思いは1つ。 それぞれの心が重なった時、物語の終わりが見える。 全てはこの時のために。 双方の意地がぶつかり合う時、終焉は来る。 果てしない戦いの中にそれはあり。 永遠に続くと思われた物語は何処へと行く・・・? 光か闇か、運命の行方は・・・? ポケダン小説最終章 ただ、持てる信頼を持って。仲間達の思いを、全て託されて。希望を・・・ 第63話 最終決戦 3 戻ってくれない 戻らない 遂に動き出した戦い。 それは、果たしてどこまで行くのか?誰もわからない。 当事者ですら分からない。 果たしてこの一連の物語のうちにどれだけの命が消えたのだろうか? ここでは語られなかった事がたくさんある。 ここで語られている事など一部分だけなのである。 なら、世界では他にもたくさんの犠牲が出てしまったというのか? 冗談じゃない。これ以上犠牲を増やす訳には行かない。 ヤイバ「(何が何でも・・・倒すしかない・・・!!あいつを・・・!!!!)」 きっとここで負けたらいずれ世界は、滅亡してしまう。 そんな気がした。 奴ならやりかねない。そんな予感がした。 だから倒す。それに・・・仲間を消された恨みもある。 だけどそれに意味があるのか? もう失われてしまった生命の灯火。 それは永遠に戻らない。 戻ってくれと、叫んでも 戻ってくれと、泣いてても 戻ってくれと、喚こうと 戻ってくれと、祈っても 戻ってくれない、戻らない。 そんな事百も承知。だがそれでも怒りは静まらない。 だから倒すのかと言われると、違うけれど。 それが無い訳ではない・・・ それに、このままだと更に仲間が消される。そんな予感。 耐え切れない。そんな事。 ・・・つまり、この戦いは自分自身のため、という思いも多いのだ。 ヤイバ「(・・・絶対に・・・)」 最悪の想像なんていくらでもできる。 その最悪の想像以上の最悪の結果なんて無い。 やらない=最悪の結果。 だから行くしかない。 そして決戦は行われている。今。この時。この時こそ。最後の戦い。