第2章 転生した者たちの苦痛 第7話 8の剣対終焉の世界 例えば、そう。 電気が地面に効かない様に。 毒が鋼に効かない様に。 まさに何も効かないと思われた。 そう思わせるほどの力が秘められていた・・・ はっきり言って大誤算だった。 スピアがやればどうにかなるだろうと思っていた。 だがヤイバの真の力はそれを砕けるほど強い。 ランス「ど、どうする!?」 スピア「仕方ないな・・・ここは一旦逃げるか? だが・・・逃げられそうに無いな」 自分で言った案を即刻取りやめるスピア。 ボルト「どうする!?やばいぞ!?」 フリーズ「これは・・・俺達でどうにか出来る強さじゃないな・・・」 悪霊「死ぬ!!間違いなく死ぬ!!」 ボルテージ「そうか!!」 ボルト「どうした!?」 ボルテージ「とりあえず悪霊を囮にして逃げるんだ!!」 ボルト「ナイス!!」 悪霊「何処がだ、何処が!! 俺犠牲確定か!?」 ボルテージ「つべこべ言わずに、逝って来い!!」 悪霊「不吉かつ命の危険!!ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ」 ボルト「走れ!!」 全力疾走!! フリーズ「悪霊よ、お前の事は忘れない」 が!! ストーン「おい、もう来たぞ!?」 カッター「駄目だ駄目だ駄目だ絶対やられる!!」 ボルテージ「ちっ」 ボルト「いかにも、 あいつ役たたねえな、って言いたそうだな」 リミテッド「そうだ!!」 カッター「ん?」 リミテッド「スピアの封印解いちゃおう」 カッター「またあの惨事を起こす気か?」 リミテッド「大丈夫、全員で押さえれば止まる」 スピア「やっぱり俺なのか!? でも・・・自信ねぇ」 ストーン「こんな時は当たって砕けてグシャってな!!」 スピア「本当に砕けてんじゃねぇか!!」 リミテッド「つべこべ言わない!!封印解除!!」 スピア「つべこべ言わないって・・・ くそっ、もう自棄だ!!「ファイナルワールド」!!」 その頃・・・ 広場付近では、もう1つの事件が起ころうとしていた・・・ レジェンド「ライトは回復したか・・・?」 フォルス「いや、していない。 回復系能力の使い手はいないからな・・・」 レジェンド「・・・それにしても、今日は妙だな・・・」 フォルス「何が・・・?」 レジェンド「広場の方が妙に騒がしい。 ヤイバの事は他の奴等は知らないだろうし、 他に何か起きているかもしれない」 フォルス「騒がしいって、どういう風に?」 レジェンド「なんっつーか・・・他の救助隊が集まってる」 フォルス「・・・そりゃ、何かあったんだろう。 だが、行けないな」 レジェンド「・・・だが、誰か行ったほうがいい気がするが・・・」 ・・・ フォルス「ん・・・?」 レジェンド「どうした?」 フォルス「何かが聞こえた、そんな気がする」 レジェンド「何かが聞こえた・・・?」 ・・・力・・・ フォルス「・・・」 ・・・今・・・希望・・・6番目の・・・ フォルス「・・・6番目」 レジェンド「何だ・・・?」 フォルス「希望・・・ どういう意味だ・・・? 今、希望、6番目・・・力。」 レジェンド「何を、言っている・・・!?」 フォルス「・・・いや、多分幻聴だった・・・ 俺、頭おかしいかな・・・」 場面は戻って・・・ スピア「くっ!!」 ボルテージ「俺達も何かやらないと・・・!!」 ボルト「ああ!!このままじゃあいつ、本当にやられちまう!!」 最高暴走系能力、ファイナルワールド。 だがそれを発動させてもなお、ヤイバの勢いは止まらない。 スピアはやはり、押されていく・・・ ヤイバ「・・・邪魔を・・・」 スピア「くっ、何のつもりだってんだよ!?」 怒り。既にそれ以外の感情など無い。 止まらない・・・ この頃、広場では。 今言われる10の救助隊が集まっていた。 最近の強襲について調べてみようとしたのだ。 だが今何故か濡れ衣を掛けられている奴がいる。 そいつは、運悪く、広場を通りかかった。 それは・・・ ストリーム「ぐはっ、やめっ、し、死ぬ・・・」 そして10の救助隊のリーダーがそれを責め立てる。 攻撃を交えて。 そしてエスカレートしていくと遂にほぼ全メンバーから攻撃される状態となった。 前の事なのだが、奈落の谷で、ストリームは強襲を仕掛けてきた。 その時、ストリームは、 リバース、ルーアルマ、ファサンズのそれぞれ一部、計10体を相手に猛攻。 3つの救助隊は大敗を喫している。 ちなみにどうでもいい事だが、 「多勢に無勢で無勢が勝った」と言ってた奴がいる。 さて。いくら10体叩き潰せるからといって、 約50体以上相手に勝てるわけは無かった。 そして問い詰められる。 ピカマル「お前だな、最近の襲撃犯は!!」 フォイア「お前しか思い当たらない!!」 ラウンド「今だったら許すけど」 ブイ「今だったら、ね。」 タイム「やめないなら許さない」 ストリーム「違う!!何で!?」 ・・・というか、今だったら許すとか言っといて先に集団リンチは無いだろう。 もう片方の事件はこの時何の緊迫感も無かった。 しかしこっちは更に増してきた。 スピア「ぐあああああああっ!?」 遂にスピアが倒れたのである。