プロローグ 重複二重警告




ライトが旅に出て半月経過。

そろそろ、戻ってくるだろうと、ボルテージは思った。




ボルテージ「さて・・・あいつが戻ってきたらどうする?」

ヤイバ「・・・最近の依頼は、他の救助隊に取られっぱなしだ」

ボルテージ「なぜか知らんが他の救助隊の方が依頼回ってるな・・・」





例の、救世主の事件の功績により、

あの後、11の救助隊は、全部救助隊のランクが上がった。



ルカリオランクだった救助隊には、その上があったらしい・・・

今回の事件により作られたランクらしいが・・・?


だが、当時ダイヤモンドランクだった(一応前のを受け継いだ)リバースのメンバーは、

そんな事知る事は無かった。





が。


それでもルカリオランクにはなったのだから、

依頼が来ても当然の事である。



が、来ない。




何か昔もこんな事になってた気がする。







そんな時。



????「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ!!」



悲鳴らしき物が聞こえた。



ヤイバ「・・・何だ?」

ボルテージ「行って見るか!!」




そこには。






????「(気絶)」


ヤイバ「ん?こいつは・・・?」

    ・・・誰だ」


ボルテージ「一瞬、知ってるかと思っちまったじゃねぇか!!」




????「うぐ・・・」

ヤイバ「・・・起きたようだな」




????「くっそ、カッターの奴・・・
     能力の試し撃ちとか何とか言って・・・
     加減するから、とか言ってたがすげぇ飛ばされたようだな・・・ん?」


ボルテージ「お前は・・・誰だ?」


????「お前等、リバースの・・・ヤイバと・・・誰だっけ」





ボルテージ「よしぶっ殺す!!
      ヤイバ知ってて俺知らないとか最悪だな!!」




????「何のつもりd・・・ぐあああああああああああああ!!」






ヤイバ「悪いな、ストーン・・・」



ストーン(グライオン)「どうって事・・・痛・・・
            ま、まあ・・・俺の事分からなくても仕方ないだろ。
            進化したし」



ヤイバ「・・・そういえば、お前等、リバイブも救助隊だったよな・・・
    お前等の所に依頼って来てるか?」



ストーン「ああ。」

ヤイバ「(どうしてここには来ないんだ?)」



ストーン「しっかし・・・俺等のリーダーはすごいぜ」


ヤイバ「・・・リミテッド、か?」



ストーン「リミテッドは、代理のリーダーさ」





ヤイバ「何?お前等、もう1体居たって言うのか?」


ストーン「そう。俺等の救助隊を作った奴さ。
     かれこれ5年間いなかったがな。

     奴は1体で、たったの1週間でルカリオランクまで救助隊のランクを上げた」




ヤイバ「・・・1体で、1週間?」



ストーン「嘘みたいだろ?だが、本当だ。
     あいつはただ1体で★ランクの依頼をことごとく片付けてきた。
     だからその反動で今も高ランクの依頼が大量に来るのさ。
     まあ最近ので一時停滞したがな」





ヤイバ「・・・そうか。
    そういえば、お前等を巻き込んだ事もあったな・・・」









ストーン「あ、そういえばお前等、ちょっと注意しておきたい事があるんだ」


ヤイバ「何だ?」




ストーン「・・・11の救助隊。
     その内、ルーアルマ、ホークアイ、ライカイズの3つが、
     何者かに突然襲われたらしい。
     幸い、3つ全てが、何とかその何者かを撃退したが、
     いつ他の所に来るかも分からない。注意しとけよ。
     悪い奴等って、平和を好まないからな。じゃあな。」







ストーンは去った。







その日、夜。



ヤイバはリバースの全員を集め、話し合いをした。






ボルト「襲撃・・・?」

フリーズ「一体何が起きているかは知らないが、
     俺達の強さなら大丈夫だろう・・・
     今まで、被害は無いんだろ?」


ヤイバ「ああ・・・だが、用心に越した事は無い。」



悪霊「心配性だな。大丈夫だろ!!

   ん?俺の名前、まだ悪霊なのか!?」








????「おい、ここに誰かいるか?」






ヤイバ「!?」



突然、何者かが来た。





ヤイバ「・・・誰だ?」


????「お前等が、リバースか」




即座に全員が戦闘態勢に入った。怪しすぎる。





全身に布か何かをかぶって、よく分からない。





ヤイバ「・・・誰だ、と聞いているんだ。答えろ」



????「失礼。俺は、リバイブを作った者・・・リダクト。」





ヤイバ「お前が、リバイブを作った、
    1週間で救助隊ランクをルカリオランクまで上げた奴か!?」






ボルト「そんな奴いるのか!?」







ウイング「リダクト・・・!?」





全員が、相手の素性が分かった事により戦闘態勢を解く。







ウイングを除き。




フォルス「・・・?
     何をやっている?]


ウイング「リダクト・・・」




リダクト(?????)「やはりここにいたか、ウイング」







ウイングは、リダクトと名乗る者に、突っ込んでいった!!




レジェンド「何!?」


エリアス「え!?」


デッド「何やってるんだ!?」






????「お前等、落ち着いたらどうだ?」



と、いきなり、何者かが現れ、ウイングを押さえ込もうとした。





エリアス「あ、ライザー!?」


????「いやそれ仮名だろ。俺の名はこの前いって・・・」



ウイング「リダクト――――!!」




????「ウィンd・・・ぎゃああああああああああああああああああああ!!」






ヤイバ「何しに来たんだあいつは!?
    いや、それよりも・・・!!ウイング、止まれ!!」







リダクト「今は戦うときじゃない。ただ、見ておきたかっただけさ。
     「ディファレンスディメンジョン」」





ウイングは、リダクトにそのまま突っ込んでいき・・・





すり抜けた。



リダクト「見に来ただけなのに、襲ってくるなんてな。
     まあいいや、じゃあな・・・」







消えた。



ヤイバ「・・・何だったんだ!?
    あいつ・・・何者だ・・・?」




ボルト「お、おい。ウイング、落ち着け。」

ウイング「・・・!!」



ヤイバ「ウイング、奴は誰だ?」


ウイング「・・・」





悪霊「おいおいおいおい!!
   こんな、何の事件も起きてない時に色々やったって何もいい事無いだろ!!
   苛々するなら寝りゃいい。寝とけ!!」



悪霊が何とかその場を押さえ込んで、この日、何も起きなかった。







だが、全員が予感はしてた・・・



近々、何かが起きてしまう、と言う事を。







11の救助隊への襲撃・・・

そして、リダクトと名乗る者。




繋がりの無い二つの物語がいまここに同時に進行し始める。




これが、その序曲。