第49話 エスなんとかと永遠世界の財宝 エリアスが本を読んでいる。 年頃の女の子だし、最近は暇だし、恋愛小説でも読んでいるのだろうか。 本の内容「この世界にはまだまだ残された財宝があると私は睨んでいる。 その宝を見つけるのはもしかしたら君かも知れない…」 エリアス「財宝…探しに行かなくちゃ!!」 え? エリアス「そうと決まったら方位磁石に地図にスコップに後十分な食料を…」 埋まっている物をスコップで掘るというのか!? 外 ウィンド「前回も前々回も目立てず、結局ティルヴィングの強さだけが目立つ… どうしていつもこうなんだろうなあ」 するとエリアスが走ってきた。 ウィンド「ん? 何だ?」 するとエリアスがいきなり飛びかかってきた!! ウィンド「は!?」 エリアス「ごめん、ちょっとね。」 気づいたら彼は縛られて引きずられていた。 ウィンド「何だこれはあああ!?」 エリアス「宝探しに協力してね!」 当然、その日の夜には ライト「エリアスが失踪したああああ!!」 フォルス「ど、何処だ…!?」 スピア「久しぶりに天使じゃない俺だ。 で、ウィンドがいない」 ティルヴィング「多分今度こそまともな出番を得ようとしたんじゃ…」 ライト「何だと!? あいつが誘拐した!?」 スピア「それは無い。 エリアス相手ならほぼ確実にあいつが負ける」 ライト「確かにな…」 スピア「(俺の言った事ってすごく失礼だよな、まあ事実だが…)」 その頃 ソル「宝のある場所?」 エリアス「うん。めぼしい所って無い?」 ソル「分からん」 エリアス「そうなんだ…まあいっか。 せっかくだからソルもトレジャーハンティング手伝って!」 ウィンド「(縛られたまま)いつの間にそんな大層な物になってるんだ」 ソル「…ウィンド? お前前部、前々部に引き続きまたそんなポジション? そろそろ活躍しないか?」 ウィンド「無理だろこの状況。喋ってるだけマシだが」 ソル「役に立つとしたら…囮?」 ウィンド「俺、今部で終わりか?」 ソル「大丈夫だろ…死にそうになったらスピアが来るだろ」 なるほど… ウィンド「あれ? 誰かこれに納得してしまった?」 エリアス「と言う訳で、レッツゴー!」 ソル「あ、ああ。」 ウィンド「(体が痛い)」 その頃… 焔火「…ここに本当に宝が? エスなんとか…」 エスなんとか「なんとか言うな! 間違いない。俺の勘がそう告げている!」 焔火「…確かこの前ニュースでセンクレイスとラーファスが戦争始めたのは聞いた。 それから一切世界の事情が…」 エスなんとか「気にするな! 明日こそは見つかる!」 焔火「…それ、もう百回以上聞いた気が…」 ガキッ 音が響いた。 焔火「は?」 エスなんとか「おお! 宝か!!」 二人は、それを何とか掘り出した。 エスなんとか「これは…!?」 焔火「すごい輝きの宝石…!!」 ?????「それは、この世界最大の財宝だ。」 エスなんとか「ん?」 そこには、一人の天使が立っていた。 焔火「…? あんたは…確か…ラファエル…だっけ?」 ラファエル「その通りさ…サタンの一件以来随分気が楽になってな。 あの頃は落ち着かなかった…だけど今じゃ緊張感が張り詰めてなくてもいい。 気が楽だ。 それはともかく…その宝石は持っている者になかなか強い力を与えてくれる。 お前達二人は今、その恩恵にあやかっている」 焔火「強い力!?」 エスなんとか「おお! 財宝発見ボーナス!!」 ラファエル「まあ、奪われないように気をつけろ。」 数日後 エリアス「待って!」 エスなんとか「俺達が強くなっても、駄目なのかあああああああ!」 焔火「最悪…」 ソル「追い詰めたぞ! 食らえ!」 エスなんとか「うおおおおおおお!死ぬううう!!」 パリーン エスなんとか「おお!? 斬れてな…い?」 パラパラパラ 全員「あ」 おしまい