最終章エピローグA 雷と炎の交錯


ゴウエン「ブラストバーン!!」



とてつもない炎が周りの全てを焼き尽くす・・・!!

まさに地獄のような状況。



ピカマル「(ブラストバーン・・・
      確か、あれは撃った後しばらく動けなくなる・・・!!
      今がチャンスか!!)」



しかしピカマルの期待した状況にはならなかった。




ゴウエン「ブラストバーン!!」



ピカマル「何ッ!?
     反動を無視した!?それに、二連続で!?」




フォイア「ねっぷう、食らえ!!」





フォイアが対抗する!!が・・・!!



ゴウエン「たった、その程度か?なめられたものだ・・・」




ブラストバーンを相殺する事すら出来ず・・・!!




まとめて全員、攻撃を受けてしまった!!





ピカマル「くっ・・・!!なんて威力だ・・・」



ヤイバ「(無理か・・・!?)」




フォイア「・・・(ニヤリ)」





ゴウエン「ん・・・?」



フォイア「耐え切れた・・・だから、俺の勝ちだ」

ゴウエン「そんなルールは無いぞ・・・?」


フォイア「そうじゃない。これが出せるって事だ!!
     「フォイアオーラ」!!」




ゴウエン「!?」




フォイアを中心にとてつもないほどのエネルギーが発生する!!



ヤイバ「能力・・・!!」




そしてエネルギーが止まった時・・・




フォイアの体が黒く染まっていた。







フォイア「もう一度、ねっぷう!!」


ゴウエン「そんなもの・・・!!」




が、桁違いにもほどがあった。


規模がまず違っていた。



ゴウエン「何だと!?これは・・・!!」



ヤイバ「ステータスアップ系能力か・・・?暴走でもなさそうだしな・・・」




ゴウエンはねっぷうで焼かれた!!


ゴウエン「ぐあああああああああああ!!」


ピカマル「これはすげぇ!!」




ねっぷうが止まった時には・・・


効果は今ひとつのはずだったのに・・・


ほぼ全身ボロボロのゴウエン・・・







フォイア「まだ効果は続いている、これ以上やっても無駄だ!!
     おとなしく降参しろよ」


ゴウエン「・・・能力。」

フォイア「ん?」


ゴウエン「それは・・・能力だな・・・なら・・・所詮は・・・」





全てが止まったかに思えた。






次の瞬間に、フォイアは倒れていた。


ピカマル「!?」

ヤイバ「何だ!?」




フォイア「ぐっ・・・!?」



ゴウエン「我が能力は3つある。
     1つは、物質を完全に操作する能力。
     1つは、能力を完全に打ち消し、そして封印する能力。
     1つは・・・能力の完全複写だ。」




そう、あの瞬間・・・



ゴウエンは2つの能力を発動させ、

片方でフォイアの能力の打ち消し及び封印、

もう片方でなんとフォイアの能力をそのまま自分にかけたのだ。









最悪だ。


これでは勝ち目が無い。


ステータスは圧倒的に負けている。

能力も圧倒的に負けている。

作戦なども圧倒的に負けている。

技の威力も桁違い。

反動すらも受けない。

隙は全く存在しない。





そう、完全に手詰まりである。






ここでピカマルが暴走系能力を使ったと仮定する。

そうするとおそらくゴウエンはその能力を自分にかけるだろう。











おそろしい。考えるのも恐ろしくなる。

世界崩壊は目に見えた結果となる。


ヤイバもこれを覆すような攻撃は持っていない・・・



ゴウエン「さて・・・これで終わりだ・・・!!」







終わった・・・諦め、そう思った時!!