第35話 ライカイズの仮面 3 神を超える雷 ピカマルがいつの間にか立っていた。 カルロス「ば、馬鹿な・・・あれを食らって立てるのか・・・」 ピカマルはその瞬間に強烈な雷を発した。 それはカルロスの顔のすぐ近くを通り過ぎた。と・・・ カルロス「あ・・・あ!?」 なんと・・・カルロスの顔についていた仮面が砕け散った。 雷が通っただけで。 砕け散ったのだ。 その時ピカマルは倒れた。 だが雷はまだ飛ぶ。 そしてそれは・・・エクレールに命中した!! エクレール「ぐ・・・う・・・ああああああああああああああ!!」 そして強烈な爆音と共に洞窟の中は光で見えなくなった・・・ ピカマルが発したのは何だったのか。それは分からない。だが。 間違いなく、危険だった・・・ あまりにも体力が削れ過ぎていたのだろうから、倒れたが・・・ もう少し体力があったらどうなったかは分からなかった。 そして光が消えた時。 エクレールのいた所には・・・ 巨大な穴があった・・・それだけだった。 エクレールは跡形も無かった・・・ ラインとアンバーも、雷が近くを通っただけで倒れた・・・ 今この時に、敵味方全て含め、ピクリとも動けるものは誰もいなかった。 圧倒的な力を超える圧倒的な力、更にそれを超える圧倒的な力。 神をも凌駕する圧倒的な力だろう・・・ ????「・・・ほう。やるねぇ・・・救助隊の奴等。 だがそんなのごまかしさ。 あんな雷、俺だったら一瞬でかき消せるのによ・・・ 大げさな。まぁいいや・・・次は・・・ この俺が直々に消してやるかな・・・」 黒幕はいた。ラインだ。 だがその黒幕は、それをも上回る更なる黒幕がいる事は知らない。 暗躍している何かがいる。 ・・・そして。 物語はもう終わりが見え始めている・・・