第15話 10VS1、そこで起きる悪夢 奈落の谷 ストリームはあまりにも強い。 ストリーム「そろそろとどめを刺してやろう・・・」 この場にいる全員を挙げてみると・・・ リバースのボルテージ、ウイング、ヤイバ。 ルーアルマのフォイア、バロウ。 ファサンズのミズピン、ピカ、ヒノッチ、カイト、スー、フラット。 それに対して相手は。 ディバイドのストリーム。ただ1体。 ヤイバ「駄目だ・・・勝ち目が無い」 ボルテージ「ミズピンが負けそうなら・・・勝てないに決まってる・・・」 フォイア「俺らがこんな所に来たから・・・」 ストリーム「ブレイズキック!!」 次々とストリームの攻撃が炸裂する・・・地面に穴も開く。 ファサンズのリーダー、ミズピンは、おそらくボルテージやヤイバの知っている中で、 最も強い奴だった。かなり前から強さは知っている・・・ 救助隊自体が、最強レベルだった。 数週間前には・・・ボルテージがファサンズに喧嘩を売って見事にボコられた、と言う事もあった。 結構前から知っていた。 そのファサンズのメンバーの中でも特に強い6匹がやられている。 ヤイバは結論を考えた。たった4文字で。 勝てない それだけである。 ストリーム「これで終わりだ・・・だいもんじ!!」 そのだいもんじは周りの草やら木やら全て焼き尽くした。 一瞬にして大火事にまでなった・・・ 悪夢、としか言いようが無い・・・いや、それでも言い足りないぐらいの状況。 ヤイバ「ここまでか・・・」 何故、こんな事をするのか、というのは考える事も出来ない。 死は目前にある・・・。 しかし、その死は急速に遠ざかる事になる。 ライト「いた!!・・・何だこれ!?」 ボルト「ひ、ひでぇな・・・」 ボルテージ「ラ、ライト・・・?何故ここに」 ライトは傷だらけのボルテージとウイングとヤイバを見た。 ボルト「ど、どうしたんだ!?」 ボルテージ「奴は・・・強い・・・!!」 ライト「・・・」 ボルト「おい、ライト・・・どうした?」 ライト「・・・そうか。お前がやったのか。 ・・・全く、これだから・・・ キレるんだよ、俺が」 ストリーム「何・・・?」 しかしストリームはライトの姿を捉えられなかった。 既にストリームは地面に叩きつけられていたのだから。 ストリーム「ぐっ・・・!!」 ライト「ボルト、倒れている奴等にオレンのみを食わせとけ。 俺はこいつを潰す」 ボルト「あ、ああ・・・分かった。」 ボルトは、オレンのみを何故か20個持っていた。 それを1体1体に食わせた。 ストリーム「貴様・・・!!」 ライト「喋るな」 ライトは即座にハイドロポンプをストリームに直撃させた!! ストリーム「ぐぉっ・・・」 ライト「うるさい声を出すんじゃねぇ、むしろ消えろ。」 ストリーム「貴様こそ・・・消えてもらおうか!!」 ストリームはブレイズキックを放った!! ライト「黙れ、この薄汚い馬鹿野郎が。 それとも魂の欠片も残さず消えたいか?ああ?」 ストリーム「!!」 ストリームは急に止まった。 むしろ、「動けなくなった」といった方が正しいだろうか。 ストリーム「(体が・・・動かない・・・? どうなっている!?目を合わせただけで・・・)」 ライト「・・・終わりだ!!」 ライトは上へハイドロポンプを放った!! そしてそれは・・・重力に引かれ下へと降りてくる・・・ 威力が増加している・・・!! ストリーム「何・・・!?」 ボルト「すげぇ・・・」 ハイドロポンプがストリームに直撃した!! さらにその破壊力で、衝撃が発生し、吹き飛ばした!! ストリーム「ぐ・・・あ・・・ああ・・・ き・・・さ・・・ま・・・ゆ・・・る・・・さ・・・」 ストリームは強制的に外へ出された。だが。 ライト「奴は・・・本気をだしていな・・・い」 ライトも倒れ、強制的に戻された。 全力を注いでしまったようだ。 そこまでして、ようやく倒した・・・奴自身疲れが溜まっていたとも思うが。 だが、奴は本気を出していない。 そう、言った。そうしてから倒れた。 ヤイバ「あんなのが5体もいるんだぜ・・・?」 ボルト「5体・・・?冗談じゃねぇ・・・ 1体を撤退させるのがギリギリなのに、それが5体だって・・・?」 一旦、全員が外に出た。 広場 フォイア「・・・ラティオスが奈落の谷へ向かうのが見えたから、 行ったんだ。そしたら奴に襲われて・・・」 ボルテージ「ちょっと行ってみたら、 フォイアが苦戦してたからファサンズのメンバーを呼んだ・・・ あいつらなら、大丈夫だと思って・・・」 ヤイバ「あいつらはこの辺りじゃ最強とすら言われているからな。 だがそれでも駄目だった・・・」 ミズピン「あんなのが5体・・・それに、本気を出していなかったなんて・・・」 完全に広場は負けムードを漂わせている。 完膚なきまでに叩き潰された、から・・・ ライト「・・・あいつらに対抗できる奴はいる・・・でもそいつも・・・」 ボルト「対抗できるの奴?誰だ?」 ライト「リバイブの・・・スピアだ。 あいつぐらいしかまともに戦えそうなのが浮かばない」 ミズピン「スピア?誰だ?」 ライト「・・・強い。とにかく強い。 いまいちパッとする奴のいないリバイブの中で1体だけ飛びぬけている。 ・・・あいつを見つければ奴等には勝てるかもしれない。」 フォイア「ん・・・?待てよ? そのスピアって奴呼べばミュウツーも倒せるんじゃないのか?」 ライト「あ。」 フォイア「馬鹿かお前は!!」 ライト「でもあいつら逃げ足速いし何処にいるか分からないし・・・」 ???「誰が逃げ足速いって?」 ライト「ん?って!! 噂をしたら・・・いた!?」 その頃、世界のどこかで ストリーム「くそっ・・・あの野郎・・・ 分からないのか・・・!! 奴の発想は世界を滅ぼす危険もあるっていうのによ・・・」 止めないと行けないのに 奴にはたくさんの仲間がいる 絶望を目にしたくないなら 止めろよ・・・誰か・・・誰でも良いから・・・早く・・・