第25話 黒い夢


神剣はあれ以降見つかる気配が無い。

果たして天空への突入前に何本集まるのか・・・



そういっている間にその日は半月後に迫っていたのである。





エアー「・・・一向に見つからない。
    このままでは・・・」



スピア「ちょっとまずいかもな・・・」


ダークネス「なんで名前が戻ってるんだ・・・?」

スピア「いややっぱこっちの方が落ち着くんだ。」

ダークネス「・・・」






ソル「ところで・・・」


ライト「?」


ソル「俺達主人公じゃないのか?」

ライト「そのはずだったんだが・・・どうなってんだろうな。
    明らかに一番目立ってるのがあのお茶漬け食いたい奴だと思う」

ソル「それは違うと思うが。」



フォルス「・・・ライト。
     お前はこれまで散々目立ってきたからいいだろう・・・
     1度ぐらい主役から外されても文句は言えないと思うが・・・」


ライト「・・・でもなあ」






その日の夜・・・





ライト「・・・何で今日はみんな起きてるんだ?」

フォルス「自分も起きているだろう?」

ライト「何か話し合いでもするのかと思って・・・」


ソル「いや、単に起きてるだけらしい。」



つまりなかなか寝付けないという事か。






しかし・・・


ソル「ZZZ・・・」



ライト「1人だけ寝たな・・・」


フォルス「・・・暢気だな・・・」






すると、ソルはよく分からない場所で目を覚ました。





ソル「ん?何だここは?」



周りは黒い空間だった。

何も無いようだった・・・



ソル「・・・夢だな、これは。
   全く、妙だな・・・」





?????????「ソル・・・」


ソル「って、な、何だぁ!?
   誰だ!」



?????????「我が声・・・聞こえているか・・・」


ソル「き、聞こえてる・・・
   っていうか、本当に誰だ!!」



?????????「・・・『闇の光』・・・」



ソル「はぁ?」



?????????「待っているぞ・・・ソル・・・
          新時代を切り開く者よ・・・」





ソル「お、おい!
   訳分かんないんだが!!
   一体何だってんだ!?



   おい!待て!
   待てって・・・」




ブルームーン「おい・・・ソル?」




ソル「はっ・・・」




エアー「どうした・・・?」


カルテット「突然叫びだすなんて、悪夢でも見ましたか?」




ソル「あ、あ、あ、

   ・・・い、いや・・・実は。」





ソルはその謎の夢を話した。





エアー「闇の光・・・?
    どういう事だ・・・?」



カルテット「闇といったら・・・ダークネス。
      洗いざらい話しなさい」



ダークネス「何で取り調べみたいになってるんだ!?

      ・・・闇の光・・・
      それは・・・


      わ か ら な い」






エアー「お前は・・・赤い奴と一緒に外へ言って来い」




ボルテージ「赤ってまさか俺!?
      俺今何もしてないのに!?」



フリーズ「・・・ここで口を出してしまうのが空気を読めていない、という事だ。」





ボルテージとダークネスはレッドカード。もう何も言うまい。(ぁ





エアー「ならば・・・」






スピード「闇の光・・・
     ちょっと・・・よく分からないな・・・」


エアー「・・・そうか・・・」




ウィンド「・・・俺が知ってる訳無いだろ?」


エアー「スピア知識でどうにかなると思ったが・・・」




ライト「何で俺の所に?」


エアー「別世界かもしれなかったからだ。」








カルテット「知ってる人いないようですね。」


エアー「ならやはりスピアか・・・」

カルテット「最初からそうすればよかったですね。」








スピア「・・・闇の光?」

エアー「そうだ。
    お前が一番知っている確率が高いと思ってな・・・
    この空間の事だったら分かるだろう?」


スピア「・・・俺にもそれはよく分からないな。
    闇の光って・・・聞いたことも何も・・・」


エアー「・・・そうか。」


カルテット「全く分からなくなりましたね。どうしましょうか。」


エアー「・・・所詮夢、と片付けることも出来るが・・・何か気になるな・・・」







フリーズ「・・・おい。」


エアー「ん?」




フリーズ「・・・闇の光・・・
     こいつが知ってるようだが?」






エアー「!?」




氷剣クラウソナス「闇の光を知りたいなんて、どんな物好きだ?」



カルテット「知っているのですか!?」



氷剣クラウソナス「そう。
         闇の光なら知ってる!!
         それは・・・!!」






クラウソナスが示したその場所へ、ソルとエアーは向かった。


クラウソナスに案内させるため、フリーズも来た。



それは・・・



ソル「うわ、暗い」


エアー「闇の光・・・太陽の差し込まない森・・・か・・・」




そこは森だった。


世界北部にある、「黒霧の森」と呼ばれる場所。




霧に覆われており、太陽の光の届かない場所。



クラウソナスが言うには、その森の1箇所だけが光が届くらしい。



そここそが「闇の光」だという。





エアー「・・・本当にこっちでいいのか?」


氷剣クラウソナス「だ、大丈夫だ。」

ソル「あれ?ここ見覚えが・・・さっき通らなかったか?」





フリーズ「クラウソナス。白状しろ」


氷剣クラウソナス「迷った」







ソル「今すぐ殴らせろ」


フリーズ「遠慮なくやってくれていい。
     とりあえず地面に刺して上から踏んでしまえ」



氷剣クラウソナス「鬼かお前らは!?」




エアー「・・・とにかく、どうにかしてその場所を見つける必要がある。
    何か目印は無いか・・・?」





?????????「ソル・・・」



ソル「!?」



フリーズ「・・・どうした?」






ソル「今・・・声が聞こえた・・・!!
   こっちだ!!」





ソルは走り出した。