第29話 フェイク・トラップ


エアーとダークネスは第2の砦の監獄に辿り着いた。


さすがに構造は知っている。




すると。



ブルームーン「やばい、道間違えて他とはぐれた!!」


何やってんだお前は。




ダークネス「・・・ブルームーン・・・」

エアー「また厄介なのが来たかと思ったが、違うようだな。」



ブルームーン「!!
       天の助け!」





ダークネス「お前、迷ったのか。」


ブルームーン「残念な事に。」


エアー「・・・」





一方




ソル「ブルームーン消えた」


ライト「・・・ソル。
    犠牲に立ち止まってる暇は・・・」



ソル「・・・ああ、そうだな。
   絶対許さねぇ!!」





勘違いは厄介なものだ・・・







スピア「よし、抜けた!!」



何か、何事も無く第2の砦を突破してしまったらしい。





フリーズ「(・・・これでいいのか?
      あっさりしたものだが・・・

      まさか、)」



クラウソナス「どした?」


フリーズ「・・・ここにほとんど敵の主力がいなかったという事は、
     他に集中している可能性がある。

     「フィールドセンサー」!!」




フリーズは、周囲を把握するべく、自身の能力を利用した。



すると、やはりその予感は的中してしまっていた・・・。




彼は、以前より更に広範囲を、確実に察知できるようになっていた。


そう、その力は、この天空をカバー出来るほどに。


クラウソナスの力かも知れないが。




スピア「このまま中央広場へ・・・」



フリーズ「スピア!」


スピア「・・・ん?」




フリーズ「・・・向かうべきは中央じゃない、東・・・」


スピア「?
    何言ってんだ?目的地は・・・」




フリーズ「・・・スピードの所に、異常な奴等が接近しているようだが・・・
     よく分からないが、相当やばそうなのが、な・・・」













スピード「くっ・・・ギガ・・・グランディア・・・!!」


グランディア「裏切り者は、闇を見るといい!!」




スピード「お前らは・・・これがどれだけ愚かな事か気付かないのか!?
     俺だって気付くのが遅すぎたけど・・・まだ遅くは無い!!
     考えろ!!天使の使命!!役割、力!!それを・・・」








グランディア「そうか、やはり温室育ちの「天使」の考えそうな事だな。」



スピード「・・・何だと・・・!?」



ギガ「ふっふっふ、スピード。
   天使の使命ぐらい俺だって知ってるぜぇ?」
   だけど俺はもうそんなのどうだってよくなった。だからこいつと一緒にやってるのさ!!」



グランディア「そして・・・もう1つ。お前は勘違いをしているようだな。
       天使の事なんてどうでもいい。

       さて、そろそろ教えてやろうか。」

















スピード「そ、そんな・・・!!
     お前は・・・!?」



グランディア?「この力、目に焼き付けるといい!!」












フリーズ「急げ!!手遅れになるぞ!?」



スピア「くっ・・・感じる・・・
    この力・・・グランディアか!!」





ライト「お、おい・・・何かやばそうなんだけど・・・」








ティルヴィング「これは・・・!!」


ウィンド「(間違いない、これは・・・やばいって)」