第51話 生きるための道標を書き残して・・・



ライト「・・・!!」




そうだったのか?

だとしたら・・・!!




俺は!?


ライト「それだけで・・・」

ボルト「ライト?」

ライト「それだけで真っ当な理由になるなら今頃大変な事になってるって・・・」




ライトはこれを考えない事にした。むしろ・・・逃げた・・・




恨まれている、とかそういう物から逃げたかった。せめて先延ばしにしたかった。

気持ちの整理が一切つかない。

伝説のポケモンがどうこうといった時から運命が変わりつつある。


心のギリギリ、崖っぷちまで追い詰められてる。







アンバー「実際、奴はよっぽど妬ましかったらしい。
     だから俺は奴に加担した・・・自分だって妬ましいしな・・・だが
     勝てない・・・お前に勝てる気が一切しない・・・俺は・・・
     所詮この程度だったんだなって・・・どうせ俺は・・・」








フレイラ「アンバー!!そんなに・・・!!
     そんなに自分を自ら追い詰めて・・・いいのか!?」


アンバー「・・・しょうがない・・・
     俺はこの程度なのだから・・・」








・・・逃げるのか・・・



・・・逃げなくちゃいけないのか・・・









フォルス「とりあえず取り込み中悪いが、
     こいつの身柄拘束しとくか・・・」

フリーズ「拘束!?」

シェイド「おお、えげつない」

フォルス「黙ってろ」


ライト「この部分でギャグに持ってこうとするな!!」(怒









・・・生きる意味を奴は感じてない?

打ち砕かれた・・・?生きる意味を?



ライト「お前・・・」

アンバー「もう俺の負けは決まってる・・・
     とどめをさすか?それとも、ほっとくか・・・?」









ライト「どうして・・・」





アンバー「本当に生きる意味を感じられなくなった・・・」








フリーズ「そんなの探せばいいだろう?」

アンバー「・・・?」




フリーズ「生きる意味が無くなったなら探せばいい。っと・・・
     知らない奴から言われても説得力は無いか・・・。」


アンバー「探す・・・?」







フリーズ「探せばいい。見つかるまで。
     見つからないまま終わったならそれでいい。
     生きる事は、生きる意味を探す戦いだ。
     ついでに、俺も探している・・・」



アンバー「何を・・・?」

フリーズ「生きる意味、だ。俺は今まで一度も意味を感じた事がないからな。
     意味を打ち砕かれる事だって分かりはしない」







ライト「あいつは一体・・・?」

フォルス「あいつは、自分の生きる意味を持ってないから、
     色んな事をして過ごしている。
     あいつは、そういう話になると食いつく・・・」







アンバー「意味を、探す・・・」

フリーズ「そう。それが生きる上での最大の意味かもしれないからな」



誰か分からない奴のよく分からない言葉。

だがそれは意味を与える物・・・




アンバー「・・・考えてみればそうかもしれないが・・・」









生きるための道標は誰でも見つけられる。

ただ見ようとしていないだけ。

見ないから、見つからない。

それだけの話・・・なのだろう。