「俺の名はスライサー。
 俺がいない間にあっちの世界で誰も死んでいない事を祈る。」

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※このお話はネタ塗れでポケダンもGFも特に関係ありません

スライサー「何だと…? 折角開始をシリアスにしたというのに…」

ゼクティス「そう言う話はやめとけ。
      それに誰か死ぬような危機でまずここに来るなよ」

スライサー「はっ…!」

ゼクティス「…おい」





セレスタ「あっちの世界にはバレンタインデーってありますよね?」

スライサー「…いきなり何だ。何の脈絡も無いぞ…?
      と言うか…折角開始直後にいい話の雰囲気を作っていたのに…」

セレスタ「ありますよね?」(強調)


スライサー「…ある」


セレスタ「そこで、スライサーにチョコレートのプレゼントです!」

スライサー「え?」


セレスタは、綺麗にラッピングしてある何かをスライサーに渡した。


スライサー「あ、ありがとう…」



それを遠くから見ていたのは


ゼクティス「(…いい雰囲気だな、全く…出会って数ヶ月も経っていないだろうが!
       …まあいいや、俺は知り合いから20個貰ったから)」

※知り合いは多いようである
 しかし全部義理である
 本人(人じゃない)は勘違いしているが…



スライサー「…しかし、何故俺に?
      義理なら…ゼクティスにはどうした」

セレスタ「あ、すっかり忘れてました」


スライサー「(探検隊メンバーは3体だけなのにその内の1体を忘れるとは…!
       哀れな奴だ…誰かを思い出す)」


セレスタ「それに…義理では無いですよ。」

スライサー「何だと!?」


少し取り乱したか。


セレスタ「お世話になっているのに礼もしないなんて失礼じゃないですか」


スライサー「それで送るのを義理と言うんだが…」

セレスタ「え、そうですか?」

スライサー「そうですよ、とでも言うか?
      そうです、そうなんです!」


ちょっとおかしくなってきたか…?




その後、ある場所でスライサーはスピア達と会った。


スピア「スライサー…何持ってるんだ?」

スライサー「貰ったチョコレートだが」

ウィンド「(ポケモンってチョコレート食っていいのだろうか…
      いや、グミを食べるぐらいだからきっといいんだよな…?)」


スピア「なっ…
    ま、まあいいさ。どうせお前が異常なんだ、
    そう、お前が異常なんだよ!」


急に泣き出して訴え始めた。


スライサー「…お前なら貰える相手ぐらいいると思うんだが…」


ウィンド「その相手ってスピードの事か? スピアはあいつに顔面にチョコレート投げつけられてたぞ」


スライサー「(何の罰ゲームだ…!?)」



エリアス「スピアはスピードとデートしてたんだけど」


スピア「あ、ちょ、おい! デートじゃなくて…作戦会議をだな…」


ウィンド「あいつをそっちのけでチョコレートの店に入って色々見てはしゃいでた。
     そしたらその後…って事」



スライサー「…へぇ、大層な御身分の方だ、尊敬してしまうよ(軽蔑の眼差し)」


3体でその後爆笑していた。


スピア「貴様等よってたかって俺の事を笑いやがって…!」




スライサー「彼女そっちのけでチョコレートに目を奪われるとはな、
      信頼も守れずに何が「世界を守る」だよ(爆笑)」



スピア「うぜえ…! こいつうぜえ…!!」


スライサー「それなら社交辞令としてでもきちんと貰った俺の方がまだマシってもんだ(爆笑)」


ウィンド「俺も社交辞令なら貰ったぜ、こいつと違ってな(爆笑)」




エリアス「可哀想だからわたしがチョコあげる」

スピア「…え? 本当か!?」


エリアス「はいっ!」


ベチャッ、という音と共にスピアはチョコレート塗れになっていた。







スライサー「と、言う事があったのさ。
      ここまで笑ったのはいつ以来だっけな」


ゼクティス「不幸な奴もいたもんだな。」

セレスタ「でもそのスピアという人(じゃない)が悪いですよ、
     スピードという人(こっちは合っている)の方がきっと可哀想ですよ、
     ワクワクしてデートに行ったはずなのに」


スライサー「(そういえばあの2人はいつの間にそこまで進行したんだ…と、そういえば…
       スピードはスピアに抱きついていたな…以前…)」



セレスタ「そうだスライサー、チョコレートあげます!」


スライサー「は?
      ついこの前貰った気が…」



ゼクティス「(二度も貰うだと!? そんな馬鹿な!)」



セレスタ「はい♪」


ベチャッ、という音と共にスライサーはチョコレート塗れになった。




セレスタ「たっぷり食べてくださいね?」


ベチャッ、という音が続く。


スライサー「」


ゼクティス「(これ、何の罰ゲームだ!?)」







数日後


スライサー「ようやく食べきった…
      …数日間チョコレートしか食べていない…!
      だがこれで解放された…木の実でも何でもチョコ以外の物を…!」



セレスタ「スライサー、昼食あげますよ♪
     新種の木の実のようですけど」


スライサー「ちょっと待てそれ楕円形のチョkむぐっ!」


セレスタ「きっと美味しいですよ?」




翌日


スライサー「そんな夢を俺は見たんだが…」


セレスタ「また木の実持ってきましたよ?」


スライサー「ちょっと待てそれ丸型のチョkぐはあっ!?」




ゼクティス「(今、腹部を殴打されなかったか!?)」







スライサー「何故…俺が…こんな事に…(バタッ)」


ゼクティス「ス、スライサアアアァァァァァ!!」












セレスタ「…わたしの我儘に付き合ってくれてますから。
     探検隊をやりたいって…それに応じてくれて…

     だから、本当に感謝してますよ、スライサー」