・」 ウィンド「なんてこった!! これじゃ俺最弱決定だ!!」 スピア「いや最弱ってことは・・・あるか。 だが・・・エアー。それには問題があるぞ・・・?」 エアー「どんな問題があろうと、これは重要な事だからな・・・」 スピア「・・・やると、後悔すると思うんだがな・・・」 スピード「・・・何か知ってるのか?」 スピア「・・・神剣ってのは、なかなか厄介なんだぜ・・・」 エアー「という訳で、誰が持つか・・・」 ボルテージ「俺!!俺!!」 ブルームーン「俺!!俺!!」 エアー「よし、却下だ・・・」 ボルテージ・ブルームーン「じゃあ先に言えよ!!」 エアー「・・・まあ、妥当に考えるなら・・・ ソル。ライト。お前達に持ってもらおう・・・」 ライト「え!?」 ソル「そ、そうなるのか!?」 エアー「ああ・・・お前達からは凄まじい力を感じる。 そう、3人いる・・・力を持つものが・・・ ソル、ライト、そしてリーフ。お前達から凄まじい力を感じる」 リーフ「わたし・・・も・・・?」 ソル「何気にお前最近喋ってなかったな・・・」 エアー「ソルに風剣を、ライトに炎剣を持ってもらう。」 フォルス「(!!)」 ソル「はあ。 じゃあ・・・」 ウィンド「・・・はいはい。」 ウィンドはソルに風剣ティルヴィングを渡した・・・ ソル「試しに一度振ってみるか・・・?」 外に出て、剣を構える。 そして・・・ ソル「じゃあ・・・はっ・・・!? な、なんだ!?このエネルギー!?」 突如、風剣から大量のエネルギーが溢れ出た!! エアー「!?」 ダークネス「な、なんだぁ!?」 ソル「う、うわっ・・・!! や、やべぇ!!なんか・・・やべぇ!!」 スピア「・・・まあ、そうなるだろうな・・・」 エリアス「え?何かあるの?」 ライト「・・・怖いな・・・まあ、俺も・・・ って、!?」 炎剣レーヴァテインからも恐ろしいほどのエネルギーが溢れ出る!! フリーズ「・・・何が起こっている・・・?」 スピア「・・・神剣は、その剣の持ち主にしか扱えない。 他の奴が使おうとすると暴走する・・・!!」 エアー「まずい、あの剣を止めろ!!」