第3話 唐突なる戦い





さて。大体2日ほど経った時である。

ウィンド、シトロン、イメムが行動を開始しているところで、

この街にはもう1つ同じような事をしている者達がいた。



??????「・・・なかなか見つからんものだな・・・」

??「誰か知ってる奴いないのかよ!?」

??????「・・・焦るな・・・」


突如ポケモンの世界に来てしまった者達。


自然と、元の世界に戻るために、同じ状況の者達は協力する。


だから、性格の合わなさそうなものでも一緒にいても不思議ではない。





さて、この2体だが・・・



??「この辺にはいないのか!!
   くそっ、早くいこうぜ他の所!!」





こっちの、せっかちな者はレイ。




??????「・・・焦るなといっただろう・・・」



逆に極めて冷静なこっちはボアズキョイ。






彼等も元人間で、元の世界に戻るために行動している。




レイ「だがなあ・・・」


ボアズキョイ「・・・それに、他との待ち合わせ場所もここだ・・・
       誰かが方法を知ったかもしれんだろう・・・」


レイ「ったく・・・しょうがないな・・・」







そこに



シトロン「この街の人は知らないみたい・・・」

イメム「誰か知ってる人・・・」

ウィンド「人はいないだろ」

イメム「・・・突っ込み役?」

ウィンド「おい。
     俺はこれにだけ反応してしまうだけだ」



嫌な役どころだ。





レイ「あそこにいる奴等にも聞いてみるか・・・
   おいそこの貴様ら!!」



ウィンド「誰だ!?
     っつーか初対面に貴様らって何だそれ!?」



レイ「人間の世界にいく方法知らないか!?」

ウィンド「知るか!!こっちが聞きた・・・
     ま、まさかお前等も元人間!?」



瞬間反応。



ボアズキョイ「・・・お前等・・・?
       ・・・つまり貴方達も元人間か・・・」



シトロン「え・・・
     3までならまだ偶然で片付けられるけど5じゃ偶然って片付けられないよ?
     人間だったのにポケモンになったっていうのは」

イメム「1でも無理だと思うけど。」




ボアズキョイ「・・・他にもいる・・・」

シトロン「え・・・」




同じ境遇の者達はやはりあっさり打ち解けるものらしい。





イメム「さて・・・」


ウィンド「ここまで多いとなると何かの力かなにかはたらいてそうだな。
     こんないっぺんに偶然が起こるわけ無いからな」



シトロン「そうだ、みんな、共通性ない?」



他の4体「?」


シトロン「ポケモンになった前日・・・」






ボアズキョイ「・・・待て・・・」


レイ「ん?」



イメム「?」



ボアズキョイ「・・・何かが来る・・・」




全員が振り返る。





????「お前らか?元人間の連中っつーのは。
     情報によると3体のが1つ、4体のが1つ・・・計7体らしいけど
     5体いるな・・・ま、いいや。」


ウィンド「誰だてめー」

シトロン「すごい興味なさそうな言い方・・・」

イメム「変な奴が現れた」



????「ま、いいや。
     ・・・女1体だけか?じゃあ目標は4体だな」



レイ「何言ってんだこいつ。用があるならさっさとしろだるいし」




????「用は簡単。お前らを叩きに来た。つまり!!」




ボアズキョイ「・・・敵か・・・!!」


レイ「は!?敵って事は戦いになるってか!?」




????「特に恨みは無いが、旅するにあたって金が必要でな、
     傭兵業もやってるからな。さあ覚悟!!」





ウィンド「戦闘!?
     んなのどうやってやれと!!」


ウィンドは焦った。


イメム「慣れれば出来るって」

ウィンド「そしてこの肝心な時に慣れも何も1回も無いという事実」














第3話 唐突なる戦い

初登場キャラクター


レイ(グレイシア♂)
せっかち。
おそらく元人間。中学を強制退学させられたらしい。
戦闘の知識がまあまああるので他よりやや戦闘に慣れている。
技の大半は遠隔攻撃可能。
技数:4 能力数;2 氷タイプ


ボアズキョイ(エルレイド♂)
元人間。だがやや他とは違うらしい。
この名前は本名ではないらしい。
冷静で忠誠心が強いらしい。
戦闘の実力は他に比べ高い。年齢も他に比べ高い。
人間の頃、「海の民」と呼ばれる者達と戦ったらしいが・・・?
技数:4 能力数:2 格闘・エスパータイプ


その他の解説


傭兵
雇われているという事はこの時雇っているものがいる。
つまり何者かが元人間の者達を狙っている、と考えられる。

6文字以上の名前
本来ポケモンの名前等は5文字までだが
この小説内ではそんな制限ない。

戦闘
詳しく解説すると、
元々人間だったものが唐突にポケモンになって、
それでいきなり戦えるわけは無い。
レイのように戦闘知識があったり、
ボアズキョイのように人間時によほどの戦闘経験があればいいが、
ウィンド・シトロン・イメムには無いのでおそらくまだまともに戦えない。