第6話 偶然の遭遇 東の街の何処か レイ「暇だ・・・暇すぎる」 ボアズキョイ「・・・忍耐しろ・・・」 シトロン「暑い・・・」 イメム「今にも熱中症にかかりそう」 現在は大体、8月ぐらいか。 暑さは何処の世界だろうとピークらしい。 ウィンド「元の世界でも今8月だろうな・・・」 ボアズキョイ「・・・どうやら時間は共有のようだな・・・ この世界は元の世界のパラレルワールドか、それとも・・・」 レイ「違う世界じゃなくて、同じ世界の違う場所なのか・・・」 イメム「さもなければ・・・全く違う世界の偶然の一致?」 ウィンド「まあ多分そのどれかだろうな」 シトロン「・・・どれかというより、それが全てじゃないですか」 パラレルワールドか同じ世界か違う世界の偶然の一致か・・・ というか考えられる全ての事態がその3つにしか当てはまらない気がするが・・・ ウィンド「まあ暇だしなんかしようぜ」 レイ「だが何も無い」 ウィンド「ジャンケンでもやればいいだろう」 ボアズキョイ「・・・まともに出せる奴がいるのか・・・?」 ウィンド「俺が悪かった」 イメム「何かやれるものはあるかな・・・」 シトロン「そういえばここって街だよね・・・」 レイ「そうか、何か売ってるかもな!! よし、ここは全員で金を出し合うか!!」 ボアズキョイ「・・・全員一斉に出すぞ・・・」 ウィンド「0」 シトロン「0」 イメム「0」 レイ「0」 ボアズキョイ「0」 ウィンド「しめて0だ」 レイ「・・・こりゃ駄目だ」 そして3日後 南の町から旅して来た3体が到着していた。 ロウ「非常に大きいな」 スズナ「で、何する?」 アウス「・・・」 ロウ・スズナ「提案者答えろ」(当然怒る アウス「観光」 先に決めておいた方がいいと思った。 そして適当に観光する3体。そしてしばらく行った先で見たのは 3日前金が無いことが判明して以来ずっと暇で暇で暇で 遂には生気が無くなっている様な奴等4体とその近くで無心に座っている奴1体。 アウス「・・・」 ロウ「何だこれ」 スズナ「さあ?」 ロウ「誰かなんか話しかけてみるか」 スズナ「君ら何してんの?」 返事が無い スズナ「・・・何か、暇すぎて凍結してる感じ」 ロウ「じゃあ溶かせばよさそう」 スズナ「いやそれ例えだから。 ・・・でもまあ何かすればよさそう・・・」 ボアズキョイ「・・・貴方達は何者だ・・・」 ロウ「!! あーびっくりした・・・1体動いてるのいるし」 スズナ「びっくりした・・・」 貴方達、と丁寧に言われたが明らかに不信感あふれる目つきで見られている。 アウス「離れた方がいい気がする」 ロウ「確かに。」 でも動けない。何故か。何か分からないけどとりあえず何かの恐怖。 硬直する。この場にいる全員が動けない。 静寂が空間を支配する。 そして静寂が打ち破られたのはその数分後だった。 シトロン「・・・あれ?何してたんだろう?」 イメム「・・・あ、しばらくボーっとしたまま動かなかったみたい」 ロウ「うわ動いた!! 全然動かないから途中から人形かと思った」 ウィンド「・・・誰だ? っていうか失礼な事言われた気が・・・」 ボアズキョイ「!?」 全員「?」 ボアズキョイ「・・・悲鳴が聞こえるぞ・・・」 シトロン「悲鳴!?」 レイ「んー・・・何だ、何があったんだ?」 ???「誰か・・・!!助けて!!」 全員「!!」 声が近づいてくる・・・ アウス「悲鳴・・・」 ロウ「こんな時助けに行くと意外とかわいい子がいたり」 アウス「しない」 ロウ「だろうな。まあこう言っといて難だがもしそうでも興味は無かった」 すると・・・誰かが不良っぽい連中に追いかけられているのが見えた!! レイ「追いかけるか?」 ボアズキョイ「・・・見て見ぬ振りは酷だろう・・・」 ウィンド「やっぱ追いかけるのかこれ」 そして追いかけてゆく!!そしてそれを見ていた旅行者の3体は アウス「・・・どうする?」 ロウ「厄介ごとに巻き込まれるのは・・・」 スズナ「ちょっと・・・ねぇ・・・」 第6話 偶然の遭遇 初登場キャラクター 今回は無し。追いかけられているのは次回。 その他の解説 金 何故か金は無かった。木の実はあったのに。 時間 元の世界とこの世界ではどうやら時間の軸は同じらしい。 これはこの物語のヒントになるだろうか? パラレルワールド 考え方としては正しいのかもしれないが関連性が分からない以上判明させられない。 だがこの考え方は・・・ 追いかける ここからが本当の物語の始まりとも言う。その理由はいつか明かされるだろう・・・