奈落の底に叩き落されたかのようなライトは。

もう消えたい、と思っていた。


第27話 一点集中突破陣!!



ライトはふらりと立つと・・・


何処かへ向かって歩いていった・・・

その方向は・・・分からなかった。誰も。まず見ている者がほとんどいなかったから。





ウィンド「(何だ、何だ?)」(何も思い出して無い




こっそりウィンドは後をつけようとした・・・


が。



ライト「・・・?」


ライトが後ろを向いた。バレたか!?


と、ウィンドがちょっと後ろへ行くと





ウィンド「って・・・え!?えええええええええ!?
     うわあああああああああああああああああ!!」


何と火口に落ちた!!



ライトは、もう何にも興味など向かなかったので、そのまま無視して歩いていった。



(その後ウィンド行方不明。)






広場


ランス「・・・」



みんな広場にいた。



他の救助隊も。




・・・救助対象は、この世界!!








スピア「ここにいる全員(総勢30体以上)に言う。
    今、マグマが炎の山からあふれ出している!!」



リバイブのメンバーは、マグマのある所を通らないように、しかし迅速に、

広場にたどり着いていた。だがマグマは、もう群青の洞窟付近まで来ている。







スピア「・・・あの馬鹿(ライト)が色々やってくれてしまったせいで、
    今この世界は危機に立っている!!
    それを止めるには、火口自体を塞がなければいけない!!」



全体にざわめきが走る。と、その時



???「じゃあ、マグマが広場に来ないように止める役も必要だね?」


何者かが、こんな事を言った。



スピア「まだ何も言って無いが、よく分かるな・・・一体誰だ?
    今までに見た事は無いが・・・」



???「僕はマモル。救助隊「スターズ」のリーダー!!」




どうやら、あの時、緊急連絡されていた、スターズが到着していたらしい。







しかし、その頃、緊急連絡されていたもう片方の「ホークアイ」は、何者かに邪魔されていた!!



それは・・・!!







?????「おいおい、誰だよ・・・」





その目の前にいたのは!!








ライン「なに、ちょっとな・・・」

アース「今行かれると面倒だ!!」

シックス「俺らとしてはな。」




エクレール「そういうわけで・・・動くな・・・

      救助隊「ホークアイ」のリーダー、リュウエン!!」





何故、ライン達が邪魔をする?

理由は無いはずだ。





リュウエン(リザードン)「力ずくで通るといったら?」


世界の危機の真っ只中・・・


更なる戦いが勃発した。








一方、広場では




各救助隊のリーダー同士で作戦を立てていたが。


(ちなみにこの場に今、
 リバイブ、サンダーズ、ルーアルマ、キズナ、グリーンズ、ファサンズ、スターズが
 集まっている。後、ボルト達も一応いる。)





ピカマル「・・・」

フォイア「・・・」

エコロ「・・・」

ラウンド「・・・」

ミズピン「・・・」




世界の一大事。誰だってパニックに陥るはず。一応冷静だが・・・


しかし、いくら何でも火口を塞ぐ方法なんて見つかるはずが無い。

事実、実は言い出したスピアも何も考えて無いのだった。







しかし、この場には究極とも言えるほどの作戦を立てる事の出来る者がいた!!





マモル(ピカチュウ)「そんなの簡単だよ・・・」





フォイア「は?」

ピカマル「簡単?」

ミズピン「火口を塞ぐ方法がある!?」




マモル「正直な話、今なら岩を火口に落とすだけでも十分な効果があると思うんだ。」


エコロ「え?それだけだと・・・」

ラウンド「逆に活性化させてしまうんじゃ・・・」



確かに、岩を落としたりしようものなら、逆に炎の山を刺激し、

更に酷い状態になるとも考えられる。





マモル「・・・えっとね。
    今、炎の山から急激なぐらいマグマが噴出している。
    でも、その勢いが弱くなってるんだよ。」




ピカマル「本当か!?
     今危機に瀕しているなら、どんどん強くなってくはずなのにか!?」




マモル「うん。だからこう考えたんだ。
    炎の山のマグマの量が少なくなっている。
    だから、岩を落として、火口を塞いでしまえば、
    今だけは持つと思う。
    
    すぐにまた噴火して結局駄目になるより、
    ちょっとでも時間が多い方がいいと思って。」




フォイア「おいおい・・・すごいな。
     そこまで考えていたのか?これだけの時間で」







その近くでいきなりランスが何かを思い出したような声を出した



ランス「あ・・・スターズのマモルって言うと・・・
    FLBのフーディンを遥かに凌駕するほどの頭脳で・・・
    何か「奴が立てた作戦は何があろうと崩されない」とまで言ってる奴が・・・」









全員「何があっても!?
   崩されない!?」





そこまで天才的なぐらいの知能を持つ者がいるとは誰も思わなかっただろう。




スピア「・・・まぁ完璧なんだろう。
    でも、行く前に誰がここに残ってマグマを止めるか・・・」


ミズピン「それはやっぱり水タイプがいたほうが・・・
     マグマを止めるなら」



マモル「違う」


ミズピン「へ?」



マモル「水タイプは、炎の山の方に行ったほうがいい。だって、
    マグマが少なくなっていても、全く無いわけじゃない。
    だから、水タイプが最初に火口にみずでっぽうとかを撃って、
    量を更に減らしておいた方が成功率は更に上がる」



フォイア「でも、それだったら、止めるのは・・・?」


マモル「強力な技を持つ者がここにいれば、
    地面に穴でも開けて、
    そこにマグマが入るようにすれば簡単だよ」



精巧な作戦である。







スピア「・・・すげぇな。
    じゃあ、俺が残る。っていうか俺1人いれば十分かもな。」





マモル「いや、それは無理だよ」


スピア「は?」



マモル「穴に落ちるようにすれば、マグマは問題ないけれど、
    マグマの熱までは下へは行かない。
    その熱だけでも十分な脅威だから、
    残る者は、できれば氷タイプの技がある者がいい。
    そうすれば、冷気でマグマの熱を遮断できる」




四方八方欠点無し。とんでもない作戦である。






マモル「後、火口に岩を落とす時、1つ問題があるけど・・・」


スピア「問題?」


マモル「場合によっては、岩がマグマによって溶けてしまう事もある。
    だから、積み重ねるように、同じ所から岩は落とさないといけないんだ。」








四方八方どころか上下左右16方位完全に落とし穴の無い作戦である。









そして・・・残るのはファサンズのメンバーになった。

マモルが言うには、ミズピンほどの実力があれば、

1体で穴を開けて、冷気で熱を遮断できるらしい。


それでも、1体だけだと、どこかに他に危険があるかもしれないので、

ファサンズのメンバー全員が残る事となった。








そして



炎の山へと他は向かっていった!!






そしてその時更なる悲劇はすぐ近くにあった。


最悪の可能性があった事を、


誰も予想できなかったのだ。