第16話 狂気の沙汰、血の涙


フォルスに交戦回避させ。

エリアスを一撃で吹き飛ばし。

レジェンドを限界まで追い込み。

シェイドをボロボロにして。

その手でウイングを貫いた。



リダクト。リバース史上最大最悪の敵。





更に。



ライト「「ダークネスプリズン」!!」

スピア「「エクステンションサンダー」!!」




ライトとスピアの能力が的確にリダクトを捉える。しかし・・・




リダクト「・・・その程度か?」


スピア「くっ!!」

リダクト「ついさっき、変な奴の4連続攻撃は油断していたから直撃した・・・
     が。油断をしなければ、この世界に・・・我が力に適う物無く。
     何も効かない。例え世界が滅ぼうとも滅びずに!!」





無茶苦茶な事を言いやがる・・・スピアはそう思った。

世界が滅んだら助かるも何も無いだろう、と。





ライト「なら・・・!!これはどうだ!!
    「ファイナリティ・カノン」!!」



太陽を動かすほどのエネルギーを持つ、「ファイナリティ・カノン」!!






そのエネルギーが直撃したら一溜まりも無いが・・・



避けない。むしろ何もしない。


ライト「絶対の自信・・・打ち砕く!!」




そして。自信は打ち砕かれた。



リダクトの、ではない。ライトの、だ。





リダクトは片手でそれを止めた。









ライト「!!」

スピア「・・・やばいな」




リダクト「・・・これが全力か?反吐が出る。
     ここまで弱いとは・・・心底がっかりだ。

     死ね。血に楯突く、価値無き愚か者よ。
     我々の世界に貴様等のような雑魚は必要無い!!」













救助基地からある程度離れた場所で。




ボルテージ「あいつら・・・大丈夫なのか?」


フォルス「まさかライトがやられる訳が無いだろう?」

フリーズ「あの強さなら大丈夫だろ」


ウィンド「スピア・・・大丈夫かよ・・・」




その瞬間。






ボルト「お、おい!!あれを見ろ!!」


ボルトが何かを発見し、指した!!





そこには、巨大な、紅い柱が立ち上っていた。



炎か?そう思ったが、どうもそうではない気がする。







そして、巨大すぎる。


数キロ・・・いや、数十キロ単位で巻き込んでいる。





広場は巻き込まれていないが・・・。




残念ながら、その柱の中心部分は、ライト、ウイング、スピアがいる場所である。







その時に。


エリアス「!!」

ウィンド「・・・?
     ど、どうしたんだ?」




エリアス「嫌な予感・・・
     ・・・何か・・・消える感じ・・・
     ・・・もしかして・・・!!」





状況の判断には十分すぎた。









シェイド「いわんこっちゃねぇぜ!!」



フォルス「まさか・・・ライト!!」





ボルト「だけど・・・ライトの他、スピアもいるんだぜ!?
    あいつらが合わさって、負けるなんて・・・!!」

ボルテージ「有り得ない話・・・のはずだが・・・!!」










フリーズ「・・・どっちにしろ・・・最悪だな・・・!!」



シェイド「言われなくても最悪だ!!」




シェイドは、紅い柱を避けるように、広場へ向かった。



そして。




シェイド「おい、お前等!?」


シェイドは、叫んだ。





シェイド「逃げろ!!