第6話 乱れた心、そして彼は動き出す――― スピアはヤイバに「エクステンションサンダー」を放った。 だが、それは希望を灯さない。 ヤイバ「「ヴィングレーヴァス」」 更なる能力の発動により・・・。 かつて、スピアは、能力を使わずとも、敵をいとも簡単に倒す事が出来た。 スピアは、戦闘において、 強さ、能力、判断力、才能など、 全てにおいて優れている。 よって、勝つのはまず不可能とされる。 これまで、スピアをまともに破ったのは、 ライトの「ファイナリティ・カノン」、ただ1つである。 ・・・ある者によって、いとも簡単に打ち砕かれた事があるが、 それは次元が違いすぎていた。別の話である・・・ とにかく、普通に考えれば、勝てないのである。 その攻撃を見て、立ち上がることすらままならない。 が、今のヤイバにはスピアのそれも無駄な力である。 巨大な雷は、ヤイバの真上に落ちてきたが・・・ 消えた スピア「!?」 そして・・・ヤイバは・・・ 何かを持っている・・・ 悪霊「あわわわわわわわ!!なんじゃこりゃ!!」 フリーズ「あいつ、悪魔か・・・!?」 ヤイバは、2本ではなく・・・8本の剣を持っていた。 悪霊「でも冷静に考えればあれは馬鹿だ!!そんなの持ってまともに戦えるのか!?」 リミテッド「戦えるよ」 その時、思わぬ方向から聞こえた声に、全員は驚いた。 リミテッド「ヤイバなら・・・やりかねないよ」 ボルテージ「・・・何でそう言える・・・?」 リミテッド「・・・」 ボルテージ「・・・気に食わないな・・・」 スピア「嘘だろ・・・? 俺の・・・攻撃が・・・効かないなんて!?」 一方のスピアは、自身の能力が打ち砕かれてしまい、 かなりの危機感を感じている。 前の、救世主の事件も。 はっきりいって、スピアがもし動けたら、簡単に終わっていたはずである。 そこまで強い。彼は・・・。 だが、今回ばかりは、話が違った。 ヤイバの存在は、まさにスピアにとってイレギュラーの存在なのである。 そして、 スピアの攻撃が効かないという事は、同時に・・・ 何も効かない事を意味するのだった・・・ One line Anger swallows all and goes to the end to end 〜怒りは全てを飲み込み、果てに・・・〜