第２１話　決別した兄弟、絶交の２匹


ヤイバ「・・・勘付いていた・・・いや、
　　　　最初からお見通しだったか？」


ライト「癖が同じだったから。
　　　　・・・細かい所まで。」


ライン「ライト・・・？」

ライト「正直な話・・・
　　　　・・・いや・・・駄目だ・・・
　　　　もう、この話を知った奴が出てきた以上・・・」

ヤイバ「・・・」


ライト「・・・俺は、何処かへ行く」


ライン「は？何を言って」

ライト「俺は・・・ちょっと、やらなきゃいけないことがある。」


ライン「・・・？」


ライト「じゃあな。」

ライン「お、おい、ちょっと待て！！」



次の日の朝・・・


フレイラ「・・・本当？」

ライン「ああ・・・どうする？」

アンバー「・・・行き先言ってないんだろ？
　　　　　それじゃあどうしようもない」


ボルテージ「ふざけるな！！」


３匹「！？」


ヤイバ「ふざけてなんかいない！！」

ボルテージ「なら、どうしてだよ！！
　　　　　　ライトの奴は、何処へ行ったんだ！！」

ヤイバ「しらねぇよ！！」


ボルテージ「ふざけるのも大概にしろ！！
　　　　　　お前・・・！！第一、何でそんな事隠してた！！」

ヤイバ「お前らには言いたくなかったからだ！！」


ボルテージ「お前・・・！！」

ウイング「ちょ、ちょっと！！喧嘩はやめて」

ボルト「そうだぜ！！
　　　　探しに行けばいいだろ！？」


ボルテージ「うっせぇんだよ！！！！
　　　　　　俺はこいつとケリをつける・・・」



ヤイバ「絶交・・・だ。
　　　　もうお前らとは俺は会うことはないだろう。じゃあな・・・」


ヤイバは走って去っていった



ボルテージ「畜生・・・畜生・・・！！」

ボルト「・・・どうなってるんだ・・・」



何処か、遠い地

ライト「くそっ・・・何でだ・・・」

ライトは、何処かで泣いていた。

地面は、涙がしみこみ、ぬかるんでいた。


？？？「おい、そこのガキ。どうした？」

ライト「・・・誰だ・・・？」


？？？「誰だ・・・って？
　　　　俺はアース。この世界全土を回ってる」

ライト「・・・そうか。
　　　　近づかないでくれるか？」


アース（フライゴン）「・・・お前のような奴は放っておけないのさ。」

ライト「そうか。まあいいや・・・」


アース「お前・・・なんでこんな辺境の地に・・・」



ライト「馬鹿兄貴のせいさ・・・」

アース「・・・馬鹿兄貴って？」


ライト「・・・だが、兄貴より、俺は馬鹿さ・・・俺は、
　　　　調子に乗りすぎていた。
　　　　昔、あの言葉を何者かから言われて以来・・・」

アース「・・・？」

ライト「『お前は、選ばれたものだ』」


アース「選ばれたもの・・・？
　　　　そうか、あれのことか」

ライト「！？
　　　　何か知ってるのか！？」

アース「ああ、それは」


その時、目の前に何かが現れた。


ライト「！？」


？？？？「いやぁ、驚いたよ。
　　　　　こんな所にいるとはねぇ・・・
　　　　　大人しく捕まってもらおうか・・・」


ライト「何！？」


？？？？「ナイトヘッド」



そして、ライトは、意識を失った。


アースという、謎の者と共に・・・



ライト「ん・・・ここは？」

そこは、何かの空間だった。周りが暗かった。隔離された場所みたいだ。


？？？？「なんだ、お前も捕まってたか」

ライト「・・・？」

？？？？「よぉ・・・」

ライト「お前は・・・誰だ？」

？？？？「え。忘れられてた？
　　　　　・・・あっ！！俺、お前らに名乗ってない気がする！！」


ライト「・・・？
　　　　そういえばあんた・・・フリーザーと戦ってた時に助けてくれた奴の１体・・・」


？？？？「・・・えっと。俺はウィンド。
　　　　　・・・それだけだ。」


ライト「え、それだけ？」

ウィンド「それだけだが？」



ライト「ところでここは・・・」

ウィンド「そうだな・・・
　　　　　異次元空間って感じだが？」


ライト「い、異次元！？」


ウィンド「・・・助けてもらうのを、待て。」

ライト「は・・・？」


ウィンド「仲間がいるだろ？」



ライト「それは・・・無理だ」


続く・・・