力が無くても挑まないといけなかった。



ここにいたけど、何も喋っていない者も多かった。

限りない絶望の中、そうやって黙っていた。

だけど、ここまで来て黙っている訳には行かなかった。


それは・・・



ヤイバ「くっ、誰もいないなら・・・」



「待って!!」


ヤイバ「・・・?」



キズナのリーダー、エコロ。

彼女が突然動き出した。


ヤイバ「・・・まさか、手伝ってくれるのか?」


エコロ「だって・・・このままじゃ・・・」




ラウンド「・・・僕も行きます」

ヤイバ「・・・!!」


続き、グリーンズのリーダーであるラウンドも動いた。


ラウンド「これは、手伝うのに理由は要りません」






その後に言葉など必要なかった!!

即、駆け出していった。

時間も惜しいのだから。




フォルス「突っ込んでったな・・・俺も行くか!!」


フォルスも何故か、突っ込んでいった。その方向へ。決戦の方向へと。




着いた時に。


ゴウエン「・・・ただならないほどの気配だな?」



エコロ「所属する救助隊が違っていても・・・
    みんな、仲間!!」

ラウンド「何か苛々するんですよね、あなたのようなのって。
     それに・・・非道だし。」





ゴウエン「・・・重大な理由と、存在の必要も無い理由。
     だが、理由があろうと・・・超えられないのだよ!!」




ゴウエンはいきなり突っ込んできたが!?



ラウンド「その程度ですか?」



ゴウエン「ほう?どうやら、本当に只者ではないようだな?」



エコロ「きっと・・・次も突っ込んできます!!」





・・・この頃には、色々な思いが渦巻いていたのだった。





能力の反動により倒れているライトは、何か幻聴を聞いたかのようだった。

倒れているはずなのに。


ライト「(この声・・・は・・・?)」