第３７話　シャイニング


ゼウス「・・・希望。
　　　　人々の心の奥底に・・・いや、
　　　　全ての生命の奥底に存在する心。

　　　　それは我等にも、サタンにすらもある」






ソル「うおおおおおおおおおおおおおおお！！」


サタン「気合だけで我を倒そうとでも言うのか・・・？
　　　　なら、死ね！！」



サタンは黒い光をソルに撃ち出した！！



ソル「うわっ！？」



ソルは間一髪のところで側転しつつの回避を行い、避けた。



スライサー「・・・ソル、大丈夫か？」


ブルームーン「あんなの食らったら一溜まりもねえぞ・・・」


黒い光はどこかへと飛んでいった・・・












その方向、ある程度離れた場所


エスなんとか「まだだ・・・まだ終わってなんかいない！
　　　　　　　こうなりゃこの先にいる全員を打ち破り栄光をつか・・・」





と、何か見えた。


エスなんとか「ん？」




黒い光だった。



エスなんとか「ごふぁああああああああああああああああああ！！」











・・・尋常ではない威力を持つ黒い光。


確かにこんな物を食らっては一溜まりもない・・・






ライト「一発でも当たればアウト・・・一撃必殺か・・・」



ボルテージ「・・・本当に勝てるのかこれ？
　　　　　　い、いや・・・ここまで来たらやってやるぜ！！」



そう言うとボルテージは無謀にも素手でサタンに殴りかかった！！





ボルト「お、おい！
　　　　馬鹿か！！素手で殴りに行くなよ！！」






サタン「素手で殴りに来るとは・・・愚かな・・・」






ボルテージ「素手なめんな！！
　　　　　　必殺の！ 炎の！ 鉄・拳・制・裁！！」







サタン「何！？」







エアー「（何！？、って・・・おそらく、別の意味で驚いたんだろうな・・・）」




サタン「・・・だが所詮パンチ一発・・・効くわけが無いだろう・・・？」







フリーズ「・・・クラウソナス。全開だ」

クラウソナス「あ、ああ・・・」



サタン「ぐっ！？」





ボルテージの無謀な特攻は無駄に終わるわけではなかった。


それをフリーズが利用し、サタンの背後に回り込み斬りつけたのである。





サタン「くっ・・・姑息な！！」



フリーズ「姑息だろうが何だろうが・・・勝てばいい」




フリーズはひたすらサタンを切り続けた！




ボルテージ「オラオラオラオラァ！オラァ！オラァ！オラオラオラァ！！」


ボルテージもひたすら殴り続けていた。





ボルト「俺も何か・・・！！
　　　　だが・・・これじゃ無理かもな・・・」




地獄へ向かう際、ボルトは剣を２本貰っていた。


素手よりは何か持っておいた方がいいと思ったのである。


ただ、普通の武器で通用するとは思えなかった・・・



ボルト「だけど・・・！！」








フォルス「自らに宿る属性・・・」


ボルト「・・・え？」


フォルス「以前聞いた事がある・・・
　　　　　生物に宿る属性の力。
　　　　　お前の中にもそれが眠っているはずだ・・・多分。」





多分、と言いつつも、それが確信だと、彼は言っているように見えた。




ボルト「いきなりそんな事言い出されてもな・・・
　　　　だけど、そんなのがあるなら使うしかない！！」




そう言うと、ボルトは全身の力を剣に込めるかのように念じた。



すると、ボルトの持っていた剣を雷が取り巻き始めた！！






フォルス「やっぱり、な。」



ボルト「・・・よし、行くぞ！！」




フォルス「・・・ま、雷なんて物・・・お前が元々使ってた物だろ？
　　　　　・・・プレッシャーか何かで忘れてたか？」







ウイング「わたしも！！」

フォルス「・・・と、お前はちょっと待て。
　　　　　お前はボルテージと同じように武器を持っていない。
　　　　　それでどう戦う気だ？」



ウイング「あ・・・それは・・・」



フォルス「後ろに下がっていた方がいい。
　　　　　別に・・・前線で戦うだけが勝負じゃない」



そう言うとフォルスもサタンに攻撃を仕掛けに行った！！




ウイング「・・・？」










ライト「よし、俺も！！」


リーフ「一気に・・・！！」


焔火「今こそ、決戦の時！！」




ソル「今度こそ・・・行くぜ！！」









「・・・待て・・・」





ソル・ライト・リーフ・焔火「！？」





４人は何者かに止められた。


それは・・・








ライト「ス、スピ・・・ミカエル！？」










サタン「くっ、小賢しい・・・・・・！？
　　　　ミカエル・・・！？貴様、まだ立てると言うのか！？
　　　　我が黒き光をあれだけ受けて・・・！？」







ミカエル「あたり・・・まえだ・・・！！
　　　　　ここで・・・倒れたら・・・
　　　　　何のために・・・
　　　　　強くなったんだって・・・！！」






サタン「ぐっ・・・！！」






ボルテージ「オラオラオラ・・・」



サタン「貴様等・・・！！
　　　　邪魔だ！！邪魔ダアアアアアアアア！！」





突如サタンは叫びだし、周囲に黒い衝撃波を放った！！





フリーズ「何・・・！？」



ボルト「うっ！？」





ことごとく吹き飛ばされていく・・・





サタン「く・・・くくククク・・・
　　　　ひ・・・ひひ・・・ヒヒヒヒ・・・
　　　　ク・・・ハハ・・・
　　　　愚かもノめガ・・・ワれにさカラうかラコうなル・・・ノダ・・・！！」









ライト「な、何だ！？
　　　　様子が変わったぞ！？」






ミカエル「奴の・・・力が全開になった証拠・・・
　　　　　奴自身でもその強大な力は・・・抑えきれないほど・・・」





ソル「マジ・・・かよ・・・？」





ミカエル「・・・下がっててくれ・・・」



リーフ「え・・・？
　　　　そ、そんなに傷だらけなのに・・・」



焔火「戦う気で・・・いる・・・！？」





ミカエル「・・・へっ・・・
　　　　　鍛え方が違うんだよ、鍛え方が・・・
　　　　　この程度・・・何て事ねぇ・・・」







ラファエル「ミカエル・・・！？
　　　　　　無茶な事を・・・！！」




ゼウス「ミカエル・・・！！
　　　　無理をするな・・・！！」





ミカエル「無理？
　　　　　いや・・・まだ余裕だぜ・・・」



サタン「ククク・・・タダノツヨガリヲ・・・！！
　　　　ソレナラバ・・・ソノタマシイゴト・・・ケシサッテヤロウ・・・
　　　　エイキュウトワノクルシミノナカニ・・・トラワレルガヨイ・・・！！」






そう言うと、サタンは今までより強い黒い光を放ってきた！！




ミカエル「・・・お前の事さ・・・！！」





ミカエルはそれに対し、強烈なほどの白い光を放った！！






サタン「ソノテイドデワレヲタオソウトハツクヅクオロカナヤツダ・・・！！
　　　　キエサルガヨイ・・・！！」






ミカエル「・・・参ったな、やっぱ強いか・・・ははは・・・」









ソル「・・・サタンの・・・全力・・・！？」




目の前に巨大な黒い光・・・闇が迫る。





ライト「ここまでか・・・！！」








「諦めない心」



ソル「・・・え？」




「信じる心」



ライト「・・・？
　　　　何だ・・・？」




「心に光と闇を」



リーフ「・・・誰・・・？」



「仲間と共に」



焔火「頭の中に直接響いてくる・・・！？」






「貴方達４人には輝く力があります・・・
　時空をサタンの力から救う・・・能力が・・・」




ソル「時空を救う・・・能力・・・！？」




「信じるのです・・・自らを・・・この時空を・・・そして・・・仲間達を・・・」







ライト「・・・信じる・・・？
　　　　よく分からないけど・・・信じればいいんだな！？」







スライサー「・・・？
　　　　　　お前ら・・・何を・・・？」







ライト「信じる事・・・！！」


リーフ「わたし達は・・・」


焔火「信じる・・・！！」








サタン「ククク・・・ソロソロスベテヲホロボシテヤロウ・・・ジ・エンドダ・・・！！」



ミカエル「くそっ・・・みんな・・・・・・！？」






ソル「・・・みんな！！
　　　信じるんだ！！俺達の・・・力、
　　　時空の・・・希望！！」




ブルームーン「え！？」




スライサー「・・・なるほどな。」


ブルームーン「って、何納得してるんだ！？」




ボルテージ「何だか知らないが・・・よし、信じてみるぜ！！
　　　　　　で、何をだ？」


ボルト「さっきあいつらが言ってただろ・・・！！」









ラファエル「どうやら・・・空間の天使の力なんて、あいつらには及ばないんだな・・・
　　　　　　ほら、起きろ！」



ラシエル「う・・・うぐ・・・ん・・・？」


ラファエル「お前も、信じるんだ・・・！！」


ラシエル「っ・・・何を・・・！！」



ラファエル「色々と、な・・・！！」








ゼウス「・・・時空に神がいるならば・・・信じよう・・・！！
　　　　この時空を・・・救いたまえ・・・！！」














サタン「フハハハハハハハハハ！！」



ミカエル「・・・流石の俺も、こりゃ駄目かな・・・」




ミカエルの放った光が消え・・・闇が彼らの前に迫る！！





サタン「ホロビヨ、オロカナカトウセイブツドモガ！！」






だが






バリッ・・・











サタン「ナ・・・ンダト・・・！？」





ソル「・・・！！」




ライト「な、何が起こったんだ・・・？」




リーフ「闇が・・・」




焔火「消えた・・・！！」









サタン「バカナ・・・ナゼ・・・ナゼ・・・！！
　　　　ナゼダアアアアアアアアアア！！」





それと同時に、ソルの背負っていた太刀が光り輝き始めた！！





ソル「こ、これは！？」







デュランダル「グランド・フォース・・・」



ティルヴィング「大いなる力が、その太刀を媒介とし、この世に現れた・・・！！」



ラグナロク「それこそが・・・最強にして・・・最大の力だ・・・！！」










ライト「グランド・フォース・・・！！」


ソル「これが・・・！？」









ミカエル「グランド・フォースだって・・・！？」




サタン「オオイナルチカラ・・・キサマラゴトキニ・・・！！

　　　　ソノチカラ・・・ヨコセェェェェェェェェ！！」





サタンはソルに突進してきた！！









ミカエル「本当に、グランド・フォースなら・・・！！

　　　　　今しかない！！ サタンを斬れ！！」



ソル「本当に・・・斬れるのか！？」






ミカエル「ああ・・・！！
　　　　　お前が・・・その力を信じるなら・・・！！

　　　　　グランド・フォースは心の力！！
　　　　　勇気、友情、希望・・・様々な力が束ねられた力・・・！！
　　　　　そして・・・信じる心こそがその中心・・・！！」












ソルは光り輝く太刀を抜いた！！




すると、他の３人も同時に太刀を持った・・・！！



ソル「・・・ライト・・・リーフ・・・焔火・・・！！

　　　行くぜ！！」




ライト「絶対決めてやる！！」


リーフ「この世界のために・・・！！」


焔火「いっけええええええ！！」








４人は力を合わせ太刀を縦に振りかざした！！











ウイング「す、すごい・・・輝き・・・！！」



スライサー「これが・・・グランド・フォース・・・」











サタン「バカナ・・・！？」





ソル「これで終わりだあああああああああああ！！」










輝きは闇を切り裂き、サタンをも２つに裂いた。