第2話 絶望と混沌の起こる街 ????「人間の力なんて、たかがしれている。 ただ、死を受け入れればいい、それだけだ・・・」 フォルス「殺す気か・・・?」 ????「最初の犠牲者はお前達だ・・・栄光に思え!!」 スピア「待てよ・・・」 ????「・・・? ん・・・お前は・・・」 スピア「俺がいるっていうのに、殺すなんて出来ると思うか?」 ????「まさか貴様、あの世界から戻ってきたというのか・・・?」 スピア「戻ってきちゃ悪いか、馬鹿天め・・・」 ソル「まずい、理解できない」 スライサー「見ている人も理解できないだろ、これは・・・」 ソル「何の事を言ってるんだ?」 スライサー「こっちの話だ。」 ライト「し、知ってるのか?」 スピア「ああ・・・昔、俺が「奴」って言ってた事があったろ・・・」 ライト「何回もあった。」 スピア「その「奴」がこいつだ・・・」 ????「ずっと復讐する気でいたのか?」 スピア「当然だろ? 報復攻撃だ。」 ????「なら・・・いいだろう、 今度は殺してやろう!! 後・・・お前達・・・」 翼を持った青年は、後ろに待機していた、他の「翼を持った者達」に言った。 ????「皆殺しにしろ」 ライト「!?」 その瞬間、「翼を持った者達」が四方に散らばった!! ボルト「まさか・・・!」 フリーズ「街1つ、全滅させる気だな・・・ 何者かは分からないが、正気の沙汰じゃ、ない・・・」 ソル「な、何だって!?」 スライサー「街1つ・・・全滅・・・!?」 ソル「くっ、そんな事・・・させるか!! 俺達の街を!!」 そう言うと、ソル達3人はその「翼を持った者達」に斬りかかっていった!! ライト「俺達も、やるぞ!!」 ライト達も、動き出した!! そして・・・ スピア「無茶苦茶な事しやがる・・・」 ウィンド「まさか、こいつって・・・」 スピア「ああ、想像通りだ。こいつは・・・ スピード・・・最悪の敵だ」 スピード、と呼ばれた青年は、見下したような笑い方をしながら、 スピード「さあ、死の時間だ・・・」 そう、言い放った・・・ ソル「くそっ、こいつらどれだけいるんだよ!!」 スライサー「多い上に・・・1人1人が異常な強さを持っている・・・!! 2人相手をするのが精一杯だ・・・!!」 ライト「あいつらと協力する!!」 ボルテージ「は!?」 ソル「なんだ、あっちが協力体制持ちかけてきたぜ!!」 ブルームーン「癪だが、やるしかないか・・・!?」 ボルト「だけど、協力ってどうするんだ!?」 ライト「そ、それは・・・考えてないけど」 フォルス「ライト・・・」 フリーズ「円陣を組め!! このままでは背後から攻撃される可能性がある、 背中合わせに戦い、危険を軽減しろ!!」 するとフリーズが的確に指揮を執った。 ソル「なるほど、それが一番だな!!」 スライサー「あいつ、なかなかだな。」 エリアス「すごい!!」 ウイング「頭いい・・・」 スピア「ウィンド、お前も円陣行っとけ。 こいつは俺が引き受ける」 ウィンド「お、おい・・・勝てるのか?」 スピア「前より強いから大丈夫だ・・・」 スピード「調子に乗っているようだな・・・? なら、今すぐ死ね!!」 スピア「んな訳には行かないだろ? 「エクステンションサンダー」!!」 スピード「「エレメンタル・ソード」!!」 スピアが放った強大な雷と、スピードの放った七色に光る波動がぶつかり合う!! ライト「ぐっ!? な、なんて衝撃だ!!」 ボルト「あいつ・・・只者じゃないようだな!?」 スピア「楽勝っぽい物言いをしていて、これか。 天使様もずいぶん堕ちたもんだな?」 スピード「せいぜい好き勝手言うがいい、後悔するのはお前だ・・・」 スピア「してたまるかよ、ってな! 「エクステンションボルテックス」!!」 スピード「あがくがいい、愚かな人間よ・・・!! 「エレメンタル・バスター」!!」 更に強大な攻撃がぶつかり合った・・・!! ソル「ふ、吹っ飛ぶ・・・!!」 スライサー「耐えろ!!凌げれば相手が吹き飛ぶ!!」 ウイング「数が・・・多い・・・!!」 フォルス「このままじゃ、消耗するばかりだな・・・」 ボルテージ「どうするんだ!?」 フリーズ「一か八か・・・ こいつらを引き付けるか?」 ライト「でも・・・その後どうするんだ!?」 フリーズ「街から離れれば、誰かを巻き込む心配も無い。 遠慮なく攻撃できるだろう?」 ライト「そ、そうだな・・・ よし、出来るか分からないが、やってみよう!!」 ソル「ちょっと待った・・・!!」 ライト「?」 ソル「俺達も参加させてもらっていいか?」 ライト「こっちはそっちもやってくれると思ったけど?」 ソル「そうか、ならいいな!!」 そして、一気に街の外へと駆け出した!! スピード「・・・? 逃げたか・・・? だが、追わせておくか・・・ 雑魚はこいつを片付けてから血祭りにあげていけばいい・・・」 スピア「出来る訳、無いだろ?」 スピード「それは・・・どうかな?」 スピア「・・・本気で来るのか?」 スピード「面倒だからな、そうさせてもらおうか。」 スピア「なら、こっちも容赦なく行くぞ・・・!! 「エクステンションサンダースピア」!!」 今までより更に強力な雷が起こる!! スピア「さあ、これで・・・」 スピード「その程度か?」 スピア「・・・何だと?」 スピード「・・・残念だ、 お前だけは人間の中でもまともな力を持っているが・・・ それでも全く足りないな・・・」 スピア「言ってくれやがるな・・・」 スピード「滅ぶといい・・・!! 「天・空・剣」」 ライト「!?」 フリーズ「馬鹿な!!」 街が巨大な光に覆われていくのを彼等は見た・・・ ボルト「こ、こいつらは俺達が引き付けてるってのに・・・!!」 ウィンド「最悪だ・・・」 ライト「?」 ウィンド「奴が・・・スピードが1人でここまでやるなんて・・・!!」 フォルス「1人・・・!!」 そして光は彼らにも迫りかかる!! ライト「こ、こんな遠くまで届くのか!?」 ボルテージ「くっ!!」 ソル「街が・・・」 スライサー「そんな、馬鹿な・・・!!」 フリーズ「死にたくなければ、走れ!! 立ち止まるな!!前だけ見ろ!!絶対に後ろを見るな!!」 ウイング「だめ・・・追いつかれちゃう・・・!!」 エリアス「に、兄さん・・・どうしよう・・・!!」 ライト「くそっ・・・ここまでか・・・」 彼らはついに光に飲み込まれ、意識を失った。 その一帯の大地を光が飲み込み、白く輝いていた・・・ その頃同時に7箇所で何かが起こっていた。 1つは炎が全てを燃やし尽くした。 1つは雷が全てを吹き飛ばした。 1つは氷が全てを止めた。 1つは大地が全てを飲み込んだ。 1つは次元が曲がり、全てを消滅させた。 1つは幻に呑まれ、隔離された。 そしてもう1つは、既に跡形も無くなっていた。 世界に悲劇が襲い掛かろうとしていた・・・