〜(分かりにくい)前回までのあらすじ〜 スライサー「分かりにくいならする必要無いだろう…!?」 コーラス「馬鹿が!」 ハルファス「ああ、俺は馬鹿だ! お前も馬鹿だがな!」 コーラス「この俺のどこが馬鹿だってんだ!? あァ!?」 ハルファス「自分できちんとした反論も出来てねぇじゃねぇか!」 コーラス「いい度胸だ! いくらてめぇだからと言っても今回ばかりは限界だ、ぶっつぶ…」 ハルファス「つばめがえし20連打! 速さは時に力となる!」 コーラス「ぐぎゃああああああああ!!」 しばらくお待ちください レジスト「違う…これはあらすじじゃない… どう贔屓目に見てもあらすじじゃない…確か前回こんな事無かった…」 スライサー「…疲れる。 というか「ぐぎゃああああああああ!!」って…化け物か?」 PAGE 15 ハルファス「と言う訳で見苦しい所を見せてすまなかったな。 ちなみにこの馬鹿は今日一日は目を覚まさんだろうな」 ゼクティス「(えっげつねぇ…)」 ブレイダー「普通の奴だったら死ぬぞこれ」 レジスト「お前なら死なないな。やられ慣れしているからな」 ブレイダー「全く嬉しくないんだけど」 スライサー「…まあコントはどうでもいい。 結局の所一体何なんだ」 ハルファス「さっきこの馬鹿が言った通りの通りすがりの探検隊だ、 それ以上では無いがそれ以下では有りうる」 ミーティア「そういう事。それ以下、は置いておいて。 …危害を加えておきながら図々しいとは思うかもしれないけれど、そっちは?」 スライサー「俺達は探検隊「セレステラ」、だ… 普段は調査活動などをしている」 セレスタ「今日は眠気覚ましですけどね。」 ブレイダー「眠気なんて嫌と言うほど吹っ飛んだぞ…心臓に悪すぎる」 ゼクティス「そもそも、眠気とは違うような気もするんだが…」 シーリア「あ、あの…だ、大丈夫……ですか?」 レジスト「体の作りは他より丈夫なはずだからな…」 シーリア「そ、そそそ、そうなの…ですか。よかった…です」 妙に慌てている。彼女…シーリアは何か少し泣きそうである。 スライサー「…何でおどおどしているんだ?」 ハルファス「いやあ…トラブったからねぇ…こっちは。しかも関係無い相手を巻き込んで。 あいつ元々慌てやすいし。本当、さっきはすまなかったな」 スライサー「いや…問題無いさ。埋まったけど。 …あいつらが埋まっている俺を見たらどう思うだろうか」 数多くの仲間達の顔を浮かべつつ、そんな事を思ってみる。 いつも冷静な対応をするスライサーがそんな状況になっていたらあまりにシュールな。 ハルファス「?」 スライサー「いや、こっちの話だ。 しかしお前…口は悪そうだけど馬鹿と言う割にはまともな対応するな」 ハルファス「そうかねぇ…」 スライサー「ついでに言うと、さっきあの青いのを倒した時のは速かったな…」 ハルファス「ああ。速さだけなら自信あるからな。 俺の唯一の取り柄って奴だ」 スライサー「唯一…ねぇ。」 唯一…か? ハルファス「…まあ、自分で速さを出すよりバイクにでも乗って疾走した方が俺は…」 スライサー「バイク?」 ハルファス「あ、いやいや。何でもねぇぜ。そもそも言っても何か分かんねぇだろうしな」 スライサー「もしかしてお前もこの世界の奴じゃないってそんな…」 レジスト「何…?」 ハルファス「おっと…? 何か分かったとでも?」 スライサー「本当に珍しくもなんともないというのか…? やけに多いな」 ハルファス「どういう意味だ?」 スライサーとレジストは彼等に色々話した。 ゼクティス「色々って…」 ハルファス「成程ねぇ。お前らも俺達と同じって事か。意図的に来た…」 スライサー「お前達も、俺達と同じか…まあこっちは一般の奴が混ざってるけどな」 ゼクティス「仲間外れのパターンかこれ?」 ミーティア「世界を超えるワープゾーン…いくつもあるなんて」 その時! コーラス「うぐ…」 ハルファス「寝ろ」 コーラス「(バキィッ)うっ…」 スライサー「その間…わずかに1秒」 レジスト「……おい」 ともかく… ハルファス「あいつが起きると話がややこしくなるからねぇ…やれやれ」 ブレイダー「仲間なんだろ? もう少し労わろうとは…」 ハルファス「あいつ横暴だからこれぐらいで丁度いいんだよ!」 スライサー「リーダーの器には思えないが…」 シーリア「えっと…コーラスはそういう訳じゃなくて…」 ミーティア「そう言えば…ハルファス、シーリア。彼女と合流しないと…」 その言葉にハルファスが慌てた。 ハルファス「うおっ! すっかり忘れてたぜ! そうだ、あいつの事忘れてた! 先に来てるんだったな!?」 セレスタ「他に仲間がいるんですか?」 ミーティア「ええ…「滅びの魔女」が、ね…」 レジスト「……?」 ハルファス「さて…じゃあ、行かせてもらうぜ。重ね重ね、すまなかったな。 じゃあな! …さて、行くか!」 ミーティア「ええ」 シーリア「うん」 コーラス「(縄に縛り付けられ引きずられる形)」 そう言うと、四体(三体?)は凄まじい速さで去っていった。 スライサー「話もそこそこに行ったな」 ゼクティス「騒がしい奴等だな…」 ブレイダー「んー…」 ブレイダーは何か考え込んでいた。 スライサー「どうした?」 ブレイダー「また会いそうな気がするんだよな…どうも、ね…」 ゼクティス「…あまり会いたいタイプじゃねぇなあ」 スライサー「かなり騒がしいしな。若干一名が」 その時、レジストも考え込んでいた。 レジスト「…大層な呼び名だな。破滅、か… …まあ、関係無いだろうが」