第60話 史上最強の救助隊 リバイブ 闇はどこからでも発生する。それが分かった。 ライザーとランスが倒れている。 ライト達の攻撃による物である。 もしここでスピアがこれを見たらどうなるか。 それはそれは大変な事になるに違いない。 どうやらライザーは完全に気絶しているようだ。 ライト「気絶してる・・・気絶ですんだのか。 ・・・こっちは!?」 一方のランスは――――。 ボルト「まさか・・・また・・・やってしまったのか!?」 ボルテージ「マジか・・・」 動かない。 ライトは特にランスとはあまり関わりがあったわけでもない。 一緒に戦った時だって一応あったもののそれ以上は無い。 それだけなのに。 ライトの心は限界だ。 自分達がやった事実。 それから目を背けるような事はしない。 だが 心が保てていなければそんな事出来ない。 悲しみと怒り、そして苦しみと憎しみが渦巻く。 ライトは、気づけば、ピカマルの能力による雷の柱へとダッシュしていた。 スピア「あれは・・・!?」 そして、スピアが早くもそれを察知した。 巨大な恐怖と、嫌な予感を感じて。 後にこれを見た者はこう言った。 「あいつの心は終わってた」 そう言った。 ライトの心はいきなり方向転換した。 そして、絶大な殺気を発していた・・・!! 巨大な力があふれ出る。どこにあったのか分からない力が。 ライト「・・・」 スピア「あいつ、何を!!」 スピアは、咄嗟に全ての力を防御に向けた。 そして、スピアは気づいた時、巨大なエネルギーを目の前にした。 スピア「嘘だろ・・・」 ライト「「ファイナリティ・カノン」」 破壊光線。もはや、それ以外表せない。 しかし、技としてのそれとは比べ物にならない。 能力。破壊だけに特化された能力。 そんな能力が今生まれた。 その能力は・・・ ピカマルの能力による雷の柱を一瞬にして砕き、 そして、スピアの防御をも一瞬にして無へと帰した!! 後には・・・ ライト自身と、ピカマルが倒れている・・・ スピアは確認できなかった。 史上最強と呼ばれた救助隊の。 史上最強のメンバーが。 確認不可能だった。