第19話 消え行く11の救助隊 ボルトの憶測。 それは、その場を凍りつかせた。 だが、何故か否定することができなかった。 繋がりを持つものははっきりと感じ取った。 昔からの深い繋がりを持つものは・・・。 残酷にも打ち砕かれた希望。 そして何もできず1ヶ月が経った頃だった。 広場周辺からほとんどの救助隊が逃げた。 そして、北の方へ来た。なるべく遠く。遠く。 ボルト「奴があの土地にいる限りこの土地全体は危険だ・・・!!」 彼等は、この大陸からの逃亡を決めた。 だが。 海を越えた先に何があるかは誰も知らない。 地図にも載っていない。 もしかしたら地図の上から出て下に戻るだけかもしれない。 でもなるべく離れるしかなかった・・・ しかし、抵抗があった ボルテージ「・・・ライト達を見捨てる気か!?」 ボルト「そうは言っても・・・!!」 ボルテージ「ヤイバの行方も分からないままだ!! あいつらを見捨てて俺は行けない!!」 ボルト「死ぬのと同義語だぜ、それは・・・!!」 フリーズ「ボルテージ。 もうどうしようもない・・・」 フリーズは冷酷にもそう言った。 彼は最早ライト達の生存にかけて絶望的な見解をしている。 それに、死ぬ可能性が高い・・・ だがボルテージは止まらない。 ボルテージ「逃げたいならお前等だけで行けばいいだろ!! 俺は逃げないからな・・・!!」 結局、そのままだった。 海を越えるため、彼等は船を作った。 そして・・・逃げた・・・ どうしようもなかった・・・ 避けたかった・・・ でももう駄目だから。 諦めの情を交え・・・ 11の救助隊含み・・・ その地にいたほとんどの者は・・・この地を出た。 どれだけ強い力も敵わないから・・・ そして。 ボルテージ「・・・誰一人・・・ 何も感じないのか!?」 ボルテージの怒りの声が響いた・・・ 半月が経過した。 船の上でただよう暗い雰囲気。 このままで済むはずが無いと・・・思った。 ボルトは、そこにいた全員に、話した。 ボルト「奴には勝てないんだ・・・ 星をも左右するほどの力を持っても・・・ もしかしたら・・・世界はこれで終わりかもしれないんだ」