「堕」 この漢字から何を思い浮かべるだろうか。 第13話 繰り返される歴史、そしてある者の真実 あれから数日後・・・ ライト「そういえばまだ問題が残ってるよな・・・」 ボルテージ「・・・ヤイバか?」 ライト「ああ。あいつをどうにかして正気に戻さないと・・・っていうか、 何処にいるのか・・・」 フリーズ「・・・今頃、海に浮かんでるか?」 ライト「縁起悪ッ!!」 ボルテージ「・・・最近お前よく出るな」 フリーズ「・・・何故か、な。」 ボルト「まあ今は・・・」 その時、 ?????「た、助けてくれ・・・!!」 ライト「!? 依頼か!?そういえば俺達は救助隊!!」 ボルト「忘れてたのかお前?」 それは・・・ ボルト「・・・!!」 ボルテージ「ディバイドのストリーム!!」 ライト「・・・随分傷だらけだな、一体何が?」 ストリーム「濡れ衣着せられて広場で集中攻撃されてた。」 ボルト「情けねぇ!! 何お前!!」 ストリーム「くっ・・・お前にそこまで否定されるなんて・・・」 ライト「・・・? お前、ボルトの事もしかして、昔から知ってたりする?」 指摘。 ライトは、前にボルトからきいたその過去に。 ストリームの名が出てきたのを思い出した。 (第3部 第41話参照) ボルト「・・・!!」 ストリーム「・・・何が言いたいんだか。 いきなり真剣な雰囲気になって・・・」 ライト「・・・違うなら、別に・・・」 ストリーム「まあ・・・その答えが、はいといいえの二択なら・・・ はい、という答えが出るんだが・・・」 ボルテージ「おい、何の話なんだこれ?」 フリーズ「聞くな。俺なんてストリームって奴自体今初めて見た。」 ボルテージ「そういえばそうか・・・ライトと俺と、ボルトとウイングとヤイバと・・・ あと、あいつぐらいか・・・直接会ったのは、この中で」 レジェンド「俺も会ったことがある」 ボルテージ「は?」 突如レジェンドは、会話に参加してきて、しかも色々語り始めた。 レジェンド「奴は傷だらけで倒れていたな。 それも、人間の世界で。」 ボルテージ「マジで!?」 レジェンド「あいつも、元人間の連中の一人。 ライトとかと同じ、な・・・」 ストリーム「そう、俺はレジェンドを初めて見かけたとき傷だらけだった、その訳は・・・」 ボルト「まさか・・・あの時・・・お前は・・・ 他国の奴等を本当にただ一人でひきつけていたのか・・・? 本当にあいつらの囮になってたのか?」 ストリーム「・・・そうだ。 その後俺は、奴・・・レジェンドに連れられ、この世界に来た。 そして更にその後俺はもう一度人間の世界に戻りお前を連れてきた」 ボルト「・・・」 ライト「・・・ちょっと待て。」 ストリーム「?」 ライト「レジェンドが、ストリームをこの世界に? レジェンド・・・お前一体、いつから、何のため、行動してたんだ・・・?」 レジェンド「・・・それは教えられないさ、お前ぐらいの奴であろうとも」 ライト「いや、これは聞かないといけない。 よく考えたら、お前は全て知っているはずだ・・・ 俺の知らない事も・・・」 レジェンド「・・・そこまで聞きたいか?ライト」 ライト「・・・」 ライトは頷いた。 レジェンド「・・・そこまで言うか。 でも、俺は行きたい場所が今、ある・・・ だから、1つだけ教えてやる・・・」 ライト「・・・1つだけ、か」 レジェンド「・・・この救助隊の連中、全員に俺は関与してる・・・ ま、つい最近移ってきた2体は除いて」 レジェンドは、それだけ言うと、何処かに歩いていった。 もしかしたら、その場凌ぎの嘘かも知れない、と思った。 その日・・・傷だらけのストリームを、ボルトがかくまった。 そして・・・ライトは・・・レジェンドの言葉について考えた・・・ ライト「全員に関与・・・? 俺のは分かる・・・エリアスなら関与してても不思議じゃないが・・・ ボルトのはついさっき明かされた・・・ フリーズ、悪霊、フォルスは、関与ある事ぐらい分かる。あいつが連れてきたから。 じゃあ他は・・・? ボルテージ・・・ウイング・・・ヤイバ・・・もしかしたら・・・あいつにも・・・ 何の関わりがあるんだ・・・?」 更に考えは進行。 ライト「・・・それが本当だったとしたら・・・ あいつ、何の目的があるんだ・・・? 何がしたいんだ・・・・・・?」 その頃。何処かで。 レジェンド「・・・少し、語りすぎたかな・・・まあいいや。 事実はいつか知れるしな・・・。そして。 リダクト・・・久しぶりじゃないか」 リダクト「・・・気配は消していたがな」 レジェンド「それが俺に通じると思うか?思わないだろ・・・? さて、お前はどういう意図がある?お前ぐらいなら、 奴を逃がさない事なんて朝飯前だろう?」 リダクト「・・・貴様にもいつか分かるだろう、この意味・・・」 レジェンド「はあ・・・全く、えげつない奴だ。どうせ、死があるだろうな・・・ ウイングをまた絶望の淵へと追い込むか?」 レジェンドの言った言葉。 もし、本人がそれを聞いたらどう思うだろうか? リダクト「・・・そんな意図は無い。 それに・・・これが成功した暁には奴はもういない。」 レジェンド「・・・これ、って、何だ?」 リダクト「・・・血の、再来だ・・・くくくく・・・」 レジェンド「・・・!! じゃあ、お前、死んだ奴を呼び戻そうとしてるのか!?」 リダクト「・・・そうだ」 レジェンド「・・・冗談じゃねぇなそりゃ・・・ もしかしてお前が呼び戻そうとしているのって・・・」 リダクト「・・・我が最愛の者だ。」 レジェンド「くっ、そうか・・・ 街を血で染めた者を・・・そしてそれ自身が血で染まった者を・・・ お前は・・・復活させる気か」 リダクト「・・・悪いか?」 レジェンド「・・・血の歴史を繰り返す気か・・・お前は。」 リダクト「・・・奴の親が犯罪者と知った時・・・奴はどれほどの苦痛に逢うか・・・ それも楽しみだ・・・」 レジェンド「・・・リダクト。 お前、堕ちろよ・・・」