第9話 一晩の休息


・・・夜。



ソフィーとファングは眠っていた。

ディルは1体、空を見ていた。



あまりにも早く来すぎたのか、あの3体はまだ来ていなかった。




ディル「・・・やれやれ、1日待ちか。
    しょうがないな・・・障害になり得る奴等は早々に潰しておかないといけないからな。」








そう言うとディルは仮眠を取り始めた。





・・・




???「ディル・・・?」






ディル「・・・何だ、朝か?」




しかし、彼が見渡した時目に入ったのは森ではなく、機械的な何かだった。





ディル「・・・夢か。」



???「ディル・・・二度寝しない。」


ディル「・・・夢の中で寝るな、とは。
    誰だ?」


???「・・・」


ディル「おい・・・」










ドサッ・・・




ディル「・・・?
    ・・・くそっ」



いつの間にかディルは穴に落ちていた。




ディル「目が覚めた・・・
    無茶苦茶だがな・・・」







ソフィー「何か大きな音がしたけど・・・?

     ・・・ディル、大丈夫?」


ディル「大丈夫だ・・・
    ただの自滅だ」


ソフィー「(『ただの自滅』なんて言葉聞く事になるなんて夢にも思って無かったよ)」










ファング「んー・・・
     眠い・・・」

ディル「なら寝ていろ。この穴の向こう側でな」


ファング「?」




ディル「寝たい時は寝る事、重要だ・・・

    そして俺はそれをお前に影響を与えずに利用する」




ファング「??」



ソフィー「ディルって、妙な事に頭が回るんだね・・・」


ディル「頭脳プレーの時代さ・・・」








数時間後



ディル「(・・・奴等がファングを見つけ、狙おうとした時に俺の作戦が始まる・・・
     当然周囲の穴は見えている以上、避けようとするだろう。
     そして、奴等が穴を避けるか飛び越すか、どっちでもいい・・・

     そこで雷を浴びせてやる、下から・・・

     それこそが雷地雷・・・サンダーマイン作戦だ)
     くく・・・くくくくくく・・・」






ソフィー「(怖いんだけど・・・)」




遂に作戦が始ま・・・るのか?