第4話 ある1日の話 ディルは朝から最悪の目覚めだった。 それは・・・ ディル「ふー・・・よく寝・・・」 だがその時ドゴームが起こしに来た。 凄まじい音量だった。 彼はそれしか覚えていない。何を言ってたのだろうか。だいたい分かるが。 よってディルは史上最悪の目覚めを迎えたのだった。 ディル「・・・割り込むってこんなやばい事だったんだな・・・ 他人の話はよく聞くべきか・・・」 当たり前だ。 それから数日、ディルとソフィーはギルドでの仕事、などを教えてもらい、 依頼を受けたりして、過ごした。 そしてある日。 ディル「・・・バネブーの真珠探しとか、お尋ね者のスリープを捕まえるのとか・・・ 大した事無かったよな・・・」 ソフィー「・・・」 ソフィーは、ディルの強さを目の当たりにした。 ディルはいつでも全力らしい。 向かってきたポケモンを軽く蹴散らしていた。 いきなりポケモンになった人間が慣れない体であそこまで力を発揮できる訳が無い。 湿った岩場にて・・・ ソフィー「ポケモンが・・・たくさん!!」 ディル「お前もポケモンだろうが。」 ソフィー「でも、6体も7体も・・・あーあ、最初の依頼でいきなり失敗かなあ・・・」 ディル「・・・んな訳ないだろ?」 ソフィー「え?」 ディル「俺のすぐ後ろについて来いよ?」 ソフィー「?」 ディル「じゃあ・・・行くぞ!!」 そう言うとディルは向かってきたポケモンを片っ端から蹴散らし、 どんどん通路を前進し、あっさり最深部まで到達してしまったのだった。 ディル「・・・もうちょっと歯ごたえのあるのは無いのか・・・」 この前のあの様子からは想像できない強さである。 ソフィー「(・・・当然、まだ探検隊はノーマルランクだけど・・・ 彼単体で見たらゴールドランクぐらいの力はありそう・・・)」 まあ、とにかく強い力である。 ディル「ま、今日は休むか・・・」 ソフィー「それはちょっと。」 ディル「やっぱり? じゃ、適当に何かやるか・・・」 そう言うと、ディルは、依頼を見始めた。 ディル「お、☆3とか」 ソフィー「私は君みたいに強くないからやめて」 ディル「そうか。 ・・・そりゃそうだよなあ、やっぱ無謀か ・・・Cぐらいだったらいいか?」 ソフィー「うーん・・・まあ大丈夫だと思うけど」 ディル「よし。 えっと・・・?」 『勘弁してくれよ襲ってくるのは』 これだけしか書いてない。 ディル「・・・なんじゃこりゃあ!!」 ソフィー「・・・また変なのが・・・」 ディル「一応・・・場所は・・・トゲトゲ山? この前あそこの依頼をみたらDだったぞ? お尋ね者でもなさそうだし、なんなんだ・・・?」 トゲトゲ山8F ディル「・・・確かここでスリープと戦ったんだよな、あれ何階だっけ・・・? 9だっけ、10だっけ・・・」 ソフィー「どうでもいいよ・・・ ところで、ここの階層だよね?」 ディル「ま、そうらしいな。 ・・・ん?」 そこにいたのは・・・ ????「うっとおしいぞこいつらあああ!! 勘弁してくれよ、疲れてんだよぉ!!」 誰かいる。 ディル「・・・多分、あいつだな」 ソフィー「そうだね。」 ????「誰かあああ!! !! そこにいるのは・・・もしかして来てくれたのか!?」 ディル「まあそうだけど・・・ここまで袋叩きにされてるのは初めて見た」 依頼主らしき誰かは、約20体近くのポケモンに囲まれていた。 何かやった大犯罪者みたいな扱いに見える。 ソフィー「・・・放っておく?」 ディル「それはやめとく。 ま・・・すぐ終わるさ」 そしてディルは突撃していった・・・ その頃、あるダンジョン・・・ キザキの森と言う、そのダンジョンで、走り抜ける1つの影・・・ 影しか見えない・・・ そもそも誰か見ていたかすら知らない・・・ 何者かが、そこにはいた。