第17話 眠れ哀れなる魂 怒れ哀れなる心 あれから数分経過。 広場にいた者たちは事態の凄まじさを一瞬で理解した。 まずい。本当にまずい。 だからこそ そこへ向かった。 シェイド「正気かよ・・・!!」 だけど、彼も、逃げるだけじゃ駄目だとは思った。 紅の柱の消えた頃 リダクト「・・・どうだ?」 ライト、ウイング、スピア。 倒れている。 また、シェイドがいた時と場所はほとんど変わってないため、 近くにはレジェンドも倒れていた。 ウイングは基本的に強い敵と直接戦ったりはしない。 だが、ライト、スピア、そしてレジェンドである。 おそろしいどころかおぞましいぐらいの実力を誇る者達が負けた。 リダクトの強さは最強だった。今までの敵とは比べ物にならない。 はっきり言うと、残りのリバースのメンバーではほぼ対処は無理である。 行方の知れないヤイバや、 フリーズ、シェイド、フォルスなら一応いくらかの時間稼ぎぐらいはできる。 だが、決定打を与えるのは確定的に不可能だ。 リダクト「弱いな・・・」 その頃、広場にいた救助隊はここに向かっていたのだが、 それより早く。シェイドが来た。 シェイド「・・・」 リダクト「ん? 貴様・・・」 シェイド「ライトもスピアも、ウイングもやられたのか・・・ 哀れなぐらいだな、このやられ方。しばらく眠れ、哀れなる魂よ・・・」 シェイドは、色々と言っている。そしてその後リダクトの方を向き。 怒りを露にして。 シェイド「・・・潰す!!」 リダクト「できるものならやって見るがいい」 眠れ哀れなる魂。 怒れ哀れなる心。 その思いのままに。 シェイドの、一世一代の戦いが始まろうとしていた・・・