「俺の名はスライサー… 前回も聞いた…? 承知の上だ。 異世界…ポケモンワールドに足を踏み入れた俺だったが、 俺自身もポケモンになってしまうとは…全く、いきなり謎に出くわすとはな。」 PAGE 2 ライト「スライサー…だってぇ!?」 ウイング「え? どうして!?」 フリーズ「お前が何故この世界に…」 スライサー(ブースター)「この世界に来ると同時に姿が変わるとは、興味深い事象だな…」 ボルテージ「無視かてめぇ!?」 スライサー「…一体この世界にはどれだけの謎があるのだろうか…」 ボルテージ「聞けよ!」 ライト「ま、まあいいや…何する気か知らないけど頑張ってくれ」 そうして彼等は扉の先へ進んだ。 スライサー「さて…行くか」 だが例えスライサーと言えども、未知の世界でただ一人(今はどっちかと言うと一匹)で、 場所もよく分からない状況でどうしようと言うのか。 スライサー「…旅の必需品と言えば方位磁石だ。 まずはこれで方向を調べるとしよう…」 スライサーはそこそこ持ってきた荷物から方位磁石を取り出してみた。 大回転している。 スライサー「なるほど。方角不明と言う訳だ。 それにしても暗いな…夜遅くだ、懐中電灯を使うか」 スライサーは懐中電灯を取り出した。 スイッチがONになっている。 しかも灯りがついていない。 スライサー「なるほど。持って来る時にONになってそのまま電池切れを起こしたという訳だ。 …少し腹が減ったな、持ってきた食料を少し食べるとしよう。」 スライサーは食料を取り出した。肉である。少し保存がきくようになっている。 これを焼いて食べる。 焼く道具が無い。 スライサー「なるほど。準備不足だった訳だ。 さて、どうしたものか…」 さっきから冷静だが三つもの失敗を犯している。 スライサー「…野宿だな」 彼は一人…一匹で夜を過ごしたのであった。 自身の犯した失敗を悔みながら。