第18話 光の終わり 全ての希望は消え去った


無謀にもリダクトに挑んだシェイド。

だが、奴の力を見くびってはいけない・・・



リダクト「消えろ!!」

リダクトの強烈な一撃はまさに即死級の一撃である。

奴にとっては軽い一撃でも普通の者から見れば災厄である。



が。


シェイド「効くか!!」



シェイドはそれをあっという間に相殺すると、反撃した。





シェイド「あくのはどう!!」



リダクト「ぐぉっ!?」





リダクトを一気に吹き飛ばす。とんでもないエネルギー。


もしかしたらリバース中最強かもしれない。

あのスピアでも出しえないかもしれないエネルギーを放出した・・・






リダクト「調子に乗るな・・・!!」


リダクトの表情に浮かぶ驚き、焦り、怒り。





シェイド「本当ならここまで全力で戦いたくないんだよな」


シェイドは戦闘の途中だというのに何かを言い始める。





シェイド「だって・・・面倒でしんどくてかったるいからな!!」





そして追撃。


勿論、リダクトもその程度でやられはしない。



種族すら分からない、リダクトの力が明かされる。





リダクト「サイコキネシス・・・!!」



2つの力がぶつかり合う。

その衝撃は凄まじい。






ライト「はっ・・・!?
    な、何が起きてるんだ!?」




その時、間一髪で生きていたライトが目を覚ました。



そして信じられない状況。




ライトとスピアが組んでも歯も立たないリダクトをシェイドが対等かそれ以上に戦っている。



あの悪霊が、である。




ライト「お前・・・!!」


シェイド「生きてたか!!
     じっとしてろよ?死ぬぞ?
     体のダメージで死ぬか、もしくは・・・
     俺の攻撃に巻き込まれて吹っ飛ぶぞ?まあじっとしてろよ。
     そうすりゃ死なねぇだろ」









リダクト「貴様!!これで終わりだ・・・!!」



その瞬間、リダクトが能力を発動した!!




リダクト「「ブラッディプリズン」!!」






ライト「能力か!?」


シェイド「じっとしてろって!!
     こうなりゃ・・・!!

     「−−−−−−−−−」!!」





ライトは耳を疑った







ライト「お前・・・今、何て・・・」




だがライトの言葉は最後まで言い終わらない。






暗黒の力と紅く染まった・・・血の力がぶつかった。



シェイドの能力は、信じられないものだった。



力の激突により周囲の全てが砕かれる・・・

ライトは消え行く意識の中、何も考えられなかった・・・













そして音1つ、轟いた。







遠く離れたところで、感じ取ったものがいた







エリアス「・・・!!」

フォルス「これは・・・!!」





ボルト「お、おい、どうした!?」



レジェンド「これは・・・!!」



ボルテージ「お前ら、何を・・・!?」




そして、瞬間的に


エリアス「いやああああああああああああああああああ!!」

フォルス「うあああああああああああああああああああ!!」






感じ取られたその絶望。



エリアスとフォルスは、いきなり悲鳴を上げると、倒れた。








その瞬間、ボルトは最悪の想像をした。




エリアスはライトの妹。

フォルスはライトの最大の親友。





何かを感じ取った。



そしてそれは。


ボルト「ライト・・・お前、今、生きてるのか!?
    もしかして・・・もう・・・!!」



全てが止まったかに思えた。









残酷なる破滅。












リダクト「無駄な手間を・・・」








命を感じない。


倒れてる者達からは命を感じない。









光の終わり。全ての希望は消え去った・・・





こんな簡単に、希望は消えていいのか?


あっという間の間に消えていいのか?





その問に答えるものは無く・・・



全ては終焉へと捧げられる・・・奏でられるは死の四重奏・・・