第22話 死の果てからの再会


・・・ああ、なるほどな。



こういう仕掛けだったのか。


ライトがあの時、叫んだ。

「俺はやらなきゃいけないんだ!!」



その瞬間、光が広がり、

そこは、何処かの平原・・・




スピア「・・・出られたのか。」

ライト「心に反応したのか」



だがそこから脱出しただけじゃ駄目だ。



どうにかして元の場所へ・・・


だが、何処に行けばいい?




ライト「ヒントでもあればな・・・」



その時


スピア「・・・おい、誰かいる」

ライト「え・・・そんなはず・・・
    いや、待てよ・・・もしかしたらウイングとかいるかも・・・」



それは十分ある。


同じ状況はあり得る。

が



?????「お前ら・・・脱出者か?」

ライト「・・・?
    脱出者?何だ・・・」



スピア「・・・ここは、死後の世界か?」


スピアが、ライトを遮り質問する



?????「その通り。
      この世界からの逃亡は許されない」

ライト「んなルール、知るか!!
    俺等は帰る!!」



?????「・・・だが、俺は生憎、捕まえるような奴じゃない、ライト」





・・・?


こいつ・・・

ライト「俺の名前を知っている・・・?」



?????「救助隊リバースのリーダー、ライト・・・
      有名だ・・・」


ライト「・・・そりゃどうも。だが・・・」


スピア「こんな世界に出回るわけが無いな」



ライト「・・・それにもう1つある」

スピア「もう1つ?」




ライト「人間の姿の俺をそうやって知っている奴がいる訳が無い。
    もしその時の俺を知っているなら、『ライト』なんて呼ばない」



スピア「そうか、そういえばそれは偽名か・・・」





そう。ライトというのは偽名。

更に、人間の姿が主だったのはかなり昔。

だが、生憎こんな奴は知らない。




黒く長い髪、紅い目、服装全部黒。




・・・死後の世界?







ライトは1つ、とんでもない想像をした。



奴なら知っていてもおかしくなかった。









ライト「・・・まさかお前か?
    ブレイカー・・・」


目の前の者はゆっくりと頷いた。