最終章エピローグB 堕落の救世主 救世主と呼ばれていた者が何故こうなったのか。 それが分からなかった。 ラウンド「・・・なぜ、あなたは」 ゴウエン「・・・」 ラウンド「救世主と呼ばれていたほどなのに、 どうして今、こうなっているんですか?」 ゴウエン「・・・見ず知らずの者に語るわけが無いだろう?」 ゴウエンは、突進してきた。 ラウンドはそれをギリギリで避けると、もう1つ聞いた。 ラウンド「・・・絶望ですか?」 ゴウエンは止まった。 救世主と呼ばれる者がここまで堕ちるにはそれ相応の理由があるはずである。 恨み、妬み、絶望、恐怖・・・負の感情、 それぐらいしか思いつかない。 そして、こうする事で、相手に隙を作ろうとしていた。 ゴウエン「・・・かつて。」 エコロ・ラウンド「?」 ゴウエン「かつて救世主と呼ばれていた時代。」 ゴウエンは何かを語り始めたが、それでも攻撃の手は休めなかった。 攻撃を回避しつつ、耳を傾ける。 ゴウエン「救助隊。昔からある物。その信念は今も変わっていない。 だが・・・昔と今では違いすぎるのだよ!! 今のような・・・暖かな環境なんかではない!! ただの偽善者として見られたあの時・・・その屈辱!! 心の内・・・語っても・・・誰も信じずに!! だから、考えたのだよ。 こんな奴等、救うに値しない!!!! そして今・・・世界への・・・裁きの時だ!!」 激情が出た。 ラウンドはその隙をうまくついて攻撃を加えた!! この際、卑怯とか何とか言ってられない緊急事態である。 ゴウエン「・・・分からないだろう?」 エコロ「・・・分かりたくも無いから。」 ラウンド「そんな、情任せの裁きなんてこの世に存在する意味が分かりません」 ゴウエン「そうか・・・ならば消えろ!!」 能力が来る・・・!! エコロはとっさに回避が出来る体制に入った!! が!! ゴウエン「受けろ・・・!!」 地震が起きた!!回避のしようが無い!! ラウンドもそれに直撃してしまう!! エコロ「あっ・・・!!」 ラウンド「くっ・・・」 一撃で一気に体力が削られた。厳しすぎる戦い。 そんな時、ヤイバは・・・ 何とか攻撃範囲外に出ていたが、あまりにも距離をとりすぎた!! まずい・・・そう思った瞬間に ラウンド「・・・ふざけるな」 ラウンドの様子が変わった。 エコロ「?」 ゴウエン「・・・何だと」 ラウンド「笑わせるなこの野郎・・・ お前の理由や言い分なんて知らん・・・ 消えろ」 ゴウエン「大層な事を言う・・・!!」 ラウンドは能力を発動させた。心を読む能力を。 ゴウエンの攻撃をことごとく回避する!! ゴウエン「くっ・・・もしや、能力か?ならば、打ち消してやろう!!」 が。 ラウンド「・・・ふん・・・」 ラウンドも、能力を打ち消す能力を撃った・・・ 相殺された。 そしてその相殺の隙にエコロがゴウエンに攻撃を加えた!! が。 ゴウエン「・・・こざかしい真似をする!! 貴様らが消えろ!!雑魚が!!」 強烈なエネルギーが発生した!!が、 それもまた、止められるのであった。