第55話 全開の力


その頃・・・。




ランス。そしてスピア。

この2体の行方が知れない。

リバイブのメンバーはそれを探していた。


探さなければいけない。




味方ならばこれ以上に頼もしい味方はいない。



だが敵となればこれ以上に恐ろしい相手はいない。






たとえこれまで別の救助隊の様々な者たちの能力を見てきても。


ランスの強さにはそれでも恐怖を覚える事がある。

そして・・・。




スピアの強さは時に戦慄を覚える。








ストーン「それにしてもあいつら、何処に行ったんだ・・・?」

カッター「操られていたようだからな。
     見当はつかない・・・」



???「やっぱりか。そうだと思った。
    ・・・にしても、あっちのバカも何やってんだか・・・
    リバースに紛れ込んでたぜ・・・?」

ストーン「・・・そうだな。あいつ、紛れ込んでるようだな。
     まあ意図的にやったわけじゃ無さそうだが」

リミテッド「仮名までつけられちゃって。
      まあその方が都合いいけどね。」


???「だけどこっちの事も考えて欲しいぜ・・・
    何のためにしばらく、自分の正体隠して奴であるかのように
    見せていたんだろうか。」






リミテッド「エッジ。実は僕もどうしてそんな事したか覚えてないんだ。」







エッジ(ブースター)「勘弁してくれ。」









ストーン「いわゆる無駄な事をした。」

カッター「お気の毒に。」

エッジ「潰すぞ!?」




で



リミテッド「とにかく、あの2匹を探さないと始まらない。
      あっちのは・・・まあ今はほっといていいよ。あれは害無い。」

ストーン「そだな。っていうかいなくても大丈夫だったしな。実際に。
     あいつ、キレるとギガインパクト連発してくるからうざいんだよな・・・」


カッター「まあそれなりに実力・・・ありそう・・・だけどさ。」

エッジ「あの馬鹿・・・
    はぁ、俺は何のために。」





ストーン「きっとこれ見てる人『あーまた新しいの出たよ』とか
     思ってるに違いない」

リミテッド「すごい生々しい話来たね。」

エッジ「おい!!俺は元々いた奴だから!!
    あっちがむしろ新しい方だから!!マジで!!」

カッター「ってかそういう話はやめようぜ?」







その頃、問題のランスとスピアは









ランス「・・・」

スピア「・・・ランス。
    もう十分だろうな、これは・・・」

ランス「・・・そう?」

スピア「もう奴等を欺くには十分すぎるほど従ってやった。
    次からは・・・反撃の時間だ。」



ランス「じゃあそうしよう。
    それにしても詰めがかなり甘いよな。
    精神操作とか、記憶操作とか、
    俺等にはまるっきり効かないのにそれが分からずに
    結局こんな事に。馬鹿だ・・・」

スピア「そうだな。」






実はこんなだった。ちなみに場所は





ランス「でもここじゃ何も出来ないな。」

スピア「ああ。唯一の失敗は

    それが見事にバレたって事だよな」




ランス「っていうか最悪のミス。
    詰め甘いの俺達のほうだし。
    まさか記憶を完全に読み取る能力があるとは思わなかった。」

スピア「っていうかここは海の中。
    ダイビングの技マシン持っててよかった・・・」



いつ持ったのか。





ランス「っていうか俺使えるけど。ダイビング。」

スピア「ところでここは何処なんだ?」

ランス「地図で見ると・・・
    幻想海峡って所らしい。よく分からんけど。」







海の中じゃ見つけようが無い。そんな事も知らずに




リミテッド「もう、全力で探そう!!」

ストーン「そうだな・・・一刻を争うしな!!」

カッター「急ぐぞ!!」

エッジ「分かっている。」






この4匹は力全開で探しまくるのだった。









その頃、炎の山の東辺りで



シェイド「酷いよ酷いよ酷いよ酷いよ酷いよ酷いよ酷いよ」(まだ言ってる




フリーズ「そこの悪霊。いい加減に黙れ」

シェイド「誰が悪霊だ!!」

レジェンド「どっからどう見てもお前だろが。」




ライザー「(みんな・・・俺はリバースのノリにはついていけない・・・
      俺も元々かなりノリは高い方だが・・・
      こいつらは想像以上だ・・・誰か助けてくれ・・・本当に)」





レジェンド「まあとりあえず御祓いでもするか」

シェイド「待て!!俺を消す気か!!」


フリーズ「悪霊黙れ。」



悪霊「黙れって酷いだろ!!
          っていうかなんだこれは!!
          名前の所に悪霊って書くな!!」





レジェンド「もういいよこれ以降悪霊で」



悪霊「本当に悪霊って書かれたままじゃねぇか!!」


フリーズ「しょうがないだろ。日ごろの行いが悪いんだ。」

悪霊「ざけんな!!そしてまだ悪霊だ!!いじめかこれ!!」








ライザー「マジでついてけねぇんだが・・・」





中央


ブレイカー「(凹)」



ウイング「えっと・・・」

ヤイバ「ウイング。あいつは気にしないでいい。
    すぐ元に戻る」



ボルテージ「そうだよな。それがあいつの取り得だしな」

ウイング「そっか・・・」


ブレイカー「いや納得すんなって。酷いよなそれ。
      俺だって一応リバースのメンバーとして
      意外と強さは持ってるんだ」

ヤイバ「が俺よりは弱いだろ?」(間髪いれずに


ブレイカー「(こいつ最悪だろ・・・)」




東


悪霊「いい加減にしてくれ・・・
   何で間にあんな入ってそれでもまだ悪霊なんだ?」

フリーズ「宿命からは逃れられん。」



悪霊「畜生責任者呼べええええええええ!!」









ライザー「(責任者・・・もしかしてよく考えたらおr)」(略





悪霊「く・・・もういいよ!!」


レジェンド「開き直ったな・・・」








西



ライト「こ、これは・・・!!」

ボルト「でけぇな・・・」




その地下には巨大な施設があった。

機械がある。そして動いている。



デッド「・・・研究施設か。
    人間の技術だな・・・」


ライト「(・・・ん?こいつ・・・)
    もしかしてお前も元にんg」

デッド「そうだが、何か?」

ライト「(マジか!!っていうかこの辺そういうの集まりやすいのかな・・・
     っていうかボルトとは違ってすげぇ堂々としてるな)」

ボルト「(こいつ・・・昔何かあったわけじゃないんだな。
     その方が幸せだけどな・・・)」


フォルス「さて・・・この施設、
     よっぽど高度な技術で作られているな。
     いくら知識があってもポケモンじゃ作れない。

     それに・・・第一こんな物人間でも作れるのか?」

ライト「え?」


フォルス「確かに機械は人間の技術だ。
     だが見た限りこれはどう考えても人間のレベルで作れる物ではない。
     別の何かが作ったような感じだ・・・」








その機械は、かなり巨大だった。

そして、かなり多くのスイッチがついていた。




どうやらフォルスはこういう事に詳しいらしい・・・


フォルス「こんな物、作れる奴はいないはずだ。
     どれだけ天才でも不可能だ。それだけしか言えない。」





ライト「でも・・・だったら誰が?」

フォルス「・・・知らん。
     この一連の事に関与しない人物かもしれない。
     むしろ、確定的だろう・・・
     それよりも・・・使用した跡が残っている。
     どうもこれは、その、何者かが使ったらしい。」


ライト「作った奴とは別なのか?」

フォルス「そうだろう。少し待ってろ・・・」



そういうと何とフォルスはその機械を操作し始めた。





ライト「!?」


フォルス「いくら高度な機械でも、
     だいたい、見れば・・・
     どういう機械か、どうやって使うのか、
     そしてどういう目的で使われたのか、知ることが出来る。楽勝だ」



ライト「全然分からん・・・」




そして、フォルスがしばらく操作をして・・・






フォルス「このモニターに出るはずだ・・・」

ライト「モニターあったのかよ。
    っていうかここ本当にポケモンの世界だよな・・・
    何か違うような気がするが・・・」


フォルス「利用する物はとことん利用する。そんな感じなんだろう。
     ・・・だが、この機械・・・解析してみたら
     数億年前の産物のようだ・・・」





ライト「数億年!?それじゃあ
    ポケモンなんていないんじゃ・・・!?」

フォルス「いないな。人間だっていないだろう。
     何かがおかしいな・・・元々あったような感じだ。
     もう少し解析すれば・・・」



ライト「・・・でも、これ何の機械なんだ?」








フォルス「これは・・・
     精神操作、記憶操作をする機械のようだ」





ライト「はぁ!?」



デッド「記憶を作り変えるようなものか。」

フォルス「そうだ。
     この機械を使って、何かの記憶を操作したようだ・・・ん?
     これは・・・仮面のような物がこれで作られているな。」

ライト「仮面?」


フォルス「ああ・・・
     仮面が5つ作られている。
     記憶操作をするために作られた仮面がな・・・
     ・・・データが残ってるな。使った奴はよほどの馬鹿だ。用心していない。」


ライト「えっと・・・?」

フォルス「こう書いてあるな。
     「ライカイズのメンバーを利用するため、
      作成した、精神と記憶を操作する仮面」

     ライカイズ・・・?救助隊の名前か?」


ライト「・・・?」





ボルト「ライカイズ!?」

ライト「うわっ、どうした、ボルト!?
    いきなり叫んで・・・」



ボルト「この前・・・誰かからかは忘れたが聞いた。

    リバイブのメンバーを潰して、
    更に、サンダーズとルーアルマ、グリーンズ、キズナ、スターズ、クレランスの
    それぞれのリーダーを潰したらしい・・・
    操られてやったんだな」



ライト「は?
    そんなたくさんやられたのか?
    そりゃ無いだろ・・・サンダーズのリーダーとか、滅茶苦茶強いじゃん。」






フォルス「へぇ・・・この仮面、増強効果もあるようだな?」

ライト「あっさり疑問解明!!」





ボルト「なるほどな・・・」


デッド「大変な事があったんだな?」




ライト「まあいいや。
    ちょっとでも何か手がかりが・・・


    手がかりになってねぇ・・・」




ボルト「解決した事件だし。」




フォルス「・・・使った奴のデータだけは消されてる。
     なかなかやるじゃねぇか・・・
     実際は結構用心深いんだな・・・まあ、
     詰めが甘いようだがな」


ライト「え?」