第46話 爆焔(前編)


ピッ、ピッ、と、微かながら音は聞こえる。


ミカエルは城の中の1つの部屋で休んでいた。


その部屋に微かに音は響いていた。




しかし彼は疲れていて気付かなかった。






ミカエル「(…寝よう)」




そして横になった。






カチッ












爆風が巻き起こる。




ミカエル「ぐふぁあああああああああああああああ!!」








ボルト「何が起こった!?」



兵士A「爆発が起こりました!
    起こった所は……これは!!
    先ほどあの人を案内した部屋では……!!」





ボルト「何だと!?」



ソル「どういう事だ!?」


ボルト「疲労クタクタなミカエルが行った部屋が爆発を起こした!!」


ソル「は!?」




スライサー「爆弾でも仕掛けられていたのか……?
      いつの間に……」



ボルト「……ラーファスの手下が入り込んだのか!?」











ティルヴィング「ミカエルが爆破された!?」


ウィンド「そう言うとまるで内部から爆破食らったようでやばくないか!?」


ティルヴィング「何でそんなに冷静なの!?」

ウィンド「あいつが爆発ぐらいで死にそうにないから……」

ティルヴィング「それはあるかも……」



すると


ミカエル「生……還……
     うぐ……」






頭がまるでアフロみたいになって真っ黒に焦げたミカエルが二人の背後に現れた。




ウィンド「!?」




頭からつま先、更には翼の先まできっちり真っ黒である。











ティルヴィング「…………

        近づかないで」



ウィンド「焦げ臭いな…
     それにその頭……」







ソル「…プッ
   あははははははははは!!
   何だそのアフロ!!」



ライト「すげぇ! すげぇよミカエル!!
    こんなの本当に見れるのか!!」



スライサー「くっ…すまんが…くくく」









ミカエル「な、何だよ!
     好きでこんな事になったわけじゃない!!
     何か言ってくれ!!」




そうしてミカエルはゼウスに助けを求めた。





ゼウス「ミカエル……?」




ゼウスはミカエルを見た。






ゼウス「!!」





ゼウスがそれまで城に張っていたバリアが消えた。








途端、轟音が巻き起こる!!




ボルト「何!?」


ライト「何が……」





ゼウス「……すまない。
    あまりに髪型が混沌としていたためにバリアを一瞬解除してしまった
    貼りなおすには時間が…」














ボルト「貴様アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」




ミカエル「うわあああああああああああ!!
     ごめん! 本当にごめん!!
     もうしない! 絶対しない!!」





必死に謝る。

でも元々はミカエルが原因では無いのだが……