最終章エピローグD 時の彼方 タイム「食らえ!!」 ゴウエンは、いつの間にか背後を取られていた。 そう、短時間の間、時間を操作したのだ。 気づく訳が無い。 時間を止め・・・そして背後へ。 ゴウエン「くっ、かえんほうしゃ・・・」 ミズピン「そっちだけじゃない!!」 タイムの方を見た瞬間、ミズピンから強烈な一撃が来た。 世界の危険である。全力で挑むしかない。 ならば、うまく戦略を立てて戦うしかない。 時を止めた短い間に、作戦会議をした。 なお、ヤイバも一応一役買っている。 ミズピン「じしん!!」 ゴウエン「くっ・・・なかなか・・・ だが、地からの攻撃は飛び上がれば当たらな・・・」 ヤイバ「みねうち」 大体、あれほど頭の回る者ならすぐにその案は出てくる。 だから先に潰す対策をしておいた。 ジャンプされたら、地に叩き落す。容赦は不要。 抵抗される前に倒す。先手必勝。勝負の鉄則。 ゴウエン「貴様ら・・・ここまで綿密な打ち合わせがあるとは・・・」 じしんにより、相手に一気にダメージを与える事が出来た。 だがまだ決定打は与えられていない。 ここからが見せ所である。能力を複合し、決定打を与えに行く。 タイムは再び時を止めた。そして直後にハイドロポンプを出す。 しかしそれは相手に当たらない。いや、当てなかった、というべきか。 相手の油断を誘う作戦。 時はまた動く。 ゴウエン「・・・いつの間に!! だが、外れたようだな!?」 当たらない、と、外れた、とでは違うのだった。 ミズピン「・・・いけっ!!」 水の流れが唐突に変わった!! ミズピンは水の流れを変えられる。 ハイドロポンプの水流がカーブし、ゴウエンの真後ろに・・・ 命中しなかった。 ミズピン「え・・・!?」 ゴウエン「ふん・・・油断するとでも思ったか」 いや、あのまま行けば当たるはずだったし、ゴウエンは一歩も動いていない。 コントロールミスをした訳でもない。 なら、何故? 答えは、簡単。 ゴウエンもそれを操れる。 ・・・だが、水に限らない。 物質なら何でも操れるのだ。 焦りが生じる・・・しかし!!