最終章エピローグF そして・・・ 希望何も見えず。 絶望が全てを埋め尽くす。 勝てない。 勝ち目が無い。 もう、終わりだ・・・ と、思った。 救世主の力を目の当たりにし。 自信と。希望を。崩されて。 勝てない。 ゴウエン「終わりだ・・・死」 「暗黒の檻・・・「ダークネスプリズン」!!」 ゴウエンは突如、束縛された!! ゴウエン「くっ!?何だ!?」 倒れたはずの。挫けたはずの。 奴がいる。 ゴウエン「くっ・・・何処にいる!?」 ???「ここまでだ・・・!!」 ゴウエン「何!?」 ???「終わらせる!! 吹っ切る!!悲しみも、何もかも!!」 ヤイバ「・・・ライト!?」 ライト。 何故ここに・・・!! ライト「寝てるわけには・・・いかねぇだろ?」 ゴウエン「ふん、雑魚が増えただけで何の意味があると!? すぐに消してやろう!!」 ライト「想像を絶するほど増えてたらどうする?」 ゴウエン「何だと・・・?」 ライトの後ろには。 ヤイバ「み、みんないるのか!? 全員連れてきたというのか!?」 そう、彼は、目覚め。 そして、呼びかけた。 挫けた心に、呼びかけた。 何が重要か、とかそういうのはどうでもいい。 命を失うより悲しい事を、言った。 事の重大さ。身にしみてくる。 そこまで行って、止まらない――――― 「こんな所で挫けて、どうするんだよ!!」 「でも俺達じゃあんな化け物みたいな力に対抗するなんて・・・」 「命を失うのがそこまで怖いのかよ!! 命を賭けて挑んだ奴がいるって言うのに!! 命を失うより怖い物があるだろ!? 俺達は、俺達だからこそ命より怖い物があるだろ!? 誇りを傷つけられる事!! そして・・・ 同じ志を持つ、救助隊としての、仲間を、見捨てる事!! そのほうが怖いだろ・・・!? 同じ志を持った奴等を見捨てる気なのか・・・!? お前達はそんなに弱くないだろ!? 力だけが強弱じゃない!!想いこそが強弱の判断理由だ!! 力が無くても・・・勝つ希望ぐらいあるだろう!?」 見捨てるなよ!! 仲間を・・・世界を・・・!! みんな・・・!! 頼むよ・・・!! 絶望に染まった心。まだ絶望はたくさんある。 だが、それでも、やらなくてはいけないという気持ちが出てきた。 命を投げ捨てて、訴えた奴がいる。 なのにそれに答えなかった。 恐怖に怯えて、黙っているだけだった・・・!! 誇り。仲間。 守らなければならないもの。 迷いが無い訳ではなかったが・・・ それでも彼等は立ち上がった・・・!! 自分たちの手で、この悪夢、この戦いを、終わらせるため・・・!! そして、今に至るのだった。