第41話 卑劣なる作戦 邪悪な陰謀 帝国兵士「この部屋に入っていてもらおう。」 ソル「いてっ… 何しやがる! 俺達は呼ばれて来たんだぞ!」 帝国兵士「控え室だと思えばいいだろう?」 一方…… フォルス「そう、俺は選ばれた存在…… ふふふ………」 ライト「……フォルス。 控え室だと言って連れてこられたのがこんな部屋だぞ…… 待遇は最低過ぎるだろ。」 フォルス「そう、俺は……」 ライト「(駄目だ、何言っても聞きそうに無い)」 そしてまた一方 スピア「皇帝は何処にいるんだ?」 ???「この向こうに巨大な扉がある…… その向こうだ」 スピア「なるほどな……!!」 ウィンド「ま、まさか特攻……」 いつの間にかスピアは丸っきり別人のごとく、そしてかなり悪そうな顔をしていた。 目の前にいるのは大天使…… だが、今の彼は直視できないほど悪い顔をしている。 天使じゃない。大魔王だ。 そう、思った。 翼を出し、天使としての力を出し…… そして、スピア……ミカエルはもうこの上なさそうな何かを企む笑顔で言った。 ミカエル「思い知らせてやるぜ…… 俺を罠にはめて落とし穴に挟まらせた報いを受けさせてやる!!」 ウィンド「(どっちが悪か分からないぐらいやばい形相をしてるぞスピア…… …この場合ミカエルか…………むしろブラックミカエルかこれ)」 どっちでもいいけど。 ミカエル「行くぞ!」 ウィンド「いや……特攻なんざしたくない…… 神剣で斬るわけにも行かないだろうし……」 ウィンドは護身用に神剣……そう、ティルヴィングを持ってきていた。 だがさすがに普通の人間にこれはまずい……そう思ったが ティルヴィング「ウィンド……ようやく喋れた。 焦ってるなら、わたしが代わりに特攻する」 ウィンド「……お前も十分な悪かもな」 ティルヴィング「いいから早く!」 ウィンド「なっ」 ミカエル「今度こそ行くぞ!!」 ティルヴィング「ええ。」 ウィンド「(また……こうなるのか…… 俺じゃ……この2人止められない……)」 ???「やれやれ…… まあ、そろそろ潰しに行くのもいいか。」 ミカエル「お前もやる気か?」 ???「ああ。 好きで留まっているわけじゃない。 そろそろラーファスは年貢の納め時だ……」 そう言って、彼も剣を取り出した。 明らかに普通の剣とは違う…… ミカエル「よし、突入だ!」 そして3人は全速力で走り出した!! 帝国兵士「な、何だ!?」 帝国将軍「敵襲か!? 敵襲かあ!?」 兵士が集まってくるもミカエルはそれを苦も無く薙ぎ払って扉に突っ走った。 当然普通にあけるわけが無い。 ミカエルはなんと扉を蹴破った。 いくらなんでもそれは…… ?????「誰だ?」 ミカエル「お主が皇帝ラーファス6世でござるか! お命頂戴する!!覚悟なされ!」 ウィンド「(ミカエル! ミカエル!! おかしい! お前おかしいぞ!!)」 ティルヴィング「(その言葉は彼には聞こえないけど。 それに聞こえても意味無いと思うけど。)」 ウィンド「(駄目だ……あいつ挟まれた時おかしくなったかも……)」 ラーファス「ほほう、命を頂戴すると…… ならその前にこれを見るといい。」 突然、ミカエル達の目の前にモニターが出てきた。 ミカエル「って、何だこれ?」 ラーファス「見るがいい!」 そこには、先程、あまり居心地がいいとは言えない部屋に入れられたソル達とライト達が映っていた。 ミカエル「……何のつもりだ?」 ラーファス「貴様等がこの私に手を出すなら、こいつらは死ぬ事になる」 ミカエル「あいつらはそんな弱くないって…… 悪魔王を倒した奴等がそんな簡単に死ぬわけ無いだろ?」 ラーファス「それはどうかな? あの部屋には仕掛けが施されていてね…… 徐々に空気が抜けていく……」 ミカエル「すぐに異変に気付いて壊すだろ…… あいつらならあんな壁すぐ壊せる。」 ラーファス「……この程度の脅しは効かんようだな。 なら、これはどうかな?」 ティルヴィング「他にも何か……?」 ライト達は部屋の中心に座っていた。 ガコン ライト「ん? 何か音がしなかったか?」 フォルス「……そうだな。 ようやくパーティか…………!?」 パーティどころではなかった。 前後左右、そして上の壁からトゲが飛び出た!! しかも細かく、びっしりと…… ライト「……何だこれ」 フォルス「ま、まさか……!?」 予想通りだった。 トゲのついた壁はだんだんと迫ってきた!! ライト「な、何だよこれ!!」 フォルス「まさか……殺す気なのか!?」 ???「確実に殺す方法か……なかなか残虐な方法を使う。」 ミカエル「……てめぇ…… 一体、何のつもりだ!!」 ラーファス「そもそも私はパーティに参加させるつもりで君達を呼んでいない。 君達に頼みがあってね……」 ミカエル「頼み……だと?」 ラーファス「願わくば……他の国を殲滅するのを手伝って欲しくてね。」 ティルヴィング「……お断り。」 ミカエル「誰が、そんなのに協力するか……!!」 ラーファス「だったら邪魔になる。君達も死んでくれ。」 周囲から重装備の兵士が大量に現れる……!! ミカエル「くっ……」 ティルヴィング「急いで倒して、助けに行かないと……!!」 フォルス「それには及ばない」 ミカエル「はい?」 ティルヴィング「え……?」 ライト「助かったぜ……」 ミカエル「どういう事だこれ。」 フォルス「俺はある程度のワープが出来る」 ミカエル「ワ、ワープ!? そんな非科学的な事があってたまるかあああああ!!」 ライト「天使という超非科学的な奴が何を言ってるんだよ……」 ティルヴィング「ワープ……?」 ラーファス「ワープだと……? まあいい、まとめて死んでもらうとしよう。」 ソル「そうは行くかこの嘘野郎!」 ラーファス「何!?」 フォルス「あっちも抜け出せたようだな。」 ソル「やっぱりトラップだった! こうなったらお前を倒して食料庫の食料を全て奪う!」 ラーファス「出来るものならやってみるといい……」 ティルヴィング「食料を全て奪うって…… それ一体何?」 ミカエル「まああんな外道皇帝の食料庫なんて0でも多すぎるだろ。 と言う訳で、消えろ!」 ラーファス「何!?」 一閃。 ミカエル「悪いが、これでストーリー・エンドだ」 兵士A「ラーファス様!」 兵士B「ラーファス様が!!」 ソル「うわ、呆気なく終わった……けど、 何かこれ後味悪いな……」 ミカエル「まあ、人1人消したからな。」 ソル「時々残酷なんだな……」 兵士C「貴様等、生きては帰さんぞ!」 ソル「……と、そんな事も言ってられない…… 行くぞ!!」 ラーファス周辺 ソル「呆気なさ過ぎるぞ……」 エアー「喋る間も与えてくれないとはな……強敵だった……出番的に……」 ダークネス「そうだな……ん? 何か違う気がするんだが?」 そうして彼等は帰った。 END 「くっくっくっく………全てを手に入れるまでは死なん………… この程度ではな…………」 ………NOT END