「人(じゃない)は境地に追い込まれなければ真の力は解放できない」

STORY 1-2

時間は何も解決してはくれない。未来は自らの手で掴みとる者。

さあ、立ち上がr

「ごぶっ!?」

「鬱陶しいナレーションをやめろ」


やけに感情をこめているブレイダーの鬱陶しいナレーションを止めたスライサー。


「…今頃あいつはどうしている事か…俺の事を心配してくれているだろうか…」





「遊びに来いって? 行く行く! 最近暇なんだよな」←あいつ




「今一瞬相当不愉快な気分になったがおそらく気のせいだな」

「物思いにふけっていたのか?」

「まあ、そんな所だ」


レジストもスライサーとかなり似た理由でわざわざ世界を超えて来ている。

しかし同じ状況でも少しも焦らない彼は…そう若くも無いだけある。


…なお、彼は三十過ぎである。

ブレイダーはそれより十歳低い。らしい。


「今日も変える方法を求め探索、探索…行ってくる。
 …いいか、スライサー?」

「別にいいが」

「そうじゃない。
 どんな状況に立っても落ち着いて冷静に行動するのが大人の対応だ」

「大人は自慢げにそんな事語らん」


レジストは単身、探索に出かけた。

…探検と言った方がいいのだろうか。

まあ、彼の行動は単に「探検」と言うほど生ぬるくはないが。



「さて、俺もどこか調べないといけないかな…
 早めに手段は確保しておいた方が得だ」

「え…お前も行くのか?」


ブレイダーはスライサーを引き止めるかのように言った。

「…一人じゃさみしいのか、ガキじゃああるまいし」

「…一日三食食べ」

「じゃあ行ってくる、餓死しないように頑張れよ」



自給自足は彼の得意分野では無い。

今、ブレイダー以外の全員が出払っている。



「暇で死ぬかも…いわゆる「暇死」って奴?」

存在しない言葉を呟きつつ寝転がったり今までの調査資料を読み返したり、

適当に変な事を考えたりして…過ごしていたが、

はっきり言って時間の経過が遅い。

色々やっても1時間程度しか経過しなかった。


「暇暇。暇暇。あっちの世界にゃ、娯楽なんていくらでもあるのにねぇ…
 あー、暇で暇で本当にひ」

「だったら、しりとりでもする?」


…………


「」

声の聞こえた方を見てみると、壁から何か出ているではないか。

幽れ


そしてブレイダーは気を失った。

しばらく無音の状態から急に何かが現れれば、普段よりも驚く。

そういう物なのだろう。


「…あら。暇、どころではなくなったみたいね」




一方。

先に出払っていた面々は…


姉弟であるセレスタとエルバース。

面子で一番新入りなスティーラ。

この組み合わせであるダンジョンに入って行ったが…


「姉さん、スティーラ。これは厳しいと思うよ…」

「…ええ。モンスターハウスに入りこんでしまった以上、
 私達に残された道は脱出以外に存在しない…」



「…エルバース、スティーラ。
 脱出って…どうするんですか?」


「「え?」」

「今、あのいつも使っている玉(あなぬけのたま)が無いんですけど」


彼女達も酷く厄介な事になっていた。



なお、実はゼクティスも彼女たちと「途中まで」一緒にいたのだが…


〜回想〜


「うおお!? 落とし穴あああ!?」

「ゼクティス!」


〜回想終了〜




さて、レジストもあるダンジョンへとやってきて、潜り込んだ。


…まあ、その「あるダンジョン」は現在進行形でセレスタ達がピンチになっている場所だが。



そして…ダンジョンに入り込んだレジストを最初に待ち受けていたのは、

大量に降ってきたポケモン達だった。


「失礼。他人の家に勝手に入り込むのはマナー違反か。
 モンスター「ハウス」だからな。」


一斉に押し寄せる「他人」達。

しかし、彼にとってモンスターハウスの1つや2つ、何という事は無い。



すぐに周囲は静寂へと還る。

一撃で抵抗を封じられた「他人」達には黙って見ている事しかできない。