第2話 取り返す、大事な物 ディル「でんきショック!」 ディルとソフィーは海岸の洞窟を進む。 ソフィー「人間だったって言う割には・・・ 結構技を使いこなせてるね?」 ディル「あ?ああ・・・そうだな。 まあそうじゃないと困るんだけどな。 多分、遺伝子レベルで変わってるんだから、適応もすぐ出来るさ」 ソフィー「わたしはあまりこうやって戦うの慣れてないから・・・ あまり技も使えないんだけどね・・・」 ディル「無理はしないほうがいいと思うが? こういう事、慣れてないんだろ?」 ソフィー「うん。でも、無理はしてないから」 ディル「まあ、それならいいんだが」 海岸の洞窟の奥 スバット「おい、あいつら来たぞ?」 ドガース「ヨワムシじゃなかったみたいだな。」 ソフィー「見つけた! さあ、早く・・・返して!」 ディル「ま、多分力づくで奪うことになるけどな? もっとも、俺は少しイライラさせてもらったからその方がいいんだがな」 ズバット「分かってるなら・・・」 ドガース「話は早い!!」ソフィー「来る!!」 ディル「だが、単純な動きだな。 それで返り討ちに出来ると思ったのか? でんきショック!!」 ズバット「うおっ!?」 ディルが即座に放ったでんきショックでズバットを打ち落とす!! ドガース「!!」 ソフィー「すごい!! 一撃で!?」 ディル「・・・効果抜群って奴だな。飛んでる奴は撃ち落とす。 さて・・・もう1体、どうするか・・・ あいつも浮いてるからよく効くか?」 ドガース「こうなれば・・・これでも食らえ!!スモッグ!!」 いきなりドガースは毒ガスを吹き付けてきた!! ソフィー「スモッグ!?」 ディル「毒だな・・・避ける!!」 やや反応の遅れたソフィーを突き飛ばすように、ディルは回避を行った!! ソフィー「ご、ごめん・・・」 ディル「戦闘に慣れてないんじゃ、仕方ないと思うがな。 さて、これ以降は反撃はさせない、すぐ終わりだぜ」 ソフィー「うん。たいあたり!」 ドガース「つ、突っ込んでくるだと!?」 ソフィーは全力でたいあたりを仕掛けていった!! ドガースはそれに当たり、よろめいた!! ドガース「ぐっ・・・」 ディル「隙あり、だ! お前にも・・・でんきショック!!」 ・・・ディルの放ったでんきショックにドガースは当たり、 結局、2体はあっさり倒れた。 ドガース「チクショウ、返してやるよ・・・」 ズバット「攻撃を仕掛けることすらできなかった、 今後ずっとこんな扱いじゃないだろうな」 お宝を目の前に落とすと、ドガースとズバットはとっとと退散した。 ソフィー「取り返せた・・・ ちょっと不安だったけど、何とか出来た・・・ ありがとう、ディル」 ディル「どういたしまして。 ま、目の前であんな言われたし」 ヨワムシくんレッテル張られてた。 ディル「しかし、それがお宝か・・・見た事無い模様が書かれてるな? まあ、ろくに記憶が無いのに見た事があっても困るがな」 ソフィー「うん。 なんか、その・・・不思議な感じ。 これは「いせきのかけら」といって・・・ もしかすると何かの鍵になってるかもしれないの。 だから持ってるんだ」 ディル「確かに、有り得ない話じゃあないな。 そういうロマンめいた話は嫌いじゃない」 ソフィー「・・・そうだ、ディル。 君、行く当てあるの?」 ディル「何だよ唐突に・・・ま、行く当てなんかねぇよ、 気ままにぶらつくかな・・・」 ソフィー「気ままにぶらつくの?」 ディル「そう。何も分からないなら気ままに、な。」 ソフィー「うーん・・・それもいいかもしれないけど、 もし、元の場所に戻りたいなら、もっといい方法があるよ?」 ディル「もっといい方法、だって? あるのか、そんなの?」 ソフィー「うん。 それ教えてあげるから・・・」 ディル「なんだ、交渉か?」 ソフィー「そうかもね。 ねぇ、一緒に探検隊やらない?」