トランス・5 傷




フィフス達はまた歩き始めた。


そしてしばらく経つと洞窟が見えた。





フィフス「うわー・・・こんな所抜けるのか・・・」

暗い、それはもうひたすら暗い。




でもしょうがないので、洞窟に入った・・・



????「よし、あの洞窟なら最適だ!!」







スピア「あの馬鹿天使の気配がするぜ・・・」

ウィンド「マジか・・・あいつしつこいな・・・」



フィフス「馬鹿天使って・・・?」

スピア「頭痛とかの原因。傷つけた奴。」






ウィンド「つまり、悪者だ。」

アーク「なるほど。じゃあ出てきたら潰せばいいわけだ」






????「そんな簡単にする気か・・・?」



フィフス「!?」

アーク「あっちからおでましか・・・」


スピア「これはこれは、そっちから出向いてくれるとは都合がいいじゃないか。
    今日は、容赦なく斬る!!」



????「ふん・・・これでもできるか?」



その瞬間、先日に引き続きまた頭痛が・・・!!


フィフス「ぐっ!?」

アーク「くっ・・・」



今度はスピアも動けなくなった・・・!!




スピア「・・・強い痛みだな・・・!!
    上等だ・・・何が何でも斬る・・・!!」





????「ほう、できるものなら・・・!?」


その瞬間、謎の天使は口をあけたまま動かなくなった。



スピアはすぐにその理由を知った。何故ならば・・・










後ろに巨大な何かがいたから。






この世界にはポケモン以外に様々なモンスターがいる。

この地域にはかなり多くのモンスターが現れるのだ・・・酷い時は飛竜も出るらしい。






????「くっ、まさかモンスターの棲みかとは!!」



スピア「・・・お前がいなきゃすぐ終わるんだが」





まだ頭痛は続く・・・そこで、謎の天使は巨大なモンスターに挑みかかった!!





しかし頭痛は治まらない。戦いも終わらない。




すると・・・フィフスの傷がうっすらと輝き始めた・・・



フィフス「・・・?」

アーク「おい、それは・・・!?」






スピア「まずいっ!!こんな事してる間にアレが・・・!!」








フィフスは意識が飛んだ。


しかし気づくと何処かにいた。


そして目の前には・・・


フィフス「お、お前は!?」


死んだはずの・・・あのエーフィが。





フィフス「俺・・・死んだのか?」


すると、何かの声が聞こえてきた。



「違うよ・・・」

フィフス「!?」



「君はまだ死んじゃいけない・・・だから、
 今はまだ・・・」



フィフス「でも、俺は・・・
     俺にはお前しかいなかった・・・それなのに・・・」


フィフスは理解した。この声をかけているのは・・・あの・・・





「大丈夫・・・いつでも見守っているから・・・」







何故こんな声が聞こえたのか。何故こんな所にいるのか。それは分からない。

だけど・・・何かが起きた。