プロローグ


「そのためにこんな事をしているのか?」

「ただ金が目的か?」

「偽善者ぶっているだけじゃないか?」




助けたはずのものにここまで言われるなんて・・・




どうしてだ。どうして・・・



偽善者ぶってなんかいない!!

金が目的じゃない!!


そんな・・・事・・・




分からない奴等如きに!!






救われる資格は無い!!助けられる資格は無い!!!!





だから、今度は、苦しめる側に回ってやる・・・









???「と、こんな話があった。らしい」


????「作り話か?」

???「多分、な。」




?????「おい!!救助依頼だ!!」


???「お、久しぶりに来たな・・・
    最近めっきり減ったしな・・・」



そして・・・



助けられたポケモンの親「ありがとうございます!!」


???「当然のことをやっただけさ。」






『何故だ!?』



?????「よし、楽勝・・・」



『何故なんだ!?』







????「なるほど、な・・・」






『貴様らは何故・・・!!
 ・・・もういい。こうなったら・・・


 この世界を滅ぼそう。

 そして、恐怖と絶望と恨みの・・・三重奏を奏でようじゃないか。


 この大地を。蒼き血に染めて!!
 この海を。紅き血に染めて!!』








近づく絶望、止まらぬ思い・・・


暴走した「英雄」がそこにはいた。


遥か昔に強大な絶望を負った、「英雄」・・・




その名は・・・誰も知らない。

その消息は・・・誰にもつかめない。