第39話 謎の招待状、ソルは不眠症、大天使にはトラップ!






ソル「…何しに来たんだお前ら?」



ここはソルの家。


部屋は2つしかない、小さな家である。

この小さな家にソルは数多くの道具や装備品を置いてある。


よってスペースは自然と狭くなるのだが……




ライト「仲間の家を訪ねてきて何が悪いんだ?」

フォルス「冷たい奴だ…せっかく訪ねたのにその反応はな……」






ソル「いや。 そんな事言ってもな」



ライト「おお、すげぇ!
    所狭しとたくさんの武器が」


ソル「勝手に入るな!!」










ライト「来客者にお茶ぐらい出せよ」

ソル「帰れ」


フォルス「ライト、冗談はそれぐらいにしておけ。
     さて、俺達がここに来た理由は」



ソル「まさか、これはまた厄介事が起こる予兆なのか?
   それともお前らはわざわざこっちの世界に来てまでメンバーのスカウトでもしてるのか?」



フォルス「いや違うが……
     ちょっと泊めて欲しい。 金が無い」


ソル「いや、金欠ならまずこんな所まで来るなよ」




ライト「それが……
    こんな物が届いて……」





「招待状 ライト様
 この度、秘密のパーティを開催いたします。
 是非、お越しください…………
 おいしい料理もございます。

 ラーファス帝国 皇帝ラーファス6世」







ソル「何じゃこりゃああああ!!」

ライト「何叫んでるんだ?」


ソル「いやお前…ちょっと待て!
   こんな怪しい招待状につられるな!!」


フォルス「……俺にも来ててな。
     他の奴等には来なかった。
     それで思った。



     そうか、俺は選ばれたんだな、と!!」



ソル「落ち着けよ!
   何というかお前ら・・・キャラ崩壊起こしてるぞ!?
   特にフォルス! お前頭おかしくなったのか!?」




フォルス「……」


ソル「そして都合が悪くなると黙るのか……」





ライト「まあとにかく、その………
    ラ○ジャン帝国とやらに行こうとしたんだが、金が尽きてな。」


ソル「それ何処のモンスターだよ。 全然違うじゃないか。
   後、金の見積もりは計画的に。」







フォルス「という訳で、泊めてくれ」


ソル「断る」




ライト「泊めてくれないともれなく「ファイナリティ・カノン」のプレゼントを」


ソル「泊める。泊めるからやめろおおおお!!」









翌日



ソル「……全く。騒がしかった……
   疲れたから今日は寝て過ごそ…



   …何しに来たんだお前?」






焔火「ちょっと泊めてくれ」


ソル「何故」


焔火「こんな招待状が……」



ソル「(これはきっと、俺を疲労させる敵軍の作戦だ……!
    落ち着け、落ち着いて対処するんだ俺!!)」



何考えてるんだこいつ。





ソル「悪いが他を当たれ…」


焔火「泊めなきゃ照明を斬る」


ソル「やめてくれ。
   泊めるからやめてくれ。」







翌日




ソル「ふう、照明も無事だし、今日はクールダウンな休みで…


   
   …何しに来たんだお前ら?」




エアー「悪いが、泊めてもらいたい。
    交通費がギリギリだ」


ソル「飛べよ」



エアー「…チッ、覚えてろ……

    邪魔したな……」


ソル「泊める。泊めるから復讐しにくんな。
   そんな理由で死にたくない」




翌日


ソル「今日こそは休むぞ…



   …何なんだよお前ら!!」





スピア「(何故キレてる!?)
    あ、いや、悪い、邪魔したな。
    逃げるぞ!!」


ウィンド「は、はぁ!?」











ソル「はぁ…はぁ…はぁ…

   何故あいつらに招待状が来て俺には来ない!
   あいつら後で全員斬る……」




怖すぎる。







ブルームーン「ちわーす、郵便でーす」


ソル「って、いきなりだな…はっ、


   これは招待状か!?」



ブルームーン「宿泊のご予約で」


ソル「丁重に斬り飛ばして来い」







ソルの怒りはMAX直前である。




ソル「俺の家は宿屋じゃねぇぞ!?
   …ったく、何なんだこれは…!!

   ……鬱だ」




と、そこへ。



スライサー「どうした、ソル?」



ソル「ん?あー……
   ガキと目立たない剣士と空気の読めない天使のせいで鬱になってたところだ……」



スライサー「(お前は人をガキと言える年齢じゃない……)
      そうか……ところで、こんなのが郵便受けに入っていたが?」


ソル「お前……勝手にあさるなよ……

   ……これは! 招待状!?」



スライサー「やっぱりそうか……
      俺の所にも来た。
      早速出発するか……」


ソル「それは無理だ。
   俺、もう疲れたし」












数日後……ラーファス帝国首都付近



ソル「大陸を跨いだぜ……」


スライサー「しかし、帝国が何の用なのか………

      ラーファスといえば世界の半分程度を領地に持つ最大の軍事帝国……
      今やこの国の所為によりこの世界には5つの国しかない。」



ソル「まあ、招待されたんだからたっぷり食って帰らないとな。」


スライサー「まあ、それもそうだな……」



ソル「それに、防犯性はバッチリだ。」






デュランダル「何故なら我がいるからだ」


スライサー「……気付かなかった」








と、そこに通りかかった……





スピア「さて、ようやく着いたぞ。
    たっぷり食いまく(ズボッ)ると……ぎゃあああああああああああああ!!」



ウィンド「ス、スピアが落とし穴に落ちた!!」







ソル「(いきなり何なんだこれは!!)
   お、おい……お前……」




ウィンド「ソル!
     スピアが落とし穴に引っかかったんだけど」



ソル「見りゃ分かる。
   っていうか、あいつって意外とバカなのか?」










スピア「いてて、誰だよ落とし穴なんて作ったの……」




ふと周りを見渡すと……


スピア「檻?
    これはもしかして……監獄直行?」