連れ去られたウイング・・・ 焦りの気持ち・・・ だが、冷静な心無くして・・・ 救う可能性は、存在しない・・・絶対に・・・ 第4話 とどかない希望 ヤイバ「ぐっ・・・!!」 フリーズ「無理だ・・・落ち着け!! お前だけじゃ勝てない!! それに、場所すら分からないのに・・・!!」 ヤイバ「うるさい!! 俺が助けずに誰があいつを・・・!!」 熱くなる時もあったが・・・ 慎重に行動をする事の多いヤイバ・・・ だが、今の彼はまるで別人のように・・・ 焦りを重ね・・・ フリーズ「行くな!!死にたいのか!! 傷も治っていないというのに!!」 ヤイバ「離せぇっ!!」 激情。まさに・・・。 ボルテージ「ヤイバがあれじゃあな・・・ それに、手詰まりにも程がある」 我を忘れているかのようなヤイバと、それを何とか止めているフリーズを除き、 リバースのメンバーは話し合いをしていた。 もう奴のいる場所は分からない。 それに、強さでも劣っている。 希望は無い。あったとしてもとどかない。 その手につかめない希望。 とどかない希望―――。 ライトもあの後戻ってきて・・・ ライト「協力は得られるが情報はろくに得られない。 何処にいるかなんて見当も・・・」 仲間を助けたい。 なのに助ける方法は無い。 どうすればいいのか・・・ 悪霊「あ」 が、分かった者、存在する。 ライト「?」 悪霊「確か、フリーズが、周りの状況を察知できる能力があったよな? もしかしたらあいつ、あれを応用したり出来ないのか?」 そして・・・ヤイバは代わりにライトが止めに行った。 フリーズ「「フィールドセンサー」・・・ それを、応用できないかって? やろうとすればできる。と思う」 フォルス「思う、か。」 フリーズ「要するに、離れた位置を察知できればいいんだろう? やってみるか・・・」 フリーズは、能力を応用し発動させるため、集中し始めた。 実は、普通なら、能力と言うものは、極度の集中を要する。 この物語に出てくる者たちは、 異常なほど高速で放ったり、連発したりするのだから、凄まじいものがある。 フリーズは、出来る限りやってみた。が。 フリーズ「範囲は広げた・・・だが奴はこの近くにはいそうに無い。 よほど遠くまで行ったか・・・」 不可能だった・・・。 見えたかと思われた希望がまたとどかなくなる。 闇へと希望が飲み込まれる。 フォルス「今度こそ完全に詰めか・・・」 ボルト「くそっ・・・」 その時、大変な事態が発生した!! ライト「ぐああああああああ!!」 ヤイバ「・・・うおおおおおおおおおおお!!」 ボルテージ「な、何だ!?」 ボルト「ライト!?どうした!?」 しかしライトの返事は無い・・・ レジェンド「どうやら、まずい事が起きてしまったようだな・・・!?」 ヤイバの姿が無い。代わりにライトが倒れている。 本気で、無理矢理・・・やったらしい。 ライトには何かで斬られたような傷がある。 そう・・・ ヤイバの能力・・・「ツインセイバー」。 そこまで彼は思いつめていた・・・ 自らの仲間を、能力を使ってまで・・・ そこまで・・・追い詰められていたのかもしれない・・・ ボルテージ「やばい!! レジェンド、フォルス、ライトを頼む!! 他は何とかしてヤイバを探して無理矢理にでも止めろ!!」