第20話 Reverse capriccio 〜再生と混沌、血と悪夢の狂想曲〜 この程度で倒れてなんかいられない・・・ すぐにでも動いて・・・ 奴を倒さないと・・・ あれ? 体が・・・動かない・・・ 早くしないと・・・みんな・・・ 俺は・・・どうなってしまったんだ・・・ 俺は・・・ ライト「はっ・・・」 ライトは目を覚ました。 ライト「ここは・・・何処だ・・・?」 そして、目に入ってきたのは、何処かの部屋。 それも、人間の住む、そんな部屋だった。 それに・・・。 ライト「・・・!? 人間の姿に・・・!?」 何故か、そうなっていた。 すると、いきなり声が飛んできた。 ???「ようやくお目覚めか?」 ライト「!? この声・・・スピア?」 だが、奴の姿は確認できない。 その代わり、確認したのは。 一人の青年。人間の。 だがそれは間違いなくスピアだった。 北の山脈、更に北 ボルテージ「・・・」 もう船は見えない。 あっという間だった。 悲しみに明け暮れた。ここにいるのは彼一人だけ。 謎の場所 ライトとスピアは状況確認を始めた。 スピア「ここは人間の世界のどこかか、それとも・・・」 ライト「・・・死後の・・・世界?」 可能性は極端なほど高い。 実際、よく考えれば、あんな攻撃食らった後に生きてるとは思えない。 スピア「くそっ・・・ 俺としたことが・・・」 相当な自責の念。 スピアの頭の中にはさまざまな物がまわっていた。 後悔は止まらない。 だが・・・ライトはそれ以上だった・・・ ライト「みんな・・・ごめん・・・ ボルテージとか・・・ボルトとか・・・ ・・・ブレイカー・・・」 ライトの中には奴の存在が非常に大きかった。 ブレイカー。 あいつのおかげで生きていた。 あいつのおかげで救われた。 だけどそれにより救われた命を落とした。 奴が1つしかない命を使って救ってくれたそれが・・・ それに、もう1つ最大の後悔。 エリアスの事・・・。 悔やんでも悔やみきれない――― しばらくたって、悔やむより行動だ、とスピアは言った。 まだ死んだと決まったわけじゃない、と。 だがその希望はすぐに打ち砕かれた。 スピア「この部屋・・・出られねえ」 開かない。おまけに破れないのである。 スピアは全力で攻撃を仕掛けたが、何も壊れない。 出れない。 スピアは更に嫌な考えがよぎる。 痛くない。 疲れないし腹も減らない。 終わりか・・・ 永遠に終わることの無いこの時へ閉じ込められた。 出ることも出来ず、何も出来ず。 ここで苦痛を味わい続けるのか・・・ 俺達は死んだのか・・・ 諦めたら終わりだが、諦めずとも終わる事がある。 絶望に覆われて・・・。 これが、「死」・・・ しかし。 ライト「・・・冗談じゃない!!」 しかし、それでも抗おうとする。 スピア「・・・ライト?」 ライト「まだだ・・・まだなんだ!! 俺はまだ死ぬわけには行かないって・・・!! 絶対に・・・!!」 諦めのつかない、困った奴だ・・・ スピア「んな事しても、意味無いかもしれないんだぜ?」 ライト「・・・何が何でも・・・!!」 「やらせるか!!・・・何が何でも・・・!!」 スピアは、ふと頭の中に聞いたことの無い声がよぎった気がした。 それは後に聴くことになる1つの声・・・。 生と死を超えた物語・・・ ライト「俺は・・・!!」 スピアは思った。 最高だ、と。 こいつは今まであった奴の中でも・・・。 死なんて覆せばいい。 絶望も、何もかも、覆せばいい。 何度でも何度でも、覆せばいい。 世界の摂理をも、覆せばいい。 ライトは挫けなかった。 もう悲しみは十分味わった。 ライト「ここに来て俺だけが脱落するなんてありえない!! 俺はやらなきゃいけないんだ!! 絶対に・・・絶対に奴を倒す!! 必ず・・・!!」 死というものでは止められない真の心。 彼等の居た場所は、まさに死後の世界。 脱出不能の、永久監獄。 だけどそれを打ち破ろうとする。 それは、しっかりと、伝わった・・・ 「ライト・・・そう言うと思ったぜ」 また別の部屋で・・・一人の男が、呟いた。 「俺にとっての信頼の光・・・」 そしてその部屋は少し経った時、誰も居なかった。 一方、海の上で・・・ 絶望の思いが溢れる・・・ まだ終わってはいないのに・・・ 勝つ事は、できないと・・・ かくして・・・ まだ始まってもいない戦いへ・・・ 死からは希望、生からは絶望。 重なりつつ、進む・・・ 彼等の最後の戦いは、この時始まった。 これが本当の最後となる・・・ 光の彼方へと・・・物語は流れ・・・ ライト「行くぞ・・・!!」 次の世代への流れを汲む・・・