第10話 疎外された者 来ない。 来ない。 何故だ。 何が起きた。 ディル「おかしい。 いくら何でも来るはずだが…」 ソフィー「…もしかして、 最初から追いかけてなんて来てないんじゃ…」 答え。 ドクローズの面々は、確かに、追いかけて出て行ったかのように見えたのだが、 あの三体は、その後別の方向に向かっており、彼等を邪魔しようとは思っていなかったらしい。 ドクローズのスカタンクは、「あの黄色い奴は自滅するタイプだと思った」と後に語る。 プクリンのギルド ディル「やっちまったな…」 ソフィー「遅いって怒鳴られちゃったね……」 ディル「畜生…フェイントかよ…… 一応持ち帰ったからまだよかったが…… 持ち帰れてなかったら破門だったなあれは… くそっ、あの髑髏の連中…打っ潰す……」 ソフィー「…でもほとんどディルのせいだよね」 ディル「……そうだな。 俺の早とちりと打算のせいだったようだ。悪いな……」 ソフィー「謝罪の言葉も一応出てくるんだね。」 ディル「まあな。 自分が悪いなら話が別だからな…」 ソフィー「以前の話折りも随分悪いと思うけどね。」 ディル「全く、言い放題のようだ。」 ソフィー「事実だよ。」 ファング「さすが、一度の失敗じゃダメージを受けないなんて! 尊敬するぜ!」 ソフィー「これまで何回「さすが」って言ったっけ?」 ディル「…ところで少し聞きたい事がある」 ソフィー「?」 ディル「…もう俺は眠ってもいいか? 少し、かったるいんでな…」 ソフィー「(…かったるいって…)」 ディルは、とりあえず一日休もうと思った。 疲れが溜まっているから冷静に判断できていない、よって失敗している。 と、疲れのせいにして眠り込んだのだった。 そして彼が目を覚ましたのは何と三日後だった。 そして彼は絶望的な光景を目にするのだった。 ソフィーの置手紙「君以外は全員遠征メンバーになったから、しばらく休んでていいよ」 ディル「…やってくれるぜ、まあいいが…」 ただ、彼には特にダメージにはならないようであった。 仕方無いため彼は一体でぶらぶら探索する事にした。