・・・プロローグ 雨の降る中。 1人の少年が小さな墓を作っていた。 彼の大事にしてた・・・ポケモンの墓。 ここだけではない。 最近あらゆる所で生きている物が死んでいく。 ポケモンに限った事でもない。 ある大陸で凶暴で誰も倒せない魔物がいきなり死んだと言うものまである。 その原因は誰にも分からない・・・ そしてこの地上に希望の光は灯らなくなった・・・ 少年は泣いていた。 少年の名前は・・・フィフス。9人兄弟の五男。 兄弟は8人全員が失踪、既に親も無くし、大事に育てていたポケモンもいなくなった。 この地上にはそういうものがありふれている・・・ フィフス「・・・」 彼の育てていたポケモンはエーフィだった。 タマゴから育てた。 5年間・・・一緒に過ごした。 そして唐突の別れ・・・ フィフス「大事なものは全て失った・・・これ以上はどうしようもない・・・ いっそ俺もあいつの所に・・・」 そこに1人・・・誰かが来た。 フィフス「・・・?」 ????「お前・・・悲しみに暮れてるな。 まぁ今となっては珍しくないか・・・」 フィフスはそいつを睨み付けていた・・・ ????「なるほど。飼っていたポケモンが死んだ、っていう感じか。 なら・・・」 そいつは、手に光を収束させた。・・・魔法!? フィフス「な、何を・・・!?」 ????「安心しろ。殺すわけじゃない。 ・・・そこまで飼っていたポケモンが大事ならば・・・ 1つになれ!!」 そして意識は途切れた。