第40話 エリアス 2 心の想い


ライト「い、いきなりどうした・・・!?」


エリアス「だって、色々とやっちゃって・・・」

ライト「でも何で謝るんだよ。
    これから更にやる気だろ?」




エリアス「・・・
     もう、分かったから」




ライト「何を?」

エリアス「あそこにいたら永遠に兄さんと分かり合えない・・・」







ヤイバ「そういえばそいつって・・・
    本当のライトの血縁関係な奴か?」




ライト「あ、ああ・・・まぁ・・・」






現在残っている本当の血縁関係・・・?



ブレイカー「(また久しぶりに喋る)
      でも種族が明らかに違うぞ?」




ヤイバ「確かに・・・」


ライト「それはちょっとした理由があるんだ・・・」


ヤイバ「・・・?」







それは昔の事だった・・・


ある街で・・・


????「エリアス・・・逃げれるか?」

エリアス「う、うん・・・」

????「だったら、早くこの街を出よう。
    このままじゃ何もかも滅んでしまう・・・」





エリアス「あ・・・に、兄さん!!あれ・・・!!」

????「?」



その先には

?????「いた・・・あいつなら大丈夫だろう・・・
      十分、代わりになる」



????「来たか・・・しょうがない!!
     こうなったら、応戦するしか!!」

エリアス「駄目!!兄さん!!」











ヤイバ「ちょっと待て・・・
    そいつはライトじゃないのか?
    何でライトが出てこないんだ・・・?」







ライト「・・・聞けば分かるさ」






そして・・・



?????「ふふふ、これほどそっくりとは・・・
      こいつなら・・・」



エリアス「兄さん・・・!!」

????「エリアス!!お前だけでも逃げ・・・」


?????「そうはいかん。お前も捕らえておくか・・・
      役に立つかも知れんからな!!」




エリアス「え!?
     や、やめ・・・て・・・!!」



????「おい!!やめろ!!貴様・・・!!」






?????「ふん、誰がやめるか。」





その後、何処かへと連れて行かれて・・・





????「(ここは何処だ・・・何かのカプセルに入れられているらしい・・・
      何も喋れない、何も見えない・・・ここは・・・)」




レジェンド「俺はお前等何かには協力しない!!」

????「・・・」



ランス「だ、誰だ・・・?」




????「残念だ、レジェンド。
     まぁいい・・・お前の代わりがここにいる・・・」



レジェンド「代わり・・・だって!?」


????「ふふふ・・・
     グライダーの奴が連れてきた上質な代わりがな・・・」


レジェンド「お前等、腐ってるぜ・・・!!
      ここまで来てなお苦しめるか!?関係の無い奴等を!!」







ランス「(あの夢と重なる・・・!?
     まさかあの夢は実際に起きた事!?)」










レジェンド「罪無き人間をポケモンに変え利用するか。
      けっ・・・本当に心底から腐った連中だ」




????「何とでも言うがいい・・・」









その後、その「代わり」はレジェンドと名乗り、組織で暗躍した・・・が。


そいつが逃げた。




そして・・・ある村へと・・・









ヤイバ「!?」



ライト「分かったか?」


ヤイバ「ライト、お前はもしかして・・・
    レジェンドっつーのは偽名で・・・
    誰なんだ・・・!?お前!?」




ライト「・・・誰かって?
    俺は、奴等に散々利用されていた、
    あのレジェンドの「代わり」さ。
    レジェンドっつーのも、兄貴につけてもらった、ライトってのも、
    両方とも俺にとって偽名なのさ、本名は別にある」












ボルテージ「偽名!?」

ボルト「マジか!?」

ウイング「じゃあ、レジェンドって、別にいるの!?」







ヤイバ「やっとはっきりした・・・」


全員「?」




ヤイバ「こんな仕掛けだったとは・・・
    昔から気にかかってた事だ・・・」





ボルト「お、おいヤイバ。
    何言ってんだいきなり?」







ヤイバ「いや、何でもない。」










ライト「・・・その後、ポケモンに変えられた。エリアスも。
    だから種族違うんだ。
    ・・・まぁ、実はこれ思い出したのは結構最近だけどな」

ボルテージ「?」



ライト「最近夢で色々と見てね。
    だんだん思い出していった・・・
    前はこんな事覚えてなかった」




エリアス「兄さん、記憶失ってたの・・・?」

ライト「思い出したくないから封印してたかもな・・・
    逃げた時のちょっと前までしか覚えてなかったからな」






ただ、本名が思い出せてない・・・








ライト「ところで・・・お前、
    あの組織抜けてきたのか?」

エリアス「う、うん・・・」

ライト「(まぁあの大惨事なら抜ける事は楽だろうな・・・
     でもこいつもやられてたよな・・・まぁいいか)
    それにしても、何でだ?」






ランス「(この状況で聞くか普通?)」

スピア「(よっぽどトロいな)」

ストーン「(あーあ・・・)」

カッター「(もうちょっと理解してやろうぜ?)」






エリアス「え、え、そ、それは・・・え、えっと、じ、実は・・・」







ウィンド「(テンパってるな)」

































ライトの理解力の乏しさは異常である・・・