第16話 怒りと嘆きの二重奏

噂をするとその本人が来る。


???「久しぶりじゃないか?」

ライト「スピア・・・!?何故?
    噂をすると本人が来るって本当なのか?」

スピア「約10話ぶりの登場!!」

ライト「誰に言ってんだ。」



ボルト「何かこいつだけ奇妙なぐらい強いよな・・・」


フォイア「いわゆる「圧倒的に強いけどその強さに溺れ最後にやられる」奴か?」

スピア「は?」

ミズピン「いわゆる「味方だと思っていたが最後には裏切る」奴じゃないか?」

スピア「・・・」

ライト「いわゆる「バランス崩す」奴だ。」

スピア「・・・お前らこっちに来い。」



しばらくお待ちください



ボルト「あわわわわわわわわわわわわわ・・・」

スピアは実際に強かった。


ライト「(瀕死)ところでお前一人(一匹)なのか?」


スピア「(無傷)・・・あいつがいたけど」

ライト「あいつ?」

スピア「風」


ボルト「ああ、あのやられ役」


※ウィンド→やられ役


ライト「・・・どうしたんだ?」

スピア「途中で野生の奴等にボコられた」


※そういうスピアとかも野生だと思う


ライト「その他は?」

スピア「ああ、色々やってる。」


フォイア「(瀕死)・・・強いな」

ミズピン「(瀕死)・・・確かに」


その頃、奈落の谷では伝説のポケモンの内の1体であるラティオスがいた。

すっかり忘れられていた(酷



ラティオス「早くしないと・・・」



広場

ライトはスピアに一部始終を話してみた


スピア「・・・なるほど。
    ほぼ完敗かよ。」


ライト「恥ずかしい事に多勢に無勢で無勢が勝った。」


スピア「・・・1ついいか?」


その場にいた全員(実は10匹以上)「?」


スピア「・・・そいつのやってる事は正しいかもな。」

ライト「な、何でだよ!?」


スピア「お前の考えた「伝説のポケモン」を集めてミュウツーを倒すって言うのは、
    よく考えれば愚論だ。考えてみろ。
    1箇所に伝説のポケモンを集めてみろ。そんなことしたらどうなる?」


ライト「・・・どうなるんだ?」


スピア「・・・伝説のポケモンの力により、自然のエネルギーが狂う。
    元々、何で伝説のポケモンがこんなバラバラな位置にいるか。
    それは、それによって自然のエネルギーを保っているからさ」


注意点 あくまで、この小説だけの設定です


ライト「そうだったのか・・・?」

スピア「・・・お前のやろうとしていることは結構思いつかない。
    こういうことを知らなければそれは最大の結論だ。
    だが・・・それは危険すぎる。すぐにやめろ」


フォイア「お、おい!!その話が本当だとしても、
     だったらミュウツーはどうすんだよ!?
     どっちにしろ同じ結末なのか!!??」


ミズピン「打つ手が無いとしたら可能性があるほうに賭けないと・・・」


スピア「・・・そうか、そこまで言われてもやる気か?
    どれだけ危険なことになるか知らず。
    
    だったら、無理やりでも止めるしかないか・・・」


ライト「!?」


スピア「・・・1ヶ月は待ってやるから、それまでによく頭冷やして考えるんだな。」



スピアは去っていった。



そしてその場にいた全員は立ち尽くすばかりだった・・・


フォイア「だ、だけど!!
     あいつらは「この世を・・・全て自分たちの思い通りにする」って言った。
     本当にそれが正しいのなら止めるはずが・・・!!」


ミズピン「でも、この世を思い通りにするのに、
     世界が滅んだろ困る、とか考えてるかもしれない。」


何を考えても同じなのかもしれない。

それに、あいつは絶対に敵に回してはいけない。


あいつを敵に回したら・・・勝ち目は完全に無い。


そしてそれから1週間が過ぎた。


ライトはほとんど気が抜けていた。


「・・・1ヶ月は待ってやるから、それまでによく頭冷やして考えるんだな。」


1ヶ月・・・


ボルテージ「ライト、いつまでも色々考えてないでたまには・・・」

ライト「・・・」


ボルト「・・・返答によってこの後の行動が変わるしな・・・
    他の方法を考えるなら3つの救助隊を止めないと。」


サンダーズ、キズナ、グリーンズの3つの救助隊が既に様々な場所に向かっている。


他の方法を考えるとしたら、すぐに呼び戻さないといけない。


結論は出ない・・・



一方、何処かで・・・


スピア「っつー訳で、あいつらのやってる事は結構やばい事だった。」

???「兄さん、それは本当なのか?」


スピア「本当だ、ランス。
    お前は、ちょっとリミテッドやストーンとかにこれを伝えてくれ。
    俺は、カッターとウィンドに伝えるから・・・」


ランス「・・・分かった・・・」


ランスは北の方へ行った。


スピア「・・・やれやれ。
    疲れるよ、こんな事。」


????「何が」


スピア「!?」

????「な、何で驚くんだよ!!」


スピア「・・・ウィンドか。」


ウィンド「驚かれた事が軽く痛い・・・
     今日は川に落ちるし。」

スピア「(不憫な・・・)
    ちょうどよかった。「アレ」やるぞ」


ウィンド「「アレ」?
     ・・・ちょっと待てよ。どうしていきなり!?」


スピア「場合によるけどな、使わないといけない事もある」


ウィンド「・・・そうなのか。
     ・・・ミュウツーでも倒すのか?」


スピア「それに使うかもしれないがな」


ウィンド「分かった。準備はしとくけど・・・」


スピア「いいか?もしかしたらライト達に「アレ」放つかもしれない」

ウィンド「・・・マジかよ。
     ・・・跡形もなくなるぜ?」




跡形も無くなる「アレ」とは・・・?